OL
ご近所のOLさんは、
先端に腰掛けていた。

vol.91
- Redesigning Tokyo -


「東京をリデザインする」レポート

こんにちは。

世界が日本が揺れています。
まだまだ揺れている新潟の地震のことも心配です。
またイラクでの出来事も胸をえぐります。
地球の大きな地殻変動と共に、人間世界もまた
次のレベルへ移行していくということなのでしょうか。
そうは言っても現実問題大変なことが連続します。

ついつい下を向いてしまいそうですが、
前を向いて元気を出してガンバリマショ!
今日も楽しい話題をお届けしたいと思います。

今年の激烈に暑い夏が始まる少し前、
桑沢デザイン塾REALTOKYOのコラボレーションで
「東京をリデザインする」
というトークセミナーが開催されました。
私はこのセミナーをREALTOKYOで紹介するという
大役を仰せつかりました。(いや〜大変だった。)
もうすっごく刺激的なゲストが毎回現れて、
REALTOKYO編集長の小崎哲哉さんと激論を交わすという
エキサイティングなセミナーで、
あっという間に定員オーバーになってしまうくらいの大人気。

レポートは隔週5回連載でお送りしていたのですが、
5回分すべてREALTOKYOサイトで(バイリンガル)
読めるようになりましたので
「ほぼ日」の読者のみなさんにもご紹介いたします。

セミナーはそれぞれ2時間ずつ5回ありました。
赤坂の廃校になった小学校の教室を会場にして、
小さな椅子に大人の参加者が座って熱心に聴くという
熱い空気の中、5人のゲストのユニークな話が
繰り広げられました。

「東京をリデザインする」という小崎さん提案のテーマは、
「都市のハードウェアだけが変わっているのではなくて、
ハードとともにソフトも併せて変わってきている」という
動きをベースに、現状を変えること、未来を創ること、
どんな視点で見ることがおもしろく変えていくヒントなのか
などを、5人のゲストの独特の視点から考えるものです。

さて、
「『異人、異物、異文化』が東京、あるいは
日本、社会に何かインパクトを与えて、
それが『リデザイン』を促しているのではないか」という
小崎さんの仮説はどこへ飛行し、どこへ着地するのでしょう。
みなさん、ゆっくりお読みください。

そうそう、
4回目の『2ちゃんねる』のひろゆきさんの回は、
登録参加者よりオーディエンスが増えていましたね(笑)。
関係者だったのかな。とにかくあとで聴き直しても、
もうどこを切り取ったらいいのか悩んでしまうくらい、
まーしゃにとっても面白すぎて困りました。
なので、特別にひろゆきさん、
桑沢デザイン塾、REALTOKYOに
許可をいただいて、4回目だけの完全版をここでお送りする
ことにしました。たぶん、年末年始にかけてお送りできると
思いますので、そちらもどうぞお楽しみにね。

■1回目のゲストは、
  建築家のマーク・ダイサムさん。


日本在住のイギリス人のマークさん。
やっぱり視点が独特で楽しいです。
タクシーの中でも観察を欠かさず、
毎日のワクワクが仕事にもとても
大事になってくると。
「スーパーデラックス」という
ロンドンのパブのような感覚で、
仕事の話もリラックスしてできる
「遊び場」も作ってます。
3ページ目の「チェックリスト」
はすぐに役立つマークさん独特の
発想術なので、ぜひお試しを。




■2回目のゲストは、
 建築家で編集者の馬場正尊さん。


「Rプロジェクト」のお話を軸に
アメリカの「R」、東京の「R」
を紹介していただきました。
『東京R不動産』の活動も進行中。
つい最近終ったばかりの
「東京デザイナーズブロック・
セントラルイースト」を
私も観て周りましたが、
若いアーティストたちの
エネルギーで街が生まれ変わる
という楽しいイベントでした。
馬場さんは、街の中に潜む
「グッとくる」魅力を引き出す
魔術師のようです。


■3回目のゲストは、
 『NADiff』代表の芦野公昭さん。


「美術館売店を装った
その街一番の美術書店」として
『アール・ヴィヴァン』
を創った芦野さん。
その後の音楽やアートシーンは
ここから生まれたものがいっぱい。
芦野さんのパリ時代の話は
相当おもしろかったです。
だけどセゾン文化の話も
捨てがたくて、かなり涙を
飲みながら構成しました。
われらが糸井さんのSEIBU時代の
コピーのお話などを、
リアルタイムに語っていただけるって、
かなり貴重です。


■4回目のゲストは、
 『2ちゃんねる』管理人の西村博之さん。


会場でとつぜん「うまい棒」が
配られたときには、
何がはじまるんだ! と思った
のですが(笑)、
ひろゆきさんの大好物ということで
参加者全員へのプレゼントでした。
言葉が的確で、礼儀正しく、
丁寧に受け答えるひろゆきさんは
会場を魅了していました。
『電車男』の話は今回切り落とされ
てしまいましたが、年末の完全版
では裏話も読めますよ〜。


■5回目のゲストは、
 プランニングディレクターの西村佳哲さん。


「働き方研究家」という変わった
肩書きもお持ちの西村さん。
それから「音を聴く人」でもあります。
世界を旅しながら音を集める
なんて、映画の主人公みたいな
ロマンチックな職業ですね。
いったいどんな旅をしているのか、
何に驚き、何がつまらないと
感じているのか、西村ワールドは
すごくユニークで、示唆に富む世界だと
思います。




■最後になりましたが、
 小崎哲哉さんのことを。


それぞれのゲストの方から
巧みにいろんなレベルの話を聞き出し、
魅力ある空気を作っていく小崎さん。
実は「大人の不良」のための
バイリンガルアート雑誌
『ART iT』の編集長さんでもあります。
いま発売中の「韓国アート特集号」は、
いままで誰も作らなかった
韓国のアートマップ付きです。
韓国でヨン様ばかり追わないで、
このマップで韓国のアートシーンを
歩き倒しましょう。

前回お知らせした「会議力」はちょっと延期で
次回は『東京国際映画祭』のことをお話します。
変更でごめんなさい。


★『愛をはこぶ人キャンペーン2004』のご案内

もうひとつイベントのお知らせを。
私が春頃にお手伝いをしていた
学習障害児をサポートするNPOのイベントです。
LDやディスレクシアに興味のある方、
悩んでいらっしゃる方、何かしたいと思う方、
そうでないみなさんも、渋谷Bunkamuraヘお出かけください。

「ほんの小さなきっかけで子どもたちに大きな未来を」
をテーマに、さまざまな困難のために
崖っぷちに立たされている子どもたちのための
小さなきっかけ作りを行うためのキャンペーンです。
自らがディスレクシア(読み書きの困難)
でありながら、それを乗り越えて成功した
画家マッケンジー・ソープ氏を招き、
ソープ氏の絵画展およびワークショップを行います。

<マッケンジー・ソープ来日絵画展>
東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamuraギャラリー
11月12日(金)〜23日(火)10:00〜19:30
画家来場 11月14日(日) 14:00〜16:00(予定)

くわしくはhttp://www.aiwohakobu.jp をご覧ください。
Special thanks to 桑沢デザイン塾 and REALTOKYO.

ご近所のOL・まーしゃさんへの激励や感想などは、
メールの表題に「まーしゃさんへ」と書いて
postman@1101.comに送ってください。

2004-11-11-THU

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