海馬。
頭は、もっといい感じで使える。

第26回 池谷さんへの質問を募集です!


こんにちは! 「ほぼ日」スタッフの木村です。
たくさんの感想メール、ほんとうにありがとうございます!

感想を読んでいると、眠った後には、
「わたしの記憶を海馬が整理したわぁ!」
と思ったり、仕事であたらしい試みをする前には、
「これから、脳が
 あたらしいつながりを、見つけようとしてる!」

と思ったりと、海馬にひきつけた日常を
送っている人も、たくさんいるんですね。うれしい。

さて、来週、ひさしぶりに
池谷裕二さんにお会いしてくる予定なんですよ。
研究もかなり気合いが入っているときの池谷さんから
いろいろ、海馬や脳のことをうかがってこようと思います。

すでに「海馬」読んだというみなさん、
また、まだ読んではいないけど疑問があるというかた、
この機会に、脳にかんするさまざまな質問を、
池谷さんに投げかけてみませんか?

池谷さんへの質問は、件名を「脳問」として
postman@1101.com
こちらまで、どうぞお送りくださいませっ。
その中からいくつか選んで、質問してきますので・・・。

では、今日もたっくさーんの
海馬メールを、ご紹介いたしますね!!







・僕は面白い映画を見たり、
 良い音楽を聴いている時ほど
 それに意識が集中できなくなります。
 それはつまり受ける刺激が多すぎて
 いろいろ考えごとを始めてしまうからです。
 で、「海馬」を読んでる時がそうでした。

 
 何度も本から意識が離れて
 慌ててまた読み返すという連続。
 それでも午後4時くらいから読み始めて
 今(午後7時すぎ)、読み終わりました。

 側坐核(覚えた!)がビンビン刺激されて、
 ウオッシャー!!!とやる気が出て仕方ないです(笑)
 いやー、いい本でした、本当に。
 素敵な本をありがとうございました。
 また繰り返し読んで、側坐核を刺激しまくります。
 来月定年を迎える父にも
 1冊プレゼントしようと決めました。
 (狼男)



・海馬、本当に一生懸命読み入ってしまいました。
 書店発売日当日に吉祥寺で購入したのですが、
 平積みになっているたくさんの「新刊本」の中で
 海馬だけが売れて「へこんで」いる状態に
 なっていてびっくりしました。

 その後、祖母が亡くなったので実家のある
 北海道に行く機会があり、そのとき
 「年取っちゃって物忘れが激しくなっちゃってねぇ」
 とつぶやくおじさま、おばさまが
 一同に集まってしまったので、
 そう言われるたびに
 「それはね、忘れたんじゃなくってね・・・」
 と説明していた私でした。


 そのとき自分が持っていた海馬を
 父親にプレゼントしてしまったので、
 再度自分の分を購入しようとして本屋へ行くと、
 今度は「話題の本」の中に1冊だけぽつりと。
 すぐに手に入れられてよかったのですが、
 その後本屋へ行くたびに思うことがあります。
 「海馬」のジャンルってなんでしょう?

 新刊本、話題の本。今はそうかもしれないですが、
 時間が経つと書棚の中に
 分類されて入ってしまいますよね。
 実はそれ以降もずっと本屋へ行くたびに
 「海馬」「調理場」共にどこにあるかなぁと
 思って見ているのですが、
 「新刊本」「話題の本」のところに無いと、
 見つけられないのです。
 (ちなみに最初に買った吉祥寺のお店でも
  今は発見できません・・・)
 品切れ・・・なのでしょうか?
 ただ、私が見つけられないだけ・・・?
 先日から「経験を盗め」も
 ずっと本屋で探していたのですが、
 やはり見つけられなくて、
 Amazonで買ったという経緯もあります。
 (きょうこ)



