実生活でも息子である、俳優の神木隆之介くんは、
現在公開中の映画「お父さんのバックドロップ」
プロレスラーの父をもつ子どもを演じました。
お父さんのせつなくたくましい姿の対極のような
息子の繊細さとかわいらしさ。
スクリーンで顔がアップになるたびに
観客のハートを次々とノックアウトしていきます。
映画を試写した原作者の中島らもさんが
「とろけるほどかわいい」と表現したのもわかります。
そんな隆之介くんが「ほぼ日」の明るいビルに
遊びにきてくれました。


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1993年生まれ。99年、5歳でTBSドラマ「グッドニュース」でデビュー。「QUIZ」「探偵家族」「Dr.コトー診療所」など数多くのドラマに出演。映画「キリクと魔女」のキリクや「千と千尋の神隠し」の坊、「ハウルの動く城」のマルクルなど、声優としての活動も。2005年度の大河ドラマでは、源義経の子ども時代を演じますよ。
第1回
これは、ママカット。
第2回
笑っちゃって電車降りる。
第3回
父と子の逆転現象。

第4回
かみさまが、ついている。

第5回
人生は、うまい。
第6回
ママをびっくり
させたいから。
第7回
金魚カメラ
フィーバー
第8回
隆之介くんの、
あこがれる人。




── 隆之介くんは、絵を描くのが得意なんだって?
隆之介 大好き。電車を描くんだよ。
スタッフ
の方
かなりうまいですよ。
隆之介 この前は、四国の「しおかぜ」の
リニューアル車を描いたよ。
横と後ろと瀬戸大橋の夕日を描いて、
しゅう〜りょう〜♪
── 終了〜♪なんだ(笑)。
スタッフ
の方
電車以外では、
スタジオジブリの鈴木敏夫さんの
肖像を描いたことがあります。
飾っていてくださっているそうですよ。
隆之介 アレカー、恥ずかしい。
テヘへへへ。
スタッフ
の方
台本は読まないけど、絵はよく描くねえ。
隆之介 テヘへへ。
── でも、セリフは、ばっちりでしょう。
パッと覚えちゃうの?
隆之介 うん。
── 宇梶さんは、セリフを憶えられない時期が
何年かあったとおっしゃっていたよ。
隆之介 へえ、ほんとう?
── 3行のセリフをいちど憶えて、
パタッと台本閉じると
忘れちゃうんだって。
隆之介 ななー?!
── 30歳でそれがなおったって。
隆之介 なぬー!!
ひえー!!
── 隆之介くんは、
撮影の直前まで思い切り遊んでいても
パッと役に入れる、まさに天才だと
聞いたのですが。
スタッフ
の方
ほんとにそうなんです。
大人にはできないことですよね。
── 隆之介くん、最近困ったことなんて、ある?
隆之介 うーん、困ったことは‥‥
ない!!
── 大人になると
困ったことだらけなんだけどなあ。
隆之介くんは、毎日たのしいもんね!
隆之介 うん、毎日たのしい!!
今日もうれしいこといっぱいだよ。
── そうかそうか。
そう言ってくれるとうれしいです、
ありがとう。
じゃあ、最後の質問ね。
お仕事以外で、どんな人になっていきたい?
隆之介 やさしくて根性があって‥‥
そうだな、
気合いと根性のある人がいいな。
── 「お父さんのバックドロップ」の
宇梶さんみたいな人ですね。
隆之介 うん!
── こんな素直でいい子は
うちで叱られることなんてないんだろうなあ。
隆之介 あるよ。
ダメなことはダメだって怒られるよ。
ママはね、
感謝する気持ちを大事にしなさいって言う。
でも、言葉のうわっつらだけで
人に「ありがとう」や「ごめんなさい」を
言っちゃいけないって。
── なるほど。
隆之介 だから、自分で考えて
悪いと思わなかったときは、
あやまらなくっていいって。
── 口先だけであやまっても
相手に届かないもんね。
自分のためにもならないし。
隆之介 きちんと自分で考えてから、
心からのごめんなさいを1回言えばいいって。
ママも、自分が悪かったら
ごめんねって言ってくれるし。
── すばらしいおかあさんだなあ。
隆之介 うん。
── どうもありがとう。
すごくたのしかったです。
隆之介 ありがとうございました!!




「天才子役」と称されるこの少年が
こんなにも愛らしく素直で立派な人とは
思っていませんでした。
来年の活躍も、たのしみですね。
しばらくは映画の大スクリーンで
クローズアップをたのしむことにします。
春風のように明るいビルを去っていった
隆之介くん。
このあとしばらく「ほぼ日」女子部は
仕事が手につきませんでしたとさ。
(おしまい)




宇梶剛士さんと神木隆之介くんが出演する映画。
プロレスラーが大嫌いな息子と、
リングに生きる、ほんとうは息子に好かれたくて
たまらない父の物語。
11月27日から名古屋で、
12月4日からは大阪、京都で
ロードショー開始。



12月4日(土)には下記の会場で
舞台挨拶があります。

【スケジュール】
大阪
シネ・リーブル梅田
12:40の回上映終了後
登壇者:宇梶剛士さん、李闘士男監督
京都
京都シネマ
14:40の回上映終了後
登壇者:宇梶剛士さん、李闘士男監督
名古屋
名演小劇場
19:20の回上映終了後
登壇者:宇梶剛士さん

全国の上映館などくわしい情報はこちら
ごらんください。

※渋谷シネ・アミューズでは、11月19日まで、
(レイトショーで12月中旬まで続映決定!)上映予定。


監督:李闘士男、脚本:鄭義信、原作:中島らも
出演:宇梶剛士、神木隆之介、南果歩、生瀬勝久。
平日が空いていて見やすいそうですよ。

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2004-11-21-SUN

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