歴史的快挙へ挑戦!!
デラ・ホーヤ5階級制覇なるか?
5月のトリニダードの3階級制覇から
はや一月あまりが経ちました。
世界のボクシング界は動いています。
日本時間の6月24日(日)には
世界ボクシング界快挙がかかる
ビックマッチがラスベガスで行われます。
WBC世界S.ウェルター級タイトルマッチ
「ハビエル・カスティリェホ対オスカー・デラ・ホーヤ」
トリニダードとの全勝対決で初の黒星を喫し、
その後、失地回復を図ったモズリーとの
ウェルター頂上決戦にも敗れたあとは
プロモーター(トップランク)と別れ、
トレーナーもフロイド・メイウエザーSr.に変え
ペイテレビのHBOとも契約でもめるなど
いい話がなかったデラ・ホーヤの
世界戦線の本格再起がついに始まります。
この試合にかかる快挙とはデラ・ホーヤの5階級制覇です。
過去世界ボクシング史で5階級制覇を成し遂げたのは
黄金の中量級のスーパースター
シュガー・レイレナードとトーマス・ハーンズの
2人だけです。
21世紀初5階級制覇名のボクサーとして
デラ・ホーヤもこの偉大なボクサーと並び
歴史に名前を残すことができるのでしょうか?
デラ・ホーヤの4階級制覇の足跡は下記の通りです。
94年3月 WBO世界S.フェザー級
(ジンミ・ブレダール、10RTKO勝)
94年7月 WBO世界ライト級
(ホルへ・パエス、2RTKO勝)
96年6月 WBC世界S.ライト級
(フリオ・セサール・チャベス、4RTKO勝)
97年4月 WBC世界ウェルター級
(パーネル・ウィテカー、判定勝)
天才と呼ばれたデラ・ホーヤをして
実に7年の歳月がかかっています。
今回デラ・ホーヤは1階級上のチャンピオンに
挑戦する形になります。
チャンピオンはスペインの英雄、
ハビエル・カスティリエホ。
33歳とベテランですが、現在スペイン人では唯一の王者、
母国に20年以上ぶりに世界タイトルをもたらした、
超人気選手です。
実は2月に日本の大東選手の挑戦を
受けることが決定していたのですが、
デラ・ホーヤ戦のオファーがあったため
急遽キャンセルしたという一幕もありました。
(今回デラ・ホーヤ側がカスティリエホに用意した額は
なんと$800,000- 約1億円!!
その他にも収入が見込めるはずなので、
この選択はいたしかたないでしょう。
ちなみに7月1日(日)の畑山選手のギャラは
推定1億1千万円!だそうで、
人気、ファイトマネーともにワールドクラスです)
51戦51勝34KO4敗とキャリアも十分。
99年にキース・ムリングスからタイトルを奪った試合は
地味な判定勝ちでした。
しかしその後順調に防衛を重ね5回の防衛戦で
4試合がTKO勝ち。
決め所はきっちり仕留めるなど、
安定した攻撃力で世界的にも評価が急上昇しています。
がっしりとした体格からプレッシャーをかけ
打ち合いで仕留める非常にタフなファイタータイプです。
このベテラン強打者相手にデラ・ホーヤが
どう戦うかが試合の焦点です。
スピードを使い上手いボクシングでチャンスを狙うか?
ガッティ戦のように打ち合ってねじ伏せ、
ライバルやファンに復活を高らかに見せつけるか?
デラ・ホーヤとしてはまず勝って5階級制覇達成し、
さらに、
・自他ともに認める不仲のバルガスと因縁決着をつけるか?
・モズリーとのリマッチか?
・さらに階級を上げ、ミドル級王座獲得し6階級制覇、
・そしてトリニダードとのリベンジ戦か?
・9月のトリニダード対ホプキンスの
ミドル級最強決定戦と頂上決戦か?
などファンにとって非常に魅力的な計画も聞こえてきます。
WOWOWではこの試合の模様を
6月24日(日)午後4時から独占衛星中継いたします。
まずは中量級の歴史に新たな記録が刻まれるのか?
ぜひご覧ください。
WOWOW 小田真幹
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