・「海馬」を読みました。
 こういうことを考え、研究してくれる人が
 居るというのもうれしかったけど、
 この本をたくさんの人が読んでくれている
 というのもうれしかったです。わたしの娘は
 「自閉傾向のある発達遅滞」
 と専門医から診断されていて、
 小学校の特殊学級で勉強しています。
 小3ですが、算数は小1のレベルです。
 同じ事を繰り返し教えても、なかなか覚えられません。
 やっと覚えたと思っても、次の日には忘れています。
 漢字も画数の多いものはダメです。
 これってやっぱり海馬に原因があるのでしょうか。

 娘に算数を教えていると、彼女の目がうつろになり、
 ついには目を閉じてしまいます。
 何を言っても聞こえていないようです。
 完全に扉を閉じてしまって
 OFFの状態になっていることがよくわかります。
 でも、絵を描いたり工作したりしているときは
 目が輝いています。
 これらの状態は脳の中でどうなっているのか、
 彼女の頭の中をのぞいてみたいと
 いつも思っていたわたしにとって
 「海馬」はかなりのヒントを与えてくれました。

 海馬が鍛える事のできる脳なら、
 明日忘れてしまうとわかっていても、
 繰り返し教える事は無駄じゃないと思えるようになり、
 親としては希望が持てます。
 その証拠に、今までどんなに教えていても
 翌日忘れていた事が、ある日突然、わかるようになり、
 それ以降ずっと忘れないという事を
 今まで何度も経験してきました。
 実際、娘は経験学習は普通学級で学んでいますし、
 色や音、手触りのいいものなどには
 とても繊細なセンスを持っているし、
 1年以上昔の出来事を覚えていたりします。
 
 海馬はダメだけど、扁桃体はまあまあなのかなあ…
 などと考えながら読みました。
 可塑性を高める薬の話も出てきましたが、
 (これは池谷先生にお聞きできたらうれしいです。)
 ADHD(注意欠陥多動性障害)に対して処方される
 メチルフェニデートもその一つなのでしょうか。
 そして、池谷先生が発見された薬と
 どう違うのでしょうか。
 
 海馬を読んで、わたしの中で
 解決された疑問もたくさんありますが、
 新たな疑問がその3倍くらいできてしまいました。
 でも、先生の研究が、娘のような
 障害を持つ者にとっても、希望の光であり、
 親の私たちはもっと勇気付けられていると
 お伝えしたくて。
ありがとうございました。
 (37歳2児の母、リペ)



・海馬を読み終わりました。
 池谷さんと糸井さんのあとがきも読んで、
 お二人の充足感がしっとり伝わって、
 私もいま幸せな興奮の中にいます。
 コドモといっしょにお風呂に入り、
 寝かし付け、ふとした時間の隙間にぼーっと
 「赤んぼの盆正月は、日中いろんな人に会うから
  夜に夢見て、むずがるのよね?あれは海馬か。
  夜道で痴漢に出会ったら、助けてはダメ、
  火事だと叫べ・・・痴漢もびびるし
  近所の住人も飛び出してくるぞと教わった。
  あれも言葉の呪いか。少し違うか。
  じぶんの電話言えても
  携帯番号言えない人が多いのは、
  7桁までということか」
 などなど、かなり見当違いな部分も含め、
 気持ち良く、思いがひろがっています。
 寄藤さんの「絵」による「図版」も、
 普通なら先生と呼ばれるであろう人同士が
 「さん」で呼び合っている空気も、
 読んでいて年齢を感じさせないやりとりも、
 何が気持ちいいって「頑固」のなさが気持ちいいのだな。
 と、改めてぱらぱらページをめくりつつ思います。
 
 たいていの本は読み終わったとき終わるもんですが、
 海馬はなにやら始まりました。
 たいへん面白い本でした。ありがとうございました。
 もう少し余韻を楽しんで、
 また新たな読者のもとへ旅立たせます。
 (いな)



