坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第1回 ほぼにちは。24歳、坊さんです。

ほぼにちは。

今日からこの連載をスタートさせる
24歳、坊さんです。

10月の末、住職であるじいちゃんが、亡くなって

僕が、お寺の住職です。

この連載を僕が書こうと思ったのは

「お坊さんて、いったいどんな奴が、なってるの?」

ってことが、イメージできないだろうなぁ、みんな。
と想像するからです。

これって考えてみると、お互いにとって
かなり不幸です。

だって多くの場合
この日本では、ほとんどの人が
“死(後)”という人生の大きなイベントを
“お坊さん”に任せることが多いですし

あなたの住む町にも
お寺という「死」や「永遠」や「偶然」について
考えられる可能性のあるメディアが
(そう!お寺は素敵なメディアになれるかもしれない!)
いくつか、あるはずです。

だから僕は、ひとつの、リアル・ケースとして

一人の若い坊さんが今、まさに住職になって
どんなことに悩み、どんな夢を持って、
どんなことを素敵だと思うのか。
どんなことに腹の底から笑ってるのか。
知ってほしい。共有してほしい。

って思ってます。
そして、その共有は僕たちがどんな世界にスタッフとして
参加しているのか?
ってことを、知るために、
無駄じゃない2、3分(と通信費)になるのでは。
と思います。


最初ですので
簡単に僕について。

先週まで「歩(アユム)」っていう
名前でしたが、正式に住職になるにあたって
「密成(みっせい)」っていう僧名に
裁判所で改名してきました。

ハンチングをかぶっていったので
(坊さんというのがわからない)裁判所の人は、
かなり、うさんくさそうにしてました。

「あんたねぇ。名前変えるって
 そんな、簡単なもんじゃないのよ。
 まぁ、そこにすわんなさい。」

高野山大学(そこで坊さんになるための修行もしました)の
密教学科というとこを卒業して
1年半地元愛媛の、書店に正社員として勤務してました。
文学、雑誌、専門書、パソコン書を担当して
注文、返品の毎日でした。
(本屋にいること自体が、大好きなので、
 割に向いてたかも)

あっ、歩っていう名前は
イラストレーターの大橋歩さんから頂きました。
(もちろん勝手に)
僕もへんてこな、イラストを描いたりします。

ここ一年ヤフーオークションで落札したのは
「LOSER」ってロゴの入った
ワールド ワイド ラブ のブルゾンと

プレイモービルっていうドイツのおもちゃの
昔のモデルと(パトカーに乗ったポリスマン)

「弘法大師全集」です。


そんな奴です。

あはは
と読めるものを、目指してます。

「坊さん。」

スタートです!!

それでは。

ミッセイ

2001-12-04-TUE

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