私をリングサイドに連れてって。

ニューヨークから直送！ ヘビー級統一タイトル戦、現地レポート第２弾 いよいよ「TWO　BIG」２m級の大男の戦いが 近づいてきました。 現地ニューヨークでは、水曜日に共同会見、 木曜日に計量が行なわれました。 共同会見ではルイス選手が非常に落ち着き、 そしてリラックスしていたのが印象に残りました。 会見でルイスは、特にグラント選手のトレーナー、 ドン・ターナーをこき下ろしていました。 ターナーはホリフィールドのトレーナーとして 打倒ルイスを２度目指しましたが、 いずれも失敗に終わっています。 ボクシングはトレーナーの戦いでもあります。 選手の長所、短所を理解し、相手を分析。 当日の相手の戦略を読み、その上を行く戦術、 技術を教え勝利へ導く大切な参謀です。 試合では技術的なことはもちろん、 精神的にも選手を奮い立たせ限界以上の力を 引き出す役割もあります。 ルイス選手のトレーナーは 天才エマニエル・スチュアード。 オーソドックスですが、確実に相手を捕らえることを 基本から練習させるタイプです。 最近ではあのナジーム・ハメド選手にもついています。 ルイスには徹底して、長いリーチを使ったワン・ツー、 そして接近しての右アッパーを教え、 結果を出しています。 派手さはありませんが、 ルイスの体格を考えると非常に合理的作戦であり、 今回もスタイルを変えることはないでしょう。 つまり今回は、 グラント選手がターナーとどんな作戦でくるのか？ が試合の一番の焦点となります。 ルイス選手よりも大きな身体を使い、 ロングから攻めるのか？ 意表をついて接近戦を臨むのか？ どちらにしてもルイスのワン・ツー、 アッパー対策は授けていなければ勝てません。 あとは選手が実際できるかどうか、にかかります。 会見の写真をみればわかりますが、 中央の２人はセミファイナルで試合をする、 IBF世界フェザー級チャンピオン、 ポール・イングル選手と 挑戦者のジュニア・ジョーンズ選手です。 ちなみにフェザー級は126Lbs（57.1kg）です。 写真からヘビー級の２人の大きさがわかるでしょう。 絶対にリングが小さく見える迫力の試合になるでしょう。 翌日は計量が行なわれました。 場所はMSG正面入り口です。 カメラ位置取りをして待つこと１時間30分。 ルイス選手は247Lbs（112kg） グラント選手は250Lbs（113.4kg)でした。 ２人のウエイトは、 我々の想像以上に差がありませんでした。 これから推測すると、 やはりルイスのパワーがグラントを上回りそうです。 グラントはスピードと距離でルイスの射程をずらし、 隙があれば右ストレートで勝負。 というパターンでしょう。 逆にルイスは相手のスピード、距離に迷わされず、 出てくるところを打ち、 当たり始めたらプレッシャーをかけ、 弱ったらたたみかける。 という展開になるのではないでしょうか？ どちらにしても勝者はヘビー級戦線の中心となり、 タイソン選手、ホリフィールド選手、 クリチコ兄弟などのターゲットになります。 果たして英国の誇りルイスか？ グラントがアメリカにタイトルを 持ち帰らせることができるのか？ WOWOWでは4月30日（日）AM11:00から 独占衛星生中継いたします。 おたのしみに。 WOWOWスポーツ部 小田真幹 ご意見はこちらまで　Boxnight@aol.com

2000-04-30-SUN

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