ほぼにちわ、武井です。

ぼくは健康です。健康なはずです。
健康だと思う。健康なんじゃないかな?
だって人間ドックでも
大きく引っ掛かったことはありませんし、
これまで入院したこともないし、大けがもない。
努力だって、しております。
「中年陸上部」のメンバーとして、
湘南マラソン10キロを走ったり、
のんびり走りすぎて足切りに遭いましたが、
新宿ハーフマラソンにも出ました。

▲2012年、2013年と湘南国際マラソンの10キロに出ました。いちおう完走。


週1回はジムに行ってます。
基本は筋トレ(バーベル持ち上げるやつ)ですが、
有酸素運動もちょっとだけしているから
いつでも10キロくらいは走れるはずです。
ただ、どうもジョギングや有酸素運動の
「よろこび」とはだいぶ遠いところにいるらしく、
ロッテルダムマラソン出場をたのしみに
日々練習に励んでいるなんかを見ると、
あの域に行くのは無理なんじゃない?
なんて諦めちゃうんですけど。

しかし、まあ、太ってはおります。
人間ドックでかならず「肥満」と書かれます。
でもあれって、身長と体重から算出する
BMIを基準に言ってるんですよね。
太っているといっても
筋肉なら大丈夫じゃないかなあ?

ちなみに「筋肉じゃないデブ」時代もありました。
それは25歳を超えたあたりのこと。
編集の会社に勤めていたのですが、
なにしろ忙しかった。
取材や打ち合わせに出かける以外は
編集部の机にへばりついていないと終わらなかった。
だから食事は店屋物かコンビニでした。
店屋物だと、カツ丼(に、お蕎麦つけたり)。
コンビニだと、唐揚げやコロッケ(に、大盛ごはん)。
揚げ物大好きでした。ゴハンに合いますしね。
それからファストフードも、よく食べてました。

しかし、それで太りました。
いま思えば、外食多め、カロリー高めで、
質の悪い食生活を送っていたのですね。
家に帰ればいちおう自炊をしてましたが、
ろくに家に帰れない日が多かったので
(帰っても寝るだけだったので)、
その当時の料理の思い出ってあんまりないのです。
部屋も散らかってたし、生活は楽しくはなかったなあ。
そんな毎日が、30歳くらいまで続いたのですが、
ある時から、ひどい腰痛と、
朝ベッドから起きるのがつらいくらいの
膝痛に悩まされるようになりました。

それが改善できたのは、いまの仕事に就いて、
ジムに通うようになってからです。
食事制限をして体脂肪を減らし、
筋トレで筋肉量を増やしました。
見た目はあいかわらずのデブかもしれないけど、
数値的には健康と言えるカラダをつくりました。
人間ドックで「この体型でなぜこんなに
内臓脂肪がついていないんですか!」
と驚かれたのが自慢です。

▲よっしゃぁああああああ!(大げさにスクワット中)

ところが! 徐々に変化はあったのです。
先日、「くびまき」の取材で
ネパールに行った時のこと、
チベット医学のえらい先生に
脈診というものをしてもらって、言われました。
「最近、これこれこういう不調があるでしょう?」と。
それがドンピシャだったのです。

「時々のぼせることがありますよね」
「冷たい汗をかくでしょう」
「よく頭痛を起こしますよね」

ありますあります!
その頭痛ですけど、もともと頭痛持ちだったんです。
それが前よりもちょっとひどいんですよ。
いったいなんでなんでしょうねえ。
こんなに健康なのに!

「いえ、あなたは健康ではありませんよ。
 それは、だんだん上がってきた血圧のせいです。
 血圧、以前は低かったでしょう?」

そうですそうです!
大学1年のとき健康診断で
東京女子医大から来た女医さんに
「ふふふ、きみ、血圧ひ・く・い・の・ね」
ってセクシーボイスで言われたことがあります!

上が100なかったんですよ。
それからずっと低めだったんですけど、
そういえば人間ドックでも
ちょっと高くなってきましたねって言われましたよ。
でもまあ、薬を処方されるほどじゃないし、
あれから30年経ってますしねえ。
年齢って、そういうものですかねえ。

「あなたはさほど気にしていないようですが、
 このままだと、血圧は徐々に上がります。
 おそらく日本のお医者さまは、
 近いうちに、血圧を下げるための
 西洋薬の服用を勧めるはずです。
 けれどもチベット医としてそれは勧めません。
 そういう薬を飲まなくていいように、
 カラダの改善をすべきです」

がびーん。
でも先生、ぼくは料理が好きで、
それが仕事の一部にもなっていて、
おいしいものを食べるのも好きで、
いっぱい食べるのが幸せなんですよー。

‥‥と、ぶつぶつ言いながら帰国。
そして、家庭で血圧計を買い、
実際に測ってみたところ、
たしかにぼくの血圧は、思ったよりも
ずいぶんと上がっていたのでした。
それは「病気と診断されないギリギリの数値」に
近いものでありました。

 

そんな話を中年陸上部のにしましたら、
先輩風をびゅうびゅう吹かせてこう言いました。
ちなみに彼は「むかし、だらしないデブだった」
という過去を持つ男です。
(だからぼくも一応、素直に聞くのです。)

「そりゃ武井さん、その通りですよ。
 だって、いつも、食べすぎですもん」

そ、そうかなあ? そんなに食べてる?

「食べてますよ。
 武井さんと居酒屋に行くと、飲んで食べて、
 いつも2000円ですむはずの店で、
 ひとり5000円とかになるじゃないですか」

えっ、あれは、5000円の店かと思ってたよ。
そうかなあ、そんなに食べるかなあ。

「じゃあたとえば、きょうの朝ごはんは何ですか」

えーっとね、なにしろ健康には気をつけてるからね、
グリーンスムージーでしょ、
野菜いっぱいの味噌汁でしょ、
あ、味噌汁の具は、最低5種類入れるからね。
それに炊き立てのどんぶりごはんでしょ、
甘い卵焼きでしょ、
あと納豆をつけて、漬物と、みかんもあったな。
あ、メインディッシュはこれだよ!

▲骨付き豚ロース大好き。ほら、朝はエネルギー入れろって言うじゃない?

「な、なんすかこれ!」
えっ、ポークソテーだけど。


(つづきます。)

武井さんは気づいていないけど、
みんなは気づいていると思う。
今、流行のグリーンスムージーを朝から飲んでますけど、
ふつうはスムージーだけで1食ですからっ!
もう10数年のつきあいになりますが、
「武井さんとの割り勘は気持ちが割り切れない」
と思っていたことを、ここに告白しておきます。


2014-03-27-THU