海馬。 頭は、もっといい感じで使える。 |
第18回 「池谷です。ありがとうございます」 『海馬』の著者のひとり、池谷裕二さんから、 みなさんへのメッセージが、届いておりますよ。 さっそく、冒頭にご紹介いたしますね!! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ こんにちは、池谷です。 毎日送ってくださる 「海馬」の感想が軒並み好評のようで、 (ん?好評なのだけ送っていただいているの?汗!) ほんとうに、胸をなで下ろしています。 いや、厳密にいうと、 「勇気づけられた」 という感想を聞いた僕のほうが、 じつは、もっともっと勇気づけられているのです。 ……いろいろな人がいて、 いろいろな考え方があって、 いろいろな感じ方がある。 この『海馬』という本が、 半年前、対談した当時には僕が思いもよらなかった 多様な影響を今まさに生みだしていることに、 感動しました。 意図しなかった副作用に、 「海馬」のもつ秘めたポテンシャルに、 僕自身がほんとに驚き、 そして、とっても嬉しく思います。 ホントに、皆様の情熱はすごいな、 と改めて感じました。 本当にありがとうございました。 お礼してもしきれないほど感謝しております!!! 池谷裕二 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ あらためまして、こんにちは!「ほぼ日」の木村です。 いつもこのページを読んでくださり、感謝です。 みなさんからの感想文は、そのほとんどを、 毎日、池谷さん宛てに転送しているのですが、 池谷さん、ほんとうに1通1通丁寧に読んでくださります。 「あの人のこの話題は、なるほどと思いました」 電話で、そんなお話に、なったりもします。 研究者としては一流で、その世界では 充分に認められつつあるのでしょうけれども、 「ふだん街ですれ違う人たちと交流できたこと」が、 研究者としては、とてもうれしいのだそうです。 研究そのものは、純粋な知的好奇心から入るけれど、 それが社会に還元されている姿が伝わるから……。 そんな話を以前池谷さんから直接聞いた時に、 「なるほどなぁ」と思いました。 『海馬』の感想を拝読していると、 みなさんのそれぞれが読書中にワクワクしていた、 という様子が伝わってくるのが、うれしかったです。 では、たくさんのメールをご紹介して、 「今までにない視点」をたくさんお届けし、 あなたの海馬が増大してゆく刺激を与えていきますね! (……むずかしく言い過ぎましたが、 ひらたく言って、これから、メール紹介いたしまっす!) では、どうぞ!!!! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・読みかけ(最初の数ページ)で 先行発売購入者の方々の 感想メールを読み始めたのですが、 そのメール集を途中まで読んで、 「コンナコトして居られないっ!」 という気になり、いまから 続きを読み進む事をここに宣言します。 それでは! (結) ・海馬を読みました。27歳会社員です。 ……いやー。 眠っている間に脳が情報を整理しているなんて ものすごく納得です。そして安心しました。 何故かというと、私はとてもよく眠るのです。 一日10時間は寝ています。 寝ないと頭がぼんやりして、たいしたことが出来ません。 しかも、今まで受験にしても仕事にしても 睡眠時間を削ってやるのが当たり前、それが努力! という人が家族も含めて多すぎて、 私は怠け者の根性ナシ扱いでした。 私は私で、無理矢理起きている=辛い。 それを努力と言うならば、努力なんてできるかい!と、 「努力」という文字まで嫌いになってしまう勢いでした。 それが、海馬を読んですごく楽になった。 眠ることは悪いことなんかではないし、 情報を整理して 次の新しいことを考え出すステップなんだわ。 眠りばんざい!と素直に思えるし 別に眠ることは怠けることではないのだよ、 とようやく認めてもらえたみたいで 妙な言い方ですが、とても報われた気分になったのです。 素敵な本をありがとうございました。 時間をおいて2度、3度と読み返して 本に書かれていることを たくさんしみこませていこうと思います。 書店に並ぶようになったら、 つい先日カナダへ旅立った友達と 同じく遠い場所で働く友達に 1冊ずつプレゼントするつもりです。 疲れたー、がよく口をついて出る職場では 「でも脳は疲れてないんだよー。 ……疲れているのは眼球だ!」 を連発し、流行らせています。 とにかくいい本でした。 世に出してくれて本当にどうもありがとう、 と言いたいです。 それでは、今後もほぼ日から素晴らしい本が ざくざく生まれることを期待しつつ。 (なおこ) ・「海馬」を読み終わりました。 感想ですが、「効きそう!」です。 いざ、という時に頭の中に、 「海馬」で読んだことが浮かんでくるんです。 なんか効いてるみたいだ! それから「脳がこうなので、こうなるんです」って、 ばっさりと言われると、 非常−に!気持ちのいいものがありました。 個人的に一番の発見で、面白かったのは、 「睡眠中に脳が記憶の整理をしてて、 いろいろと切った張ったしている」 というところでした。よく世間一般に 「睡眠は6時間以上がのぞましい」とか 「寝ダメはできない」など、聞かれますが、 そういった睡眠分野で言われている事が、 「脳」の立場から見たときに、果たしてどうなのか? また、実は知られていない 「新たな快眠方法」などがあったりするのでは、 などと「寝る」ということと「脳」との関係が ちょっと気になっています。 人生、長くはないと思いますが、 「快眠」は大歓迎です。 糸井様、池谷様、またいつか、 新たなコラボレーションで、 登場していただける事を期待せずにはいられません。 (オチャム) ・着いた日にいっきに読み通してしまいました。 こんなにも本を楽しみに待つことって、 今までなかったなと思います。 本との出会いは書店だけじゃなかったのだ! とひそかに感動してしまいました。 こんな話を誰かがしてくれるのを どこかで待っていた気がします。 対談形式だからこそ、その場のワクワク感も なるほど感も一緒に感じることができました。 できれば私もそこに居たかった!! 本の知識に自分を合わせていくのではなく、 本と自分が同じ高さで、 読みすすめることができました。 脳ってこんなにも身近なのに (というかわたしなのに?!) 知らないことばかりなんですよね・・・ これからも「ほぼ日」といろんなことを 学びたいです。 (ようこす) ・ほぼ日のみなさま、こんにちは。 もしご存知であれば ちょっと教えてください、なのです。 遠恋の彼に「海馬」をプレゼントしたいなぁ。 なんて思いつきました。 直に渡すんじゃなくて 送られてくるのがまたいいなぁ、なんて思ったのです。 (実は誕生日に花束が送られてきて えらく感激したので、しかえし?を企んでて) で、amazon.co.jpとか実は使ったことなくて、 さきほどいくつかサイトを見てたんですが、 よくわからない……。 普通に注文して送ってもらうことは できると思うんだけど、 ギフト用の包みとかってないのかなぁ? もし、そういうサービスをしてるところを ご存知だったらぜひ教えて欲しいのです。 ほぼ日読者の皆様はどうされてるのかしら? 気になったのでメールしてみました。 それでは! (nari) ・本を手に入れる前から親しい人にオススメしてましたが 本を読み終わってなおさらその気持ちが強くなりました。 いいです。良い感じ。 肩ヒジ張らずにいつも上向きの目線で 微笑んでいられる、そんな気分です。 一方、なんだか「どーん!」と 背中を押し出された感じもします。 明日からと言わず今からやるぞぉ!と盛り上がってます。 本の中の言葉を追っていて 「あっ」と感じることが度々ありました。 私が尊敬する大事な人の気配があったのです。 その人の雰囲気から感じたこと まさにそれが活字となっていたのです。 その人はまさしく「とめないでおきたい」という 対談で語られたような魅力的な人でした。 いつも思っている事ですが,その人に出会えて 影響を受けたことをとても幸せに思っています。 コミュニケーションが成り立っていたのですから。 その人は脳の研究とは全く違った世界の人ですが 経験や哲学としていつのまにか そういった感覚を身に付けているのでしょう。 魅力的な人は少なからずそうなんでしょうかね? それもスゴイ。 (けろり) ・先日「海馬」の感想を ほぼ日に載せていただいた「きょん」です。 「人に知らせたくないぐらいおもしろかった」って。 ……自分の文章がほぼ日の こんなにも上の方にぃぃぃぃぃ〜とびっくりし、 うれしさのあまり、メールのアドレス帳に 登録してある人ほぼ全員に 「ここのあたしの文章が載ってるので読んでくだされ」 のメールを送りました。 翌日「他人に知らせたくないってどういうことよ?」