坊さん。 57番札所24歳住職7転8起の日々。 |
第26回 人生は時にユーモラス ほぼにちは ミッセイです。 坊さんの僕にも やっぱり、これを読んでる大半の人と同じように “なんだか 気の重い 1日” みたいなのが当然あって。 そんな日は、はっきり言って、何をする気もしません。 実際にはそういう訳にもいかないけど。 でも家にいてもバンバン電話はかかってきます。 “御住職様”宛に。 「消火器の更新時期が近づいていますよ。」 「消火器に“更新時期”ってあるんですか?」 「ありますよ。当然。」 「ちなみに、どのぐらいなんですか?」 「あのね、ワタシ、商売じゃないの!ショウバイじゃ」 「はぁ・・・」 そんな時は、作務衣を脱いで 車でぶらっと脱出したりします。 「ちょっと、郵送物と振り込み行ってきますね。」 「なんの?」 「・・・イロイロ」 ちなみに今日はドラゴンアッシュと 中村一義さんの新譜の発売日なので 買いに走りました。 そしてドラゴンアッシュの新譜「Life goes on」を 大音響で聴きながら栄福寺に帰っていると 偶然にも本当に多くのお遍路さんにすれ違いました。 信号待ちの歩き遍路さん2人は道について、 情報交換してる。 目指すは間違いなく「TEMPLE OF GOOD LUCK」 そう、栄福寺。 「乗っていきますか?」って言おうとも考えたけど 何となく、やめておいた。 車と路上で何となく目が合う。 その目は何かを語っていそうなんだけど なにかは、わかんない。 僕の方にメッセージはない。今日はない。 僕が次のお寺の住職なんて思いつきもしないだろうな。 しかも、彼の納経を書くのはたぶん僕だ。 「歩きだと、今日は、暑いぐらいでしょ?」 「うん。そうだね。本当、暑いぐらいだよ。」 人生って、なんだか、ユーモラスだね。 生きてるって、時々、変だ。 すごく変だ。 でも、嫌いじゃないよ。 全然。 ミッセイ |
2002-02-07-WED
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