坊さん。
57番札所24歳住職7転8起の日々。

第169回 花をはじめて植えました。

ほぼにちは。

ミッセイです。

四国は、
そろそろお盆のシーズンです。
(これが掲載される頃は、過ぎてるかな?)

お盆でお経をあげに行く家には、
訪問する日にちとか大まかな時間を、
ハガキで知らせて、

「都合の悪い場合は、
 栄福寺までお電話を。」

という形にしています。

だから、
最近わりと、
檀家さんから電話がかかってくるのですが、
今日は、今年、
ご主人のお葬式に行った
家のおばちゃんから、
電話がかかってきて、

「ミッセイさん、
 ウチは時間いつでもいいんだけど、
 できたら、
 午前の最後にしてよ。
 そして昼ご飯用意しておくから、
 ピザでも食べよう。」

と誘ってくれました。

たぶん、
時間の余裕がないので、
食事は断ったのだけど、
お葬式に行った家の人が、
なんとなく、

「近しい人」

として、
僕を感じてくれてるんだなと思って、
うれしく思いました。


少し前、花屋に行ったら、
なんとなく「木」が欲しくなって、
鉢植えのガジュマロとグミの木を、
育てています。

朝、ベランダで水をやろうとすると、
木からセミが飛び立ったり、
葉に止まった蜂が交尾をしていたり、
木を飼うと、
生き物が寄ってくるんだなと思いました。

僕は性格がかなり無精な方だし、
感覚的に大好きな木とか草とか、
食べられる野菜に比べて、

「花」と気持ちに距離があったのですが、
(野の花は好きなのですが。)
最近、白い花の先が、
葉と同じ緑色で、
しだれている白鷺蚊帳吊り(しらさぎかやつり)
という小さな花を見て、



「古いお地蔵さんの前にあったら、
 いいだろーなー。」

と思って、少し迷って、
生まれて初めて、
自分が植えるための花を買い、植えました。



ちょうどお遍路さんが、
手を清める手洗いの隣なので、
水やりにも便利です。

ちょっとインターネットで調べてみたら、
この花、アメリカの花みたいだね。


ミッセイ

ミッセイさんからのお知らせ。
シンメディアという出版社刊行の
『季刊 巡礼マガジン』
というシブイ名前の雑誌で、
「おもいだす空海」という連載を、
最新号の31号から始めました。
(ほぼ日を読んだ編集者の方から、
 お話を頂きました。)

空海の著作の言葉に、
僕が短いコメントと、
写真を添えるという、
見開き2ページでの連載です。

手に取られる機会があれば、
ちらっと覗いてみてください。


このページへの激励や感想などは、
メールの表題に「ミッセイさんへ」と書いて、
postman@1101.comに送ってください。

2004-08-20-SUN

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