BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第65回 フリマでブーメラン


んちゃ!(古っ!)
トギーなのだ。
今回はフリーマーケットでブーメランを売ったお話。


講習会やスポーツイベントでは、
ブーメランは結構人気があるのだ。
みんな楽しそうに飛ばして、はしゃいでます。
で、そんな時によく聞かれるのが、
「ブーメランってどこに売ってますか?」

!!!

もしかして、これって商売になる?
と直感したトギーは、ブーメランの市場調査も兼ねて、
フリマでブーメランを売ってみることにしたのだ。

まずは商品の選定。
木製やプラスチック製のブーメランを並べたら、
色もカラフルで魅力的なんだけど、
まずはブーメランが本当に戻ってくることを
知ってもらわないといけない・・・。
ということで、
その場で戻る姿を見てもらえる紙ブーメランを
実演販売することにしたのだ。
戻る姿を見てもらえれば、こっちのもの!
「こりゃ、バカ売れだー」などと思い、
ニタニタしながら紙ブーメランの製作を始めたのだ。

パソコンでデザインし、厚紙へプリントアウト。
そして、カッターとハサミで切り取る。
1本1本、丹念(?)に作り上げました。
その数300本!
ちゃんと戻ることも確認し、
ハードケース型の旅行バックにブーメランを積め、
いざフリマ会場へ。


周りは予想通り、衣料関係のブースばかり。
ブースの装飾もプロのように華やかなのだ。
そんな中、トギーのブースはというと
ビニールシートを敷いただけ。
かなり浮いてましたよ。
でも、物で勝負のトギーは自信たっぷり。
そして、お客さんの入場が始まったのだ。

まずは全く紙ブーメランを投げずに、
売れるかどうか観察してみた。
が、案の定、全然ダメ。
やっぱり、投げないとダメだなと思い、
実演販売を決行したのだ。
すると、少しずつ売れはじめた。
みんなブーメランが戻ってくる姿を見て驚いてます。
作戦は成功なのだ。


気が付くとトギーのブースはかなり目立ってました。
そりゃそうです。
たくさんのブースの中で、
飛び道具(?)を使っているブースはここだけですから。
しかもブーメランが飛ぶ姿は遠くからでも見えますからね。

こりゃ「投げれば投げるほど売れるな!」と思い、
ガンガン投げまくったのだ。
でも、その考えは甘かった・・・。
売れるには売れるんだけど、思ったより売れない。
みんな驚くけど、買おうとは思ってくれない・・・。
しかも、休むと売れないので、投げ続けないといけない。
だんだん地獄と化していったのだ。

結局、5時間以上投げ続け、売れた本数は100本以下。
売上からブース代、食費、交通費を引けば、
もちろん赤字。
残ったのは、200本の紙ブーメランと疲労だったのだ。
やっぱり、商売は甘くないですね。
もっともっとブーメランを広めて、
ニーズを上げないと・・・。

でも、今回かなり勉強になったのだ。
一般の人がどれくらいブーメランに興味を示すか、
買う人の年齢層や性別など、興味深かったです。
ちなみに、中年のおじさんが一番興味を持ち、
そして買ってくれました。
意外と子供は興味を示さなかったのだ。

ってことで、高い授業料となった
フリマでブーメランを売ったお話でした。
トギー独立の道は険しいのだ。


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2003-09-07-SUN

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