と みんなから怒られてしまいました。 自分が「他人に知られたくない」と書いていたことなど きれいさっぱり忘れていたもので……。 バカって言うか、自業自得でしょうかね? とりあえず 「他人に知らせたくない内容の本」というふれこみで あたしの周りで「海馬」が流行りはじめています。 うれしいような、悲しいような……。 やっぱりちょっと悲しいかも。腹黒なもんで。 (きょん) ・海馬の本、 ずぅーっとどこかが興奮してるような、 それでいて「スゴイ!」って 感嘆符付きの表現とちゃうような、 なんかこぅ全身にじんわりじんわり染みてます。 もっとはよ知っといたら微妙に人生も変わった。 そんな気にさせてくれ、ガッツなわたしが芽生えてます。 人生における見えない財産分与されてる感じ。 あ〜前向きなほぼ日を信じてよかったです。 この内側からカッカカッカと燃えるような気力と共に 今、目指してる試験に挑戦します。 みなさま ほんとうに ありがとう ございました。 (らりあ) ・遅ればせながら、「海馬」読みました。 年を経るとともに、涙もろくなったり、 感動しやすくなったり、なんか 感情激しくなったな〜と感じていました。 これって、しまりが悪くなるみたいなことかな、 と思っていたのですが、 海馬が30歳過ぎると活発になることと 関係しているのかな?なんて思ったりしてます。 ワールドカップの盛り上がりと 同時に読み進めていったので、 感動も「べき乗」って感じでした。 きっと、わたしの「海馬」も大活躍だったことでしょう。 これだ!って思ったとき、 馬の顔をした鯨みたいな「海馬くん」が 海からあがってくるイメージがわくようになりました。 思えば、糸井さんのお仕事は 「海馬」そのものみたいな役割ですね。 インターネットって贅沢!ほぼ日って贅沢! 「脳」を刺激してくれるような情報が少ない 田舎に住みながら、先行販売で、 このような本を手にする事ができて・・・・! 思い込みが激しいのは私の特技なので、 これからもいっぱい 思い込んだら〜(巨人の星風)で行きたいと思います。 (み) ・連載してるころから待ちきれなくて 池谷さんの『記憶力を強くする』を 読んで予習してました。 『海馬』一気に読んで2回目に突入しています。 30代にして受験生なので、 「やっぱり記憶力って落ちてる?」とよく聞かれます。 そんなことはないよ〜と答えると強がってるみたいだし、 でもそんなに落ちてる実感もないんだけどなぁ、と 答えに困っていましたが、 これからは確信を持って答えられそうです。 予習の本には載ってなかった やる気の出し方の仕組みが『海馬』には載っていて おっ〜〜〜!と嬉しくなりました。 daring との対談でまた続編をぜひっ!期待しています! どちらの本も、難しい話をわかりやすい語り口で 書かれていてとっても面白かったです。 でも、タイトルや本の装丁で ずいぶんイメージが変わるんですね。 『海馬』のほうは宣伝ちっくに かばっと開いて読みました。あまりにかわいかったので。 そして池谷さんへ。 私の弟は、高校生のときに突然心の病になりました。 もう10年ほど経ちます。はっきりした原因わからず 病名もその時々で違ったり 薬の処方も先生の方針によって色々で、 最初のうちは治るかもしれないと期待していた親も 治らない場合のことも考えに入れてるようです。 池谷さんのような研究者がいてくれると とっても希望がわいてきます。 研究がんばって下さいね! 私ももう一度大学に戻って 医療の勉強をしたいと思っていますが 受験にてこずってて・・・とほほ。 『海馬』方式でがんばりますっ! (まぁ) ・こんにちわ。 『海馬』を読み終わりました。 とてもわかりやすくって、おもしろかったです。 やる気が出ないのはやってないからだ、 ともかくやってみることというのが「なるほどなぁ」と。 初めてのことをするときに、 ワクワク感を感じる人と不安感を感じる人があるのは もしかして、小さいときに楽しい〜という気持ちを 味わってきたか、痛タタタッという気持ちを 味わってきたかでわかれたのかなぁと思ったりして。 言葉が自分を決める、というところも大事ですね。 とても専門的なことをわかりやすい言葉で語られていて、 どんなハウツー本よりもストンと自分の中に入りました。 (のんち) ・ほぼにちは。 海馬、有り難く読ませていただきました。 今まで感じてたこととか解りやすく書いてあって、 すごくうれしかったです。 