ブーメランのある暮らし。 |
第10回 ブーメランとの出会い 毎度!トギーどぅぁ! 今回の話は「出会い」です。 「ブーメランをしている」というと、 とにかく話のオカズになるようで、いろいろ聞かれるのだ。 その中でもわりと多い質問が、 「ブーメランとの出会いは?」というもの。 普通の人はまず出会わないと思うけど、 トギーは偶然にも会ってしまった。 さかのぼること8年前。 当時大学生だったトギーは、 ゼミの専攻をどうするか悩んでおりました。 ゼミの紹介本をふと見てみると、 「なぜ、ブーメランは戻ってくるのか?」 と言う一文が……。 「なんじゃこりゃ?」と思いつつ、 心はすっかり引き込まれたのでした。 そのゼミは、ブーメランの他にも「手品の種」 「日米のおもちゃの違い」などを研究する、 『生活の中の数理』という 大阪経済大学・西山豊教授のゼミでした。 さっそく申し込んだところ、定員オーバーのため面接へ。 その面接が、また破天荒! なんとブーメランを投げさせられたのでした。 「合格の条件」とは言ってないものの、 キャッチできれば合格、という雰囲気がバリバリで、 初体験のブーメランにてんやわんやだったのだ。 でもなんとかキャッチして、見事合格。 そして大学3年の春からブーメランの研究(?)が 始まったのでした。 でも、そのころは競技などの存在もよく知らず、 ただ闇雲に投げているだけだった。 競技ブーメランと出会ったのは、 ゼミ専攻から約半年が過ぎた頃でした。 大阪・千里の万博公園で講習会があり、 そこに東京からゲストプレーヤーが来たのだ。 見た目ただのおじさんである「ハゲナベ」さんは、 目から鱗が落ちまくるほどのテクニックを披露し、 トギーの度肝を抜きまくり。 すっかり競技ブーメランに魅せられたのねん。 その後、本格的に競技を始め、 今に至っているというわけです。 先日(7年前と同じ日)、 競技との出会いの地である万博公園に行ってみました。 デモが行なわれた場所をブラブラ歩いていると、 何かが飛んでいるのです。 よおく見るとブーメランでした。 ピクニックに来ていた親子が遊んでいたのです。 うまく戻っていなかったので、 吸い込まれるようにその子のところに行き、 「こうやって投げたら、ええんやでっ」と、お手本を披露。 手の中に戻ってきたブーメランを渡してあげると、 とんでもない驚きの表情でした。 7年前の自分が帰ってきたようでした。 「その子も、トギーとの出会いがきっかけで、 これからもブーメランを続けてくれたらいいな」と、 柄にもなくノスタルジックな思いに浸ってしまったのだ。 今回は大阪人なのにオチもなく、 結構まじめな「出会い」のお話でした。 |
1999-10-26-TUE
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