── |
映画では宇梶さんがお父さんだったでしょ。
どんなお父さんだった? |
隆之介 |
宇梶さんはほんとうに大っきくて、
やさしくて、
いろんなことをたのしく話してくれた。
とにかくすごくやさしい、やさしい。 |
── |
では、その宇梶さんから
メッセージを預かっています。
読むよ? |
隆之介 |
(すごくうれしそうに頷く) |
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── |
「俺は人生はおいしくねえよ。
おまえは人生、うまいか?」
以上です。 |
隆之介 |
ありゃ! |
── |
何の意味か‥‥わかんないよね‥‥
「おまえは人生、うまいか?」 |
隆之介 |
‥‥(少し考えて)うまい。 |
── |
うまいんだ? |
隆之介 |
うん、うまい。
だって、しあわせだもの。 |
── |
へえええええ。
どうして、しあわせなんだろう? |
隆之介 |
なあんだろう、
たぶん、いいこといっぱい、だから? |
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── |
お芝居するのは、たのしい? |
隆之介 |
うん、すごくたのしい。
芝居するのもたのしいし、
しぐさをやったり、しゃべるのも、
その人になるのがたのしい。 |
── |
自分で「うまくできたなあ」とか考える? |
隆之介 |
考えない。 |