海馬。 頭は、もっといい感じで使える。 |
第19回 生活で「使いまくって」いる人が登場! みなさんこんにちは! 「ほぼ日」のメリー木村です。 『海馬』『調理場という戦場』ともに書店販売がはじまり、 どちらも好調なすべりだしのようで、とても嬉しいです。 アマゾンさんの『海馬』販売でも、 ハリーポッター君と売れゆきを争う状態が続いています。 (・・・どっちもがんばれ!です) みなさんからいただくメールも、ここへ来て、 なんだか更に「ひと皮むけた」楽しい感じがあるのですよ? と言いますのも、『海馬』をじっくり読んだ後に、 読んだ内容を、ご自分の中で噛みくだいて血肉化して、 日常生活上で、実際に、この海馬という本を 「使ってくださっている」ようだから、なのです。 これは、ほんとうに光栄なんです。 『海馬』『調理場という戦場』、どちらも、 ほんとうに使い尽くしてほしい本として作りましたから。 使いつくして、すごくよくできた教科書や、 ほんとうの意味での、心の実用書になるのなら、 制作スタッフとして、これ以上の喜びはないのです。 では、そんなような、 実際に海馬を使ってくださっているかたがたからの、 ほんとうにナイスなメールを、たくさん紹介いたします! (※なお、darling糸井重里は、欧羅巴行き直前に、 「そろそろ、店頭で買った人からの感想も、 もらえると、すっごく嬉しいよね。 できたら、よろしく!」と言っていました。 みなさん、可能なら、メールをくださると幸いです) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ・「海馬」読みました。 私自身もすごく勇気づけられたんですけれど、 先日、役所の窓口で、粗大ゴミに出す品物の 名前が出てこなくて 「もう、私、トシだから どんどんぼけて来ちゃって・・・。」 と焦りながら恐縮している70代くらいの女性に、 「年齢を重ねれば重ねるほど、 頭の中にたくさん詰まってくるから とっさに言葉にならないことがあるだけで、 ぼけてるなんてとんでもないです! その物自体を お忘れになってるんじゃないんですから。 有名な学者さんの本に書いてありましたよ」 って言ったんです。 そしたら、 「あらあら、すっかりなぐさめてもらっちゃったわね」 と言いながらにっこりして下さいました。 嬉しかったです。 あと、眠ることへの罪悪感がなくなったのと。 書いて記憶するというのを 実践して効果が上がっているのと。 まだまだ読み返して、 人生エンジョイしたいと思います。 この本と出会えて幸せです。 (カリメロママ) ・「海馬」から生まれた感想、すごくいいですね。 みんな、ピピって来るところがいろいろで。 それも脳の、たくらみか?なんて、 めっきり海馬的思考が定着してきました。 ほぼ日から出た2冊の本、 決して安いものではないけれど やっぱり「調理場という戦場」も読まなくちゃと思い、 追加で注文をしました。 「海馬」が金額にはできないものを 与えてくれた影響もありますが(笑) では、お体お大事に。 (tomo) ・「海馬」読み終わりました。おもしろかった。 仕事で、アルツハイマー、パーキンソン、 その他の痴呆の方と毎日のようにお会いしてますが、 その方たちのことを ずっと思い出しながら、読みました。 記憶が新しく作られない方は頭を4回、 体を3回洗う(洗ったことを忘れてしまうので) というかんじで、お風呂も長く入ります。 でも、決して、エンドレスではないんです。 満足したらやめます。話もそうです。 駅前に住んでいたのでちょうちんを貸した話も、 10回くらい聞いて、その方が満足するとやめます。 人の名前は覚えませんが、 その人が話を聞いてくれる人か、 自分を馬鹿にしたように威張る人かという区別は、 おそろしいほどわかっています。 磁石のように、自分の苦手な人からは 遠ざかり、好きな人にはくっつきます。 私たちとどこかに出かけた事は、 帰ってきた瞬間忘れますが、 娘さんと家に帰ったことは、次の日まで覚えています。 感情とくっつきあっているということが、 本当にわかりました。 脳って、人間って、知れば知るほどおもしろい。 もっと、知りたいので、 ぜひ、また本を作ってください。 (こ) ・ほぼ日のみなさん、池谷裕二さんこんばんは。 「海馬」の読後メールです。 今日のほぼ日の海馬のページの、 読者の感想を読んでいて、 「受け答えが遅いのは頭が悪いんじゃなくて、 言われたことの意味が何通りかある気がして、 それを検索しているんだ」 と言っている方の感想を読んで、 「そうそう!俺もそう思ってたんだよ!」 と思いました。 僕の友達に、なにか言われたことに対して 答える速度が遅いことを、 自分の頭が悪いんだと思ってコンプレックスに しているやつがいるのですが、 そんなことはないと思ってました。 しかもその友達に、僕が曖昧なことを言うと、 曖昧だと指摘してくるので、 僕は逆に、こいつは頭がいいなぁと思っていました。 友達に 「言われたことに、誠実に、正確に答えようとする ってことは、頭のいいことだ!」 