第61回 遠隔指導
毎度。
トギーなのだ。
今年一発目は、すごく嬉しかったお話。
去年の夏の終わり頃、
中学2年の男の子から質問メールが届いたのだ。
−−−
夏休みの自由研究のテーマにブーメランを
選んだのですが、
ブーメランがなぜあんなに飛ぶのか。
その条件とは何か?
戻ってくるのと来ないのとの仕組みの違い。
物理的な式・・・みたいなのがあれば、
教えて欲しいです。
空気の抵抗とか図式にできるのでしょうか?
お願いします。
−−−
いきなりブーメランの核心に迫るメールでした。
毎年、夏休みの課題にブーメランを取り上げる方がいて、
何通かこういったメールを頂きます。
そうそう、
「大学のゼミの発表で使いたいので大至急!」
なんてメールもありましたよ。
トギーはそんなに理論に詳しくないので、
我が師匠である大阪経済大学の西山豊教授が執筆された、
理論の解説を添付ファイルで折り返したのだ。
すると、数日後、またまたメールが届きました。
−−−
お返事、ありがとうございました。
少し難しい言葉もありますが、調べながら、
頑張ってまとめようと思います。
本当は木製のブーメランを作りたかったんですけど、
作り方がわからなくて、紙のブーメランをつくりました。
戻っては来るのですが、距離は短いです。
すぐ戻ってきます。
距離が長く、行って帰ってくるのを
作るコツはあるんですか?
弟もブーメランにはまっています。
−−−
いやいや、嬉しいですね。
兄弟で楽しんでいただいているようです。
さらに質問があったので、
紙ブーメランで距離を出す方法を何点か書いて、
返信したのだ。
いつものパターンだと、
こういった感じで遠隔指導は終了。
なんですが、今回はちょいと違いました。
続いてこんなメールが届きました。
−−−
先日は、いろいろ教えていただいて
ありがとうございました。
息子が、朝、ぼそっと言ってたもんで・・・。
「あのなぁ〜、夏休みの自由研究、
文化祭に展示してもらえるって。」
文化祭に展示してもらえるのは、
それなりの評価をしてもらえたということなので、
喜んでいました。
先生にも、誉めてもらったようですよ〜。
本人にしたら、ブーメラン飛ばして、半分楽しく
遊んでたような感じだったんですけどね(笑)
まぁ、あまりテーマに選ばない題材だったことも、
よかったのかもしれませんね。
息子に代わりまして、一言、お礼を・・・
と思いまして。
ありがとうございました。
−−−
なんと、お母様からです。
こんなパターンは初めてです。
しかも内容がすごい。
うひょっ!
先生に誉められて、文化祭の展示に選ばれたそうです。
いやいや、素晴らしいですよ。
それで、トギーはその展示作品をどうしても見たくて、
無理を言って、作品の写真を送っていただきました。
小さくて読みにくいと思いますが、
投げ方、作り方、遠くに飛ばす方法、理論、
そして数種類の紙ブーメランを作成し、
実験結果を考察しているのだ。
天晴れです!
感激です!
涙涙です!
こんなに一生懸命書いてくれるなんて・・・。
ブーメラン冥利に尽きます。
Dくん、ありがとう!
また、ブーメランで遊んでくださいね。
ってことで、遠隔指導で、
感動がブーメランに乗って帰ってきたお話でした。
今年もよろしく!
トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com
|