「武井さん、大学病院へ行きましょう」 出社するなり西本が言いました。 「ぼくは先生じゃないし、あたしって誰ですか」 そりゃもちろん『赤い疑惑』の百恵ちゃんだけど。 |
「そういうことを言うから中年って呼ばれるんです。 あ、そっか。いつも企画を一緒に考えている そもそも──なぜデパートである伊勢丹の人が ぼくにしても、厳しい食事制限はしたくない、 「そうですよ、武井さんは その気~。その気はあるよ! 「二度寝‥‥?」 そうだよ、早起きしてゴハン食べて、 「それで寝たんですか」 ちょっとだけだよー。 「だめですよ! |
「ううむ。 な、なぬ?! 「いや、追い込んでいるっていうのは ‥‥たしかに。効果的に絞れてたときは、 |
「武井さん、じつはぼくは反省しているんですよ」 ん? 反省? 何が? 「武井さんを走らせるのは、時期尚早だったと」 えっ、どういうこと? 「走るには、いろいろな身体の使い方が必要なのは えっ、そうかなー。けっこう背筋強くて、 |
「肩甲骨が肉に埋もれてますよね?」 そうかも! 背中が甲羅みたいに硬いんだよ。 「それ、鍛えた成果だって思ってるでしょう」 えっ、ちがうの? 「鍛えても、やわらかい筋肉であればいいんです。 そういえば、10キロ走ると |
「そうじゃない走り方をすれば データなら人間ドックでとってるけどねえ。 |
うん、見たよ。これだよ。 |
ほら、心臓も胃も腸も胆のうもすい臓も、 「武井さんは基本的にタフなんですね。 ん? ‥‥あ、あるね! ほんとだー。 |
あははー。 |
前は内臓脂肪ぜんぜんなかったのになー。 |
これはたしかにそうだね。 |
そうそうこれは毎年書かれちゃうの。 |
これもね‥‥。 いま75キロくらいあるからねえ‥‥。 |
「たぶん、武井さんのなかで そうだよね。ぼくは、ぼくの身体がきらいじゃない。 「そうですよね。 はっ! 洋服! 「‥‥いま、読者のみなさんが |
『それは お前が 太ったんじゃ!』 |
え‥‥そうなの? |
「ともかく、大学病院に行きましょう。 そうでした。人間ドックの結果を聞くときって、 よし、わかった! 行こう! (ということで、次回につづきます!) |
最近、来日したローリング・ストーンズ。 |