結果から言っていいですか? いいですよね?

2キロ半、体重が、減りました!

わーい!

にしもっちゃんさあ、ぼくがもどってきた時に
「すっかり顔が丸くなりましたね、うしししし」
とか言ったでしょ。あれはさあ、思い込みだよ!

「そんなことないですよ、現地の写真、
 まんまるでしたよ」

▲プラハからちょっと足をのばして、Hradec Královéという町でランチ中。

たしかにまるいね‥‥。
いや、その、この写真は、頬張ってるし、
「ちゃんと野菜から食べてます」
という証拠写真であってさ!
あ、こっちはどうよ?

▲プラハ市内のおいしいハンバーガー屋さんで、
 菅原一剛さんとデザートを分けるの図。久しぶりの甘いものに、真剣。

「まあ、たしかに、ちょっとはすっきりした‥‥
 かも、ですね」

それにだ、帰国してすぐ、
洋服屋さんに行って秋冬物の新作を見ていたら、
店長さんが後ろから声をかけるんだよ。
“あれ? 武井さん?
 後ろ姿がスッキリしましたね!”って!

「それは、セールストークですって!
 褒めてアゲて、買いたくさせるんですよ」

いや、じつはぼくもそう思ったんだ。
おだてるのが上手なんだから~、って。
そしたらけっこう真剣な顔でこう言うんだよ。
“私たちは、毎日お客さまを見ているからわかります。
 すこしの変化も見逃しません。
 確実に引き締まりましたよ”

「うーん?」

それに、会社に来たら、さんにも
「武井さん、後ろ姿が変わりましたよね!」
って言われたし、
隣の席のさんには
「なんだか‥‥ちっちゃくなりましたよね?」
って言われたよ!

「うつわのちっちゃいオトコね、
 っていう意味じゃなくて?」

ちーがーいーまーすっ!
でもまあ、じつは、自分でも、
痩せたなっていう実感はないんだ。
体重をはかってみて、「あれ? 減ってる?」って感じで。
たしかにズボンの腰回りはちょっとラクになったし、
シャツのボタンも、
前はぱっつんぱっつんだったはずが、
ちょっとは余裕ができたかな、と。

武井の妄想をイラストにしてみました。こんなに痩せてません。

「けれども、まだまだですよ?
 もっといけます。
 もっと格好よくなれます。
 武井さんはこういうときに
 “もう終わり!”ってなるから、
 気をつけたほうがいいですよ。
 ひきつづき、がんばりましょうよ」

たしかにそうだね。気をつけなくちゃね。

「で‥‥どうして減ったんでしょうね、
 あんなに食べて?」

そんなに食べてないってー。

「いえいえ、食べてたじゃないですか。
 ずっとインスタグラムで見てましたよ。
 チェコの料理って、あぶらっこいものばかり‥‥」

うん、たしかにあぶらっこいものは多いし、
食事の回数というか、買い食いも多かったからねえ。
でも量は控えていたんだよ!

▲プラハのファーマーズマーケットにはこんな魅力的な屋台が! さすが加工肉の国です。食べたけど。

▲これは別のファーマーズマーケットで買ったソーセージ。ハンガリーのものかな?
 フランスでいうブーダンノワールみたいな、血と大麦の入ったソーセージ。食べたけど。

▲これは旅の終わりにヘルシンキで食べたソフトクリーム。
 乳脂肪分がやたら多くて、まるで凍った生クリーム‥‥。食べたけど。


「食べてるじゃないですか‥‥」

そうそう、チェコはとくにね、
味つけがすごく濃いんだよ。塩分が多い。
だから、血圧のことを考えても、
ぜんぶは食べられなかったんだ。
たとえば‥‥。

▲チェコのパンケーキというかじゃがいも焼き。具もたっぷり。
 菅原一剛さんが頼んで、ちょっともらったけど、すごかったです。

▲この時、ぼくが頼んだのはタルタル。生肉があると注文せずにはいられません。どう、ヘルシーでしょ?
 これは完食しましたけど。

「パンは?」

あ、パンはね。

▲おそろしい! 揚げパンです!

「あーあ‥‥」

いや、褒めてください。
ひとかじりでや・め・ま・し・た!
ここまで圧倒的にハイカロリーだと、
さすがのぼくもたじろぐんだよ。
半端にヘルシーなものだと大量に食べちゃうけど、
ここまで激しいから、食べずにすんだ。
それが、かえってよかったのかもしれないよ。

「なるほど! そこはよかったですね」

あと、こんな。

▲プラハ名物のローストダック。ローストっていうか、揚げに近い感じ。
 小麦粉団子のクネードリキと赤キャベツ添え。おお、ハイカロリー。
 でもクネードリキは残しました。ちなみにこれで2人分、もちろんシェアしました。

▲豚の内臓の煮こごり。酢をかけて食べます。これはすごく好みだったな!