と伝えながら「海馬」をそっと手渡そうと思います。 とにかく読んだ人や、読んだ人のまわりの人が みんなハッピーになれるすさまじい本だと思いました。 糸井さん、池谷さん、ほぼ日のみなさん グレイトな本をありがとうございました! (匿名希望) ・こんにちは。鹿児島の28歳、無職です。 今、いろいろ勉強中なのですが、 勉強を始めるのが遅かったかと思ったりしたのも、 以前の話になってしまいました。 こんなに前向きになれる本は、読んだことがない! 「三十歳」というのが、自分の中でも 重荷だったり、焦燥感を感じたりもしたのですが、 むしろ楽しみになってきました。 「調理場という戦場」も合わせて読んだのですが、 今を着実にこなしていけば、 将来良いことあるかもしれない! という気分になりました。 「どうせ‥‥」などといってる知り合いに、 今からでも遅くないって!といってまわってる毎日です。 読んで良かったああ! (アユコ) ・こんにちは。 海馬、みなさんの感想を読んでは、 早く読みたいなーと思っているのですが、 私は今アメリカにいるため、手に入れられないのです。 発売されたら、実家の母に 送ってもらうことになっていますが、 この頃はほぼ日で みなさんの感想を読み漁る毎日です。 勉強がちっとも進みやしません。 これってどんな「海馬効果」なんでしょう。 なんとかしてください。 脳が飢えています。 (らくだ) ・「海馬」「調理場という戦場」「ほぼ日育T」 ぜーんぶまとめてありがとうございました!!! それぞれに「おとな」でかっこよくて 「ほぼ日」って 『こどもの何倍もの好奇心』を持っていて かっこいいものを 『かたちにして届ける実力』があるところが もう!もう!すんばらしー!! 「樋口可南子のきものまわり」もかっこよかったー。 いっぱいいっぱい『げんき』を ありがとうございましたっ!!! 「脳は疲れない」って、 なんて『いい事実』なんでしょう。 ほんとうにありがとうございました。 (みかこ) ・「海馬」読みました。これを読むと、 「とっても前向きに生きていける」 そんな気がしました。 この本を読んでますます疑問に思うことがひとつ。 最近話題になっている「女脳」「男脳」というのは 本当にあるのでしょうか? 「海馬」を読む限り、脳の発達は経験によるものと、 読みとれるのですが、実際のところどうなのでしょう? 池谷さんに、すごく聞いてみたいです。 (りゅう) ・海馬、興味深く、しかも面白かったです。 人間は哀しい生き物じゃないという あとがきに非常に感動しました。 私はわかったようなあきらめたような気分になって 毎日うんざりしていましたが、 心が満たされてないんではなくて いろいろと脳が飽きているだけかもと思いました。 頭が固いとか卑屈とか安定思考とか・・・・・ 私のこと言われてるようでやばいです。 どうしても糸井さんには嫌われたくありません。 もっと見栄をはって (あえて言います)素敵に生きますです。 変化にはびくびくするけども。 「海馬」もあるし、ちょっと大丈夫な気がします。 それにしてもこんな本を出しちゃう ほぼ日ってすごくすばらしいです。 ありがとうございました。 (to) ・ほぼ日刊イトイ新聞さま。 『海馬』とても気持ちよく読みました。 あらためて皆さんの感想メールもまとめて読んで、 インターネットっていいなーと しみじみ思っているところです。 読んだ皆さんも、感想を受けとる 池谷さん、糸井さん、メリーさんも、 それはそれは嬉しそうで、 私も仲間に入れてもらいたくなって、 こうしてメールを書いてます。 『海馬』を神経細胞としたシナプスとして リンクしたいと言いますか。 可塑性のお話、とても興味深く読みました。 というのも、よく使われる 「過去を忘れてリセットする」 という言い回しに、 常々強い違和感を覚えていたのです。 そもそも意識的に忘れるというのには矛盾を感じるし、 過去に蓋をするということだとしたら、 それは違うんじゃないかなーと。 辛い経験のせいで心が歪んだことを 認めながらも日々を送るほうが、 苦しくてもスマートじゃなくても、 ずっといいなーと思っていました。 そしたら 「脳は変化したものを変化したままにしておく」 というお話。しかも 「失恋や失敗が人をかしこくする」 と言い切っていただけて、脳みそ的にも、 自分の考えは間違ってなかったんだ!と 救われた気分になりました。 これからもガンガンやって、 ボコボコ傷ついてもいいんですね。 脳にはそれに耐えるだけの したたかさがあると知って、 ものすごく気が大きくなっちゃってます。 ビバ!脳! このほかにもたくさんの 「なるほど」と「うんうん、そうそう」が 詰まっていて、読み終えたものの もっとたくさん読みたくなっています。 楽しい刺激は快感なんですねえ。しみじみ……。 この本を世に送り出してくださった皆さん、 ありがとうございます。 最後に、海馬の中に載ってて、すごくすごく 共感した部分があったのでどうしても。 