第44回 仮面ライダーVS怪人トギー
へーんしん!
トギーなのだ。
今回は、トギーが仮面ライダーと戦った(?)お話。
夏から秋にかけては講習会シーズンなのだ。
トギーもあっちゃこっちゃ走り回ってます。
先日はお祭り会場に講師として呼ばれました。
そのお祭りは、市をあげての大きなお祭りで、
いろいろな催しや出店がいっぱい。
その中に、紙ブーメランの制作ブースがあり、
みなさんに作っていただいたのだ。
紙ブーメランの制作は大人気で、
なんと800枚以上も出ていったのです。
で、トギーは講習会とは別に、
もう一つ仕事をお願いされてました。
それは「ブーメランショー」。
ブーメランをアピールする大きなチャンスなのだ。
ところが、ショーの時間が近づくに連れて、
草木が大きく揺れだし、風が強くなってきた。
屋外だとこれがあるので困ってしまう。
結局、安全第一、美技披露第二ということで(笑)、
デモはやめて「トークショー」に変更になったのだ。
ブーメランの場合、百聞は一見に如かずで、
投げて戻ってくるところを見てもらって
なんぼの世界。
説明だけではなかなか通じないのだ。
でも話を聞きにきてくれる人もいるだろうから、
頑張ってみようと腹をくくったのでした。
ここで場内アナウンス。
「まもなく、仮面ライダーアギトショーと
ブーメランショーが始まります!」
なんと、ブーメランの次は仮面ライダーだったのだ。
しかも時間の関係で連続開催らしい。
ステージ裏から客席を覗いてみると、
どんどん、わんさか、子供が集まってきている。
なんか、やばい雰囲気だなーと思いつつ、
司会者からの紹介で、いざ出陣。
ステージに上がってみたら、
明らかに、仮面ライダーの前座の雰囲気。
子供たちのほとんどが、
「早く仮面ライダーを出せ!」って感じで、
トギーを見てる。(確かにそう見えた)
仮面ライダーが出てきて、
この「ブーメラン怪人」を倒すのだろう。
そんな視線も感じました。
でも、体格では仮面ライダーに引けを取らない
トギーは、そんな子供たちをビックリさせようと、
とっておきのブーメランを見せたり、
ブーメランの面白い話をしたりしてみた。
ところが、全く反応なし。
「やっぱりブーメランが飛ぶところを見せないと、
仮面ライダーには勝てない!」と大人げなく思い、
風が少し弱まったチャンスを生かし、
ソフトブーメランを投げることにしたのだ。
練習なし、チューニングもよくわからん状態で
投げた割には、ステージ上から飛び立った
ブーメランは華麗な弧を描き、
トギーの手の中に吸い込まれたのでした。
一発勝負に勝った!
ライダーキック!
拍手喝采!
・・・と流れるはずだったんだけど、
子供たちは・・・全く反応なし。
どう頑張っても、
仮面ライダーには勝てそうもありません。
「仮面ライダーの武器がブーメランだったら、
盛り上がったのかなー」とか思いつつ、
ステージを後にしたのでした。
ということで、
仮面ライダーにけちょんけちょんにされた
「怪人トギー」のお話でした。
ああ・・・。
変身できたらなぁ・・・。
トギー(栂井靖弘)
|