第199回 元々、見えているはずのものを
ほぼにちは。
ミッセイです。
僕の母校の高野山大学が、
通信制の大学院を始めたと聞いた時から、
資料を請求したり、
興味を持ってたのですが、
まずは、
お試しコースのような、
いくつか授業を選んで受講する、
「科目等履修生」になりました。
というわけで、
久しぶりに「学生証」を手にしています!
ちなみに僕が選択したのは、
ティエリ ジャン ロバアム先生の、
「空海の思想世界と
グローバル化時代における諸宗教の対話」
という、
なんだか迫力満点の講座から、
「宗教法人の法律実務」
という住職の僕にとっては、
超事務的な内容なものまでかなり多彩です。
(5個ほど受けてみることにしました。)
もちろん、
お坊さん以外でも受講可能なので、
興味のある方は一緒に勉強しましょうね。
(すでに入学している人からの情報では、
年輩の方の生徒さんもずいぶん多いようです。)
大学院から届いた資料を読んでいて、
ちょっと独特だなと思ったのは、
正科生というコースの生徒が提出する
「修士論文」は、
「四国八十八ヶ所の遍路体験記をもって、
これに代えることが出来る。」
という所です。
「さすがに大学院の修士論文が、
遍路体験記じゃまずいんじゃないだろうか。」
と家族に話してみたのですが、
「それぐらい、
思い切ったほうがおもしろいよ!」
という事でしたので、
以外と“あり”な試みかもしれませんね。
とにかく、
あまりお寺を空けられない僕にとっては、
ありがたい通信制大学院です。
おもしろい事を勉強したら、
皆さんにもまた報告しますね。
自分でも、
すこし驚いてしまうのですが、
この「坊さん」の連載、
200回を迎えることが出来ました。
すごく飽きっぽい僕が、
読んでくれる人がいる、
待ってくれている人がいる、
ということを何よりのガソリンにして、
楽しみながら文章書けたことを、
本当にうれしく思います。
色々な方々に、
心から
ありがとうございますを送ります!!
ありがとう!!!
夢見たこと、
思いついたアイデアは、
なかなか実現には至っていませんが、
小さな事からでも、
自分なりに、
おもしろい、うれしいと感じることを形にして、
皆さんにも報告していきたいと思います。
最近僕が、
「してみたいこと」
を思い浮かべる時、
リフレクソロジーという、
足裏マッサージを受けに行った時に、
(道後温泉の足湯でお遍路さんに、
マッサージのお接待をされていたのを、
縁にして知り合いました。)
一緒に行った人が、
その気持ちよさに感動して、
言った言葉をよく思い出します。
それは、
「肩こりが楽になって初めて、
肩がこってたことに、気付いたわー。」
という言葉です。
僕はそういう事がしてみたいって思うんです。
「ここ、うれしくないですか?」
「あっ、そうそう。
持ってたはずなのに、
知ってたはずなのに、
そのこと自体を忘れてた。
おー、なんかうれしい。」
そんなイメージを持つんです。
宗教とか仏教とかってのも、
たぶん人が、
「元々、持ってるもの。」
をテーマにしているような気がするんです。
見えているはずなのに、
見たいはずなのに、
目線がずれているものに、
「あっ!うれしいかもよ。」
と声を掛ける。
そんなことが、
してみたいって思います。
それって、
宗教とかっていう話を超えて、
なんだかうれしそうじゃないかと、
僕は思うんです。
ミッセイ
お知らせ。 |
四国88カ所のお寺が88枚の切手になります。
原画の撮影は「坊さん」の文章の中でも、
何度か登場した三好和義さんです。
栄福寺は11月5日発売の第一集、
20ヶ寺の中に収録されます。
(紅葉が綺麗な秋の風景)
全国の郵便局でも、
通信販売の申し込みが出来るようですよ。
詳しくは、こちらまで。 |
|
|