▲ハルシュキ。チェコのニョッキです。これがねえ、今回いちばん、極悪といってもいいメニューでしたよ。
 チーズたっぷりで、ベーコンもわんさか。たいへんおいしいけど、すごくしょっぱい!
 これは3人でシェアしました。

「‥‥ワルいっすねー!」

ね、ここまですごいと、かえって控えるもんなんだよ。
それに、これがいちばん大きいと思うけど、
1日10時間くらい、歩いてたんだ。

「なるほど、それは、でかいっ!!!」

■やっぱりカロリーは消費しなくちゃね。

そうなのです。旅に出るとぼくは
東京で暮らしているときと比べ物にならないくらい、
たくさん歩くのです。
今回の旅先はヨーロッパ、
それもちょっと北のほうの都市であるプラハ
(緯度は樺太より北です)と、
さらに北にあるヘルシンキでした。
どちらも、夏は、うーんと日が長いのですね。
さらにプラハでは「蚤の市に行きたい」
「ちょっと地方都市にも行きたい」
「ファーマーズマーケットに行きたい」というような、
わりと朝型のイベントが多かったので、
早起きして宿を出るということが多かった。
どういうわけかぼくはまず時差ボケをしないので、
まいにち夜12時前に就寝、
朝は5時くらいに起きて、
ゆっくり朝食をとってから、
7時頃には出かける、みたいな感じでした。

▲朝ごはんは野菜たっぷりです!

▲あるいは、ヨーグルトにフルーツにナッツとかね!

そして帰ってくるのは21時とか22時とか。
もちろん途中で休憩はしてますが、
なんだかんだ、10時間くらいは歩いていたのでした。

しかも荷物がけっこう多かった。
今回、写真家の菅原一剛さんと一緒でしたから、
とうぜん「写真を撮る」という目的もあって、
菅原さんはフイルムカメラ、
ぼくはデジタルカメラを、
それぞれ2台あるいは3台、持ち歩いていました。
(さらにiPhoneも。)
そのうえ行った先々でガラクタや古本を買い漁るので
(古い写真集いっぱい買っちゃいました!)
連日帰路につく頃には「買い出し終了!」みたいな感じに。

▲なんだか毎日こんな感じ‥‥。シェルパか!

道も、石畳がほとんどだから、
(慣れていないゆえに)あまり早くは歩けない。
足を挫かないように、ころばないように、
けっこうバランス感覚が鍛えられたかもしれません。

「で‥‥帰国後はどうですか?
 あまり一緒にランチに行ってませんが、
 ちゃんとしてます?」

そりゃあもう大丈夫!
最初は葛藤があった「炭水化物を減らす」も、
だいぶラクになってきたよ。
いまはお米や麺類は1日1食。
あとは、野菜とお肉をたっぷり食べてます。

▲野菜も毎日とってるよー。

▲あいかわらず肉はたっぷり。でも赤身にしてますよ!

買うタイミングがないから
魚が足りないのはあいかわらずだけど。

「そのあたりはぼくも同じです。
 どうしても魚が減りますよね。
 調整していきたいところですよね」

そうなんだよ。魚は大好きだけど、
肉にくらべると、食べてないよねえ。
調理しておいて、
じょうずに冷凍すればいいんだろうけどね。
あとは斎藤先生のアドバイスどおり、
小腹がすいたらナッツ類か、
カカオ含有率の高いチョコレート。
ほかにも、ところてんとかにしてるよ。
飲み物はお茶か水。
甘いものはくだものでとることが多いかなあ。

▲ナッツ&ドライフルーツはおいしいねえ。食べ過ぎ注意。

▲ところてんは酢醤油派です。


「ということは総合すると、やっぱり、
 運動が足りてないっていう結論ですよね」

ん‥‥その結論、急ぐ?

「武井さんは、どうやら、歩くのは
 苦にならないと、今回わかりました。
 そしてやっぱりおいしいものが好き。
 極端に減らすよりも運動を増やすほうがいいですよ。
 そこを習慣にしていくことを、
 ぼくはアドバイザーとして考えていきますよ!」

げっ。

(つづきまーす)

武井さんは痩せた痩せた!と大喜びなんですが、
うーん。正直そうはみえないんですよ。
というのも、ここんところ、かなり暑かったでしょ。
かなり汗をかきますし、
(特に武井さんの発汗はハンパない)
1~2kgくらいは体内水分の上下動の範囲だからです。
とくにこの時期は大量の汗をかきますから、
ちょっと運動するだけで、
むくみもとれてスッキリすることはよくあること。
とはいえ、走るのは大嫌いだけど、歩くのは
全然、苦じゃないっていうのは面白いですねー。
重い荷物を背負って、長時間歩き、写真を撮る。
まさに武井さん向きのスポーツを思いつきましたよ!

2014-07-31-THU