『特別番組用取材に出掛けました』
11月15日
新年特番チャンピオン取材へ
「高阪敗れる!」の一報がこちらにも入ってきました。
残念ですが、立て直してぜひ次のステップへと
進んでもらいたいです。うーん、本当に残念。
ということで、
今年最後になるであろうビッグマッチ。
生中継もなんとか無事に終了することができました。
通常なら帰国の予定ですが、今回は正月放送予定の
特別番組取材のため、しばしこちらに滞在します。
(といっても1日だけですが・・・・)
今日の取材はIBF世界S.ウェルター級チャンピオン
フェルナンド・バルガス選手です。
場所はラスベガスから車で3時間強のカリフォルニア州の
リゾート地でもある、ビックベアです。
ここはラスベガスとロスのほぼ中間地点にあり
デラ・ホーヤもトレーニングを行なうことで
一躍有名になった土地です。
1軒しかない日本レストランで、取材のことを話すと
「ヘビー級のブリックス、クリチコたちも練習に来る」
という情報を得ました。
ラスベガスから車でひたすらロス方面に向かうこと2時間。
ビックベアは、分岐後さらに1時間山を登ったところに
あります。
バルガスは12月に防衛戦があるので、
今回の取材はその2週間前ということもあり、
取材NGの可能性もありましたが、
快く取材に応じてくれました。
彼の魅力はアグレッシブなスタイルです。
17戦全KO勝ちで若干21歳(12月7日に22歳)にして
すでに世界チャンピオン。
新世紀の活躍が非常に楽しみな一人です。
多少打たれても前に出る、荒々しいスタイルは
日本人好みです。
子どもの頃から非常にやんちゃで、
学校も何回か停学になっており、街での戦いも
しばしばだったという言葉どおり
独特のオーラを感じました。
(つまりかなりの悪だった、ということです)。
しかしアトランタ五輪では(疑惑の)負けに
されてしまいました。
プロ転向後は現在まで破竹の勢いです。
取材ではスパーリング撮影は断られてしまい残念でしたが、
理由がすぐにわかりました。
試合2週間前なので、本気で最後の調整を
行なっていたためでした。
サウスポー2名を相手に、
12Rの本格スパーを行なったのです。
通常から考えると、かなり厳しいトレーニングだったと
思います。
ただしインタビューに対しては疲れも見せず、
饒舌に語ってくれました。
同じく先日インタビューに成功した
WBC世界S.バンタム級チャンピオン
エリック・モラレスとは対照的でした。
彼は非常にもの静かで、落ち着いた口調
で取材に答えてくれました。
チャンピオンもいろいろなパーソナリティがあって
改めて非常に参考になりました。
この取材の模様は2000年1月3日に放送予定です。
究極の個人競技であるボクシング。
2000年を迎え世界のトップに君臨するべき、
新たなヒーローたちが登場する予定ですので
楽しみにして下さい。
日本でも11月21日に名古屋の石井選手が
WBA世界S.バンタム級に挑みます。
相手はメキシコの虎、ネストール・ガルサです。
石井選手もハードパンチの持ち主なので噛み合った
非常にスリリングな試合になるでしょう。
東京のテレビでは見れないのは残念ですが、
ローカルのみの放送時に、よくチャンピオンが誕生する
といった過去の例もあります。
12月4日にも阿部選手がWBA世界ミニマム級タイトルに
挑戦します。
近年、世界の壁は軽量級でも高いものに
なりつつありますが、ぜひ日本の選手にも
頑張って欲しいと思います。
WOWOWスポーツ部
小田真幹
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