わたし、うたうんです、鼻歌。 突然うたいだして驚かれたことも何度かあります。 どうしてみんなうたわないんでしょお。 ぜひとも調査していただきたいです〜。 (pico) ・55歳の主婦です。ご多分にもれず 「歳のせいか、最近物忘れがひどくてね」 というのが、仲間同士での日常会話。 ところが『海馬』を読み、 「脳は疲れない」 「何歳になっても頭は良くなる」 「つながり」 「受け手が主導権を握る」等などを知って、 自分の中の何かが変わってきたような気がしています。 なんだか、毎日が明るい気分なのです。 何かに感動したり、新しいことを経験する度に 「あっ、今経験メモリーのつながりが広がったかな?」 なんて自己満足しています。 そうすると、不思議なことにますます好奇心が 元気になるような気がして、 こころに弾みが出てくるのです。 『海馬』にわたしは勇気を貰ったように思います。 55歳、まだまだ捨てたもんじゃあないぞ!! (ち) ・ほぼにちわ。 今日は育Tを着て、おまけのバンダナを首に巻いて 高尾山に行きました。 汗拭きには自炊くん手拭いです。 帰り道は雨になったけれど、とても爽快です。 帰ってきてから、「海馬」の残りを読みきりました。 今までちょっと断片的に読んでいたため、 読んだその時は「ああ、なるほど」と 納得するのですが、自分にとっての インパクトがあいまいなまま流し読んでいました。 今日はまとめて読んだせいか、 ちょっとコーフンしました。 詰め込み暗記型の自分でしたが、 経験メモリーの重要さをこれほどわかりやすく 実感させてもらえたことに感動してます。 「調理場という戦場」と「海馬」、 ぜんぜんちがう種類の本だと思っていましたが、 同じメッセージを受け取ることができました。 本をよむよりも先に、みなさんの感想など読んでいて 実感もないまま、「ふーん、そんなもんかな」と 距離を置いていましたけれど、 今日は違いますわよ。 (単にビールを飲みすぎているのかも) 言葉の呪い。本人が決めているということ。 「誇り」について。ウソをついてしまうこと。 やりはじめないとやる気がでないこと。 問題をひとつづつ解くこと。 方法を毎回たどるプロセスということ。 今、自分の考えの整理のために書いてますけど、 ひとつずつ、沁みていくようです。 あとがきが、またいいですねぇ。 池谷さんの、論文調の熱いメッセージと、 (>人の本質とは「変化」である。…ク〜、シビレルゥ) darlingの、シンプルでずばりのメッセージと。 (>科学は人のためにあると思えました。…じ〜〜ん。) 自分が勇気を受け取ると、ほぼ自動的に泣く生き物なのだ ということに気がつきました。 (おぉ!そうだったのか、自分!というくらいの発見) なんでもかんでも、たいてい泣いている自分ですが、 その要因のひとつは「勇気」だったのかぁ。 今こうして受け取っていることの ひとつひとつを基礎にして 自分も舵を切ることができるのではないかと 確信しています。 いや、切るぞ。絶対、切ってやる。切らいでか。 (季) ・はじめまして。 昨日やっと書店で「海馬」を購入しました。 もう、最初の20ページくらいで、 ドキドキワクワクが止まらなくて、 少しずつ、休みながら、 目をつぶって「このへんかな…」って頭の内側に 意識をぴっと照射するような感じを 楽しみながら、読んでいます。 音楽でもサッカーでもそうですが、 ほんとうにすごいもの、素敵なものに出会うと、 元気と勇気、もらいますよね。 そうやって「心が動く」ことって 快感なんだなあと思います。 さて。 「海馬」って、不思議なネーミングですね。 まず、この言葉をみたとき、 「うそ!」って思ったのです。 個人的に、将来は海のそばに暮らして 馬を飼えたらいいなあ…なんていう夢があるので、 そのふたつがくっついたスゴイ単語なんだって 気がついたんです。 高校生くらいのとき、 生物の授業でひととおり身体のしくみは 勉強したような気がするけれど、 そのときは、「海の側に…」なんていう希望は まだ湧いてきていなかったので 言葉も身体を素通りしていきました。 改めて、この「海馬」という言葉に、 ワクワクするものを感じてしまいました。 今年はイヤーオブザホース、だし。 (りえこ) ・はじめまして、 毎日ほぼ日を読ませてもらっています。 ほぼ日ブックスの「海馬」読みました。 私はいま、資格試験のために勉強中ですが、 丸暗記では、全然勉強が進まないことを悩んでいました。 しかし、本の中に経験メモリーを 溜めていく勉強方法が有効である。 と書いてあるのを読んで、 その要領でもう一度資格のテキスト開いています。 効果はまだ実感できませんが、 勉強が苦痛では無くなりました。 (す) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ では、次回のこのコーナーで、お会いしましょう! |
2002-07-15-MON
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