BOOMERANG
ブーメランのある暮らし。

第68回 カニ出現


アンニョンハセヨ!トギーなのだ。
今回は、日本各地に潜んでいた
隠れブーメランプレーヤーの話。

ブーメランをやっている人を見つけるのは、
「ちりめんじゃこの中らから、カニを探すようなもの」
などと以前書いたんだけど、
2年ほど前から、カニが一気に繁殖し始めているのだ。
しかも、強力なカニなんですよ、これが!
トギーが次々に遭遇した「カニ」を紹介します。

まずは1匹目のカニ・・・、
じゃなくて1人目は京都のYさん。
ブーメラン関係者の紹介で、トギーのクラブに
来られたのが出会ったきっかけです。
なんとYさんは内科のお医者さん!
最初はインテリアとして、
ブーメランを集められていたそうです。
で、笑っちゃうのが、今は京都にお住まいなんだけど、
最初に勤めた病院がトギーの家のすぐ近所。
しかも、よくブーメランの練習をしていた
グラウンドのすぐ横の病院だったのだ。
まさに、灯台もと暗しって感じ。
今ではすっかりブーメラン競技にハマり、
京都から2時間もかけて練習に来られ、
さらに競技会にも参加。
凄く研究熱心な方で、自宅にブーメランの
作成部屋まで作っちゃったそうです。
Yさんの手から次々に良いブーメランが
生まれる予感がするのだ。
そんな縁もあって、今ではトギーのクラブの
チームドクターもお願いしちゃってます(笑)。

2人目は三重のHさん。
福岡のブーメラン関係者からの紹介。
大阪−福岡−三重−大阪。
出会いもブーメラン並みに弧を描いてます。
先日、高速道路が凍結している中、
三重から4時間もかけて大阪に来られ、
一緒に練習したのだ。
その時、Hさんの投げる姿を見てビックリ!
とても我流で練習したとは思えないほど、
ブーメランを自由自在に操ってました。
超ハイスピード(時速80〜100キロ)で投げまくり、
ガンガンキャッチ!
その姿は、まさに真剣白羽取りって感じ。
ブーメランを5回キャッチするまでのタイムを競う、
ファーストキャッチという種目に関しては、
完全に日本のトップレベル。
素晴らしいと言うより、凄まじいって感じでした。
さらに、Hさんは地元の練習で、
ブーメランの連続キャッチに挑戦し、
その数なんと800回以上!!
2時間以上投げ続けたそうです。
なんとも想像するだけでトギーは疲れます。
いやいや、こんな方が隠れていたとは・・・。

3人目は愛媛の女性Kさん。
奈良のブーメラン関係者からの紹介。
この女性、インターネットで噂になっていた人で、
トギーも知っていたのだ。
ただ、噂があまりに凄かったので、
「架空の人物かも?」と思ってました。
その後、ホント偶然なんですが、
愛媛で開催されたブーメラン交流会に
トギーも参加したところ、Kさんとご対面。
実在してました!
で、Kさんは噂通りの投げっぷり!
女性とは思えないパワフルさでした。
それもそのはず。
Kさんは学生時代、砲丸投げで国体出場、
槍投げでインターハイ出場という
投てきのスペシャリストだったのだ。
投げる基本ができているので、
フォームも美しく、そしてスムーズ。
トギーみたいに、適当ではありません(苦笑)。
そんなKさん、夏場は仕事が終わった後、
毎日練習して腕を磨いているそうです。
そして、去年の秋の競技会では5位入賞。
男女混合の5位ですから、こりゃ凄いです!
さらに、今年フランスで行われる世界大会の
個人戦にも参加予定。
世界も驚くでしょうね。

いやいや、みんな凄いです。
我流でブーメランを始め、
あれだけのレベルになるんですから。
日本も広いですね。
まだ見ぬ強豪カニは、全国にわんさかいそうなのだ。
それにしても、この3名の方と知り合えたのは、
すべてインターネットのお陰です。
インターネットが普及していなければ、
一生出会えなかったと思います。
そう考えると、マイナースポーツにとっては、
インターネットは救世主!
これからも多くの出会いがネットを通じてありそう。

そうそう、ちなみにこの3名の方はトギーのことを
ネットで知っていただいてたみたいなんですが、
連絡は直接トギーにではなく、
他の地域の関係者経由でした。
トギーって、イメージ的に怖くて、
メールできなかったのでしょうか?
それとも、怪しいのかな?

まだ見ぬ全国のカニのみなさん、
トギーは怪しくないので、ぜひ直接連絡をください!

ってことで、カニとの出会いのお話でした。


トギー(栂井靖弘)
KBN(関西ブーメランネットワーク)
http://www.kbn3.com

2004-01-25-SUN

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