BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第23回 ブーメラン世界大会への道2000<その10>

ハロー。トギーです。
<その10>はクライマックス「個人戦2日目」

昨日の嵐も去り、本日2月11日は晴天……。
と書きたかったのですが、朝から空はドンヨリ。
今にも泣き出しそうなのだ。
案の定、フィールドに着くと、雨!
結構降ってます。
そして、寒い……。
でも、そんなことお構いなしに、個人戦2日目スタート。

種目は、MTA。
MTAというのは、ブーメランの滞空時間を競うのだ。
ルールは簡単。
直径100メートルの円の中で投げて、
その円の中でキャッチすればOK。
ただしブーメランが円の外に出たらダメ。
チャンスは3回。

強弱を繰り返す気まぐれな風の中、
どの選手も使うブーメランの選択で苦労してます。
軽いブーメランを使うと風の影響を受けて
円をオーバーしてしまう可能性があるし、
重いブーメランだと滞空時間が短くなる。

滞空時間よりも風の影響力を重視したトギーは、
風に強い重めのブーメランを使用したのだ。
結果は、1、2投とも滞空時間は20秒そこそこ。
このままだと、全然ダメ。
そこでトギーは決意。
「やったるでぇー」。

3投目は、やや軽めの良く飛ぶブーメランを、
思いっきりフルパワーで投げることにしたのだ。
「円やら風やら気にしてたら勝てへん!」。

練習でのフルパワーはあるけど、
安定を優先する本番では、ほとんどやったことがない。
さらに、前回のアメリカ大会後から改造を始めたフォームも
初めてフルパワーで試すことにしたのだ。

順番待ちの間も、頭の中で繰り返しシミュレーション。
微風よりやや強いくらいの、絶好の風の時に順番が来た。
いざ勝負!
シミュレーション通り、フルパワーで投げたのだ。

!!!!!

やったのねん。
記録は、39秒02。
一気に上位に食い込んだのだ。

そして、結果発表。
トギーはMTA種目で、
世界3位となりました!!!



この順位は、世界大会での自己最高なのだ(うれしい)。
2位との差は、なんと0.11秒。
さらに1位との差は、約1秒。
いよいよ世界の壁に近づいた(いや壁にまたがった)感じ。
世界の壁って、実は根性だったりするのか!?

てなことで、なんとかトロフィーを持って
帰ってくることができて、本当に良かったのだ。
なにもなかったら、
「おまえは何しに行っとんねん!」と、
各方面から怒られちゃうところでした。

嵐と雨の個人戦も終了し、
2000年世界大会、全日程が終了。
ほんま、疲れました……。
次回はまとめを書くのだ。

2000-03-05-SUN

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