フェザー級世界NO1はどちらだ!
「ハメド対バレラ」戦
昨年12月の「トリニダード対バルガス」以来
4ヶ月ぶりにラスベガスにやってきました。
やはり現地では盛り上がりが違います。
それにプラスしてスポーツニュースや新聞では
野茂投手のノーヒットノーランが大々的に取り上げられ
日本人としては非常に嬉しい限りです。
「ハメド対バレラ」戦ポスター
さて注目のフェザー級頂上決戦ですが
「初もの」が多いということで注目しています。
この試合はフェザー級という軽量級では初の
そして異例のPPV(ペイパービュー)になります。
フェザー級は126lbs(57.15kg)日本の標準体型に近く
非常に選手層が多い、身近な階級です。
PPVは通常知名度が高い、タイソンやルイスのヘビー級や
デラ・ホーヤやトリニダードの一部の中量級でしか
行われません。
宣伝や申し込みに手間とコストがかかり、
興行以外に損益分岐点が発生するため
簡単には行えないのです。
しかし、ハメドとバレラというフェザー級NO1を決定する
人気&実力を備えた二人のビックマッチということで、
アメリカのHBOもPPVにしました。
それほど注目されているのです。
そして実はハメドのラスベガスデビュー戦となるのです。
これまでニューヨーク、ニュージャージー、
コネチカット、デトロイトで試合した経験があったものの
人気者ハメドでさえ、本場ラスベガスの壁を
クリアできなかったのです。
それほどラスベガス大会場でのメインイベントは
アメリカにおける人気が必要となります。
ハメドはようやくその条件をクリアしたのです。
それも人気者バレラが相手だからです。
ヒスパニック系住人のPPV購入が米国内と本国メキシコで
相当な比率を占めているからです。
この試合のキャッチフレーズは
「Playing with fire」
火の出るような試合とでも言いましょうか、
早くも年間最高試合候補との予想も出ています。
現地ラスベガスのオッズは
ハメド1.3倍 バレラ4倍とハメド有利と出ています。
またラウンド予想は
9ラウンド1:30まで行くか、行かないかという
後半が山場という興味深い予想です。
記者会見では握手するなど非常に和やかな様子でしたが、
バレラは「ハメドはフェザー級でトップ選手の一人だが、
エリック・モラレスほどパンチはないし、
打たれても気にしない、心配もしていない。
自分の経験が生きる」と自信満々。
またS.バンタム(122lbs=55.33kg)から
1階級上げたことに対しては、
「これまででベストと感じている。言い訳は一切しない」と
体調面でも万全をアピールしています。
一方のハメドは
「この試合はボクシングキャリアで最強の敵と対峙し、
そして最も大切な試合になる。これからのためにも
結果を出す」とバレラを高く評価しています。
水曜の公開練習では部屋を30度くらいにして
着込み、おこなったという情報が入って来ました。
恐らくウェイトがキツイのでしょう。
不安要素ではありますが、しかし練習中でも周囲を引き込む
天性のスター性はさすがで、
精神的にも安定している様子です。
正攻法ファイターのバレラに対してハメドがどうでるか?
真っ向から打ち合うのか?
それとも足を使いかく乱するのか?
試合の展開はハメド次第でしょう。
どちらにしてもKOがありそうな予感がします。
トリニダード対バルガスのような凄い試合を期待してます。
試合が待ち遠しい限りです。
WOWOWではこの試合の模様を
4月8日(日)午後10時30分から独占衛星中継します。
またゲストには日本フェザー級チャンピオン
雄二・ゴメス選手を招く予定です。
お楽しみに。
ご意見はこちらまで Boxnight@aol.com
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