大人になればなる程脳の中の情報量が増えるから、 引き出すのに時間がかかるんだというところを読んで、 ああ、そのとおり!と納得しました。 私は受け答えの速度がみんなより遅くて、 あんたは頭が悪いから、 なんて言われたりもしたんですけど、 自分では脳の情報検索を 2回3回やってるような感覚だったんです。 相手の言っていることの意味が 何通りかあるような気がして。 多分、そう思っている人は 世の中にすごく多いんでしょうね。 現在34歳なんですが、自分の心と周りに 変化があったのが30歳でした。 そういえば脳の検索速度が速くなってきたと 感じたのも30過ぎた頃からでした。 ああ、つながってるんだなあ、シナプス。 頭悪いなんて言ったやつ、 ザマ〜ミロって感じです(笑)。 あ、そうか。 もしかしたら、本当の意味での 頭悪い人なんていないんだ。 思考の次元が違ったり、 ネットワークがうまく繋がってないのかな。 会話の中の受け手の意識っていうところも実感しました。 海馬を読んでからは受ける側があってこその コミュニケーションということを 意識しながら会話をしています。 そうしたら、なんと!会話の内容が良く解ること!! ああ!そうか! コミュニケーションと脳の検索速度、 そういう関係なんだ。 これを書いている間も、つながる、つながる、シナプス。 もっと人と話したい!聞きたい! それから、やり過ぎは天才をつくる、 っていうところもググッときました。 今やっている仕事が描いてはボツのくり返しなので、 ちょっと凹んでいたんです。 やりすぎ天才=トライアンドエラーが多い、 ってことなんだなあって、 ちょっと元気づけられました。 自分はダメなやつだからエラー、じゃないんだ。 天才はさらにたくさんエラー、なんですよね。 よーし、がんばろう。 やりすぎバカってのもいいかもしれないですね。 迷惑じゃなければ。 生きる事がやっと楽しくなってきたかも。なんちゃって。 2回目からは今感じていること、 悩んでいることなんかと照らし合わせて、 脳をたくさん使いながら読もうと思います。 自分の視点が変わることで 周りも変わっていけるといいです。 最近元気がなくなってきた母親にも薦めようと思います。 思い付いたことをダダダッて書いちゃいました。 長くてとりとめのないメールになってしまった事、 お許しくださいませ。 そして、こんな本をつくって頂いたこと、 とっても感謝します。 (たえこ) ・遅ればせながら感想です。 読んだのは届いたその日だったのですが、 整理をつけるのに手間取ってしまいました。 ほかの人の感想にも、なるほど! と思ったりして。 脳は寝ている間に情報整理をしている、という話、 なるほど! と思いました。 わたしは睡眠欲に弱くて、絶対に徹夜はできない。 徹夜してしまうと次の日に、 テンションがめちゃくちゃになって 失敗したこともあります。 そして、いつも眠くて、居眠りも多くて。 そんな自分がいやだったんですけど、 「自分は脳をたくさん使っていて、それで 脳のディレクトリの再構築に時間がかかるのかな」 なんて思うと、ちょっとうれしかったりします。 Macでいう、HDDの索引作りかもしれませんね。 これからはできるだけ、 6時間以上の睡眠を心がけるつもりです。 それから、わたしはどうも 自分というものに自信が持てないでいて、 つまり自分を信じられないでいて、 そしてそんな自分がこれまたいやで。 「海馬」を読んで、そしてそれと前後して 友人とその話をしていて、なんとなく 自分に自分で障壁を作ってしまっていたような、 そんな感じを受けました。 脳が、自分の言葉で呪われてしまったような。 「呪う」と「祝う」は同じことだという話は、 京極夏彦氏の著作で読んだことでしたか。 どうせだったら、自分の脳を祝ってやりたいと思います。 24歳、まだ脳はうまく使いこなせないのなら、 どんどん失敗しながら使っていくつもりです。 要は、30歳くらいまでに 動作を最適化しておけばいいんです。 脳の主要機能は、覚えることではなく リンクさせることなんですね。 久しぶりに、知的に活発な刺激を受けた本でした。 ホームページでも紹介します。友人にも貸してあげます。 ぜひ、続編も作ってくださいませ。 ありがとうございました。 (マリクロ) ・はじめまして。 ほぼ日のサイトで注文した「海馬」、 届いてすぐ拝読しました。 こんな感想メールを書くことって初めてですが、 一言、感動を伝えたくてパソコンに向かってます。 大勢の方が感想を送っておられるようなので もういいかなとも思ったのですが、 ダーリンのお言葉 「どれだけ言えるのかを試すつもりで、 未完成なら未完成ならなままでもいいから、 つとめて書こうとしています」(p278) に勇気付けられて、私もちょっと送ってみました。 夢見るもうすぐ32歳(男)の私にとって、 大変元気の出る1冊でした。 すばらしいです。そして面白いです。ワクワクします。 齢を重ねることを老化としてとらえると あまりいい気分じゃなかったのですが、 経験メモリーが増えてどんな世界が見えてくるのか、 それを考えると これからの人生が楽しみになってきました。 対談形式の本って、 これまであまり好きじゃなかったんです。 「やっつけ仕事」みたいな印象があって。 けれど、この本で見方が一変しました。 お二人の話がどの方向へ広がっていくのか、 そして、どこへ収束するのか 全く予想がつかず、 次はどうなるのかとハラハラの連続でした。 コラボレーションというよりも、もっと激しい。 お互いの個性がぶつかり、触発されあって、 また違った世界が広がったように思います。 これって、まさに 「何かと何かをタイミングよく結びつける」 頭のよさの実践だと感じました。 当然、編集はされているはずですが、 それを感じさせない臨場感が すごくよく伝わってきました。 (逆に、編集の妙でそうなっているのかもしれませんが) 章末に出てくる「まとめ」も秀逸ですね。 話のポイントがここで整理されて、 私の海馬も大変喜んでおりました。 さすが、本のつくり方がうまいなぁと思います。 次に内容についてですが……。 人間って素晴らしいなぁと改めて思いました。 そして、自分の存在自体も誉めてやりたいような そんな気持ちになりました。 「なるほど!」と感心し、 勇気づけられることしきりでした。 「手や口を動かすと脳も動くんですね」(p20) 「まわりの世界を新鮮に見ていられるかどうか」(p21) 「実生活に結びつけた論理的な思考は、 30歳を超えてから伸びる」(p52) 「脳は疲れない」(p72) 「脳はべき乗で発展」(p111) 「やる気がない場合でもやりはじめるしかない」(p193) これらを知っているのと知らないのとでは、 人生に大きな違いが出てくると思います。 余談ですが、同時期に、10年来の積ん読になっていた 「道は開ける」 デール・カーネギー著 をなぜか一気に読みました。そこには、 「精神的作業だけでは人間は疲れない」とか、 「目の神経の緊張を取り除くことが大切」 と書かれていて、池谷さんの発言と 妙に符合するのが印象的でした。 1940年代に書かれた本の記述が、 現代の科学的知見でも正しいことがわかりました。 また、 「脳はもともと思い込みの強い性質がある」(p102) というくだりは、 本に書かれている事例ですごくよく実感できました。 驚きました。 この性質、十分肝に銘じておこうと思います。 通勤電車の中で本を近づけたり遠ざけたり はたまた逆さまにしたりして楽しみました。 きっと周りの人は私に 変な視線を投げかけていたと思いますが。 私は1度読んだ本を読み返すことって あまりないのですが、この本は違ってました。 私の海馬は「馬」ならぬ、「牛」の胃袋のように、 何度も何度も取り出しては咀嚼しています。 科学の読み物として、生き方の指針として、 ものの見方を変える材料として、 人間の素晴らしさを知る本として、 頭を良くするマニュアルとして、 対談のスリリングさを知る本として、 心のドリンク剤として……ほんの一例ですが、 私はこのような視点から何度も楽しんでいます。 面白くてためになったので、 勝手に「私設」広報部長をさせていただきます。 ネットで繋がっている友人達をはじめ、 オフラインで接している人達にも この本のことを話したいと思います。 こんなすばらしい本をありがとうございました。 これからもダーリンはじめ 皆さんのご活躍を楽しみにしています。 長くなってすみませんでした。 最初はこんなに書くつもりじゃなかったんですが、 やっているうちに、どうやら 私の「側座核」が興奮してしまったようです。 (Massy) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう! |
2002-07-05-FRI
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