・ひとりだけじゃなくてみんなで楽しみたい。
 「海馬」の本を人に勧めるということ私もやってます。
 今までは自分がいいなぁと思っても人にも、
 ということはありませんでした。
 好みって人それぞれだし。
 でも、この「海馬」はそんなこと抜きで
 「いいよ〜、読んでみ」と言いたくなる本ですね。
 実際、家を離れている弟に
 ほぼ日で先行予約した本を読み終わってすぐ送り、
 そして、店頭で買った一冊は、
 今友達に貸しています。
読んでくれたかな。
 (のんち)



・ほぼにちわ。
 先日、日本へ帰省した際に、
 ようやく「海馬」を手に入れました。
 よい本ですね。
 「無着先生の子供電話相談室」のようでいて、
 しっかりオトナの本であるところがとても好きです。
 以前のお忍び帰国のときは
 RCサクセションのCDを買い込んできたのですが、
 「海馬」もそれらのCDと一緒で、
 心がしぼみかけたときの
 「水」になってくれる予感がします。

 蛇足ですが、米・西海岸のノーテンキな青空にも
 RCの歌はなかなかしっくりくるんですよ。
 (たくらまかん)



最近、好きな事を
 仕事として成功させようとしていると
 「一生懸命って言うより無理している」etc...
 と、言われました。

 もともと人の生き方や、している事について、
 いつもそういう事を言う人から言われたのですが、
 その度に落ち込んだり、傷付いたり、腹が立ったり、
 それで臆病になったりしていたのですが、
 今回は全然平気だったのです。

 それも今読書途中の
 『調理場という戦場』『海馬』のお陰です。
 昨日『調理場』の方は読み終わりまして
 『海馬』に移ったところですが、
 読み終わったら、もう一度2冊とも
 読み直そうと思います!
 「一生懸命な時間も、脳をゆっくり休める時間も
  人間には必要なんだよなー」
 と、まだボーっとですが思います。
 この本って2冊でセットですね。
 また『調理場という戦場』『海馬』を
 じっくり読んだらメールします。
 darling、木村さん、
 良い本を作ってくださってありがとうございます。
 (たまぴー)



・海馬が面白くて、友達にかしてあげた時
  僕 「このカバって本!すごく面白いんだよ!」
 友達「・・・へ?カイバちゃうの?」
 どうやら僕の頭の中には河馬がいたようです
 (匿名希望)



・「海馬」を読み終わりました。
 頭が悪いからか、集中力が足りないからか、
 少し読んで、ちょっと読めない時期があると、
 また最初から読み直すという、
 とても非合理的な状態でした。
 お盆休みって訳じゃないですが、この前の週末から、
 また読み始めて、やっと読み終わった次第です。

 面白かった〜〜〜。
 脳に「これからもヨロシクね」と
 言いたくなりました。

 知らなかったことを知るのって、すごく面白い。
 それを知った上で、いろんなことを想像するのって、
 もっともっと面白い。
 そんな本に出逢えて、とても嬉しいです。
 ステキな本をありがとうございます。
 何度も何度も読むことになると思いますが、
 まずは友達に貸してあげることにします。
 本屋さんでも、平積みになって目立ってますよ。
 今度は「経験を盗め」を本屋さんで買います!
 (TULIP)



・こんばんは。
 遅ればせながらさっき、海馬読み終えました。
 そのまま寝ようと思ったけど。
 発したい言葉が頭の中に
 どんどん浮かんでくるので、
 起き出してしまいました。

 私、昔からよく人当たりが良いと言われます。
 そのせいで、
 人に嫌われるのがとっても怖いんです。
 だから、私の言葉や行動は
 「こう言った方がいい人に思われるかな」
 というところから来るものが多くて、一時は、
 私には「自分」が無い。と悩んだ事もあったんです。
 でも、いつしか、
 「きれい事を言っていれば、きれいになれる。
  強がっていればいつか強くなる。
  大人ぶっていればそのうち大人になれる」

 と、少しづつ、自分で自分を
 盛り上げるように意識してきました。
 『海馬』を読んで、「それでいいんだ」と
 言ってもらったような気がしました。
 「言葉は呪い」なんですね。
 これからもどんどん自分に
 呪いをかけていこうと思います。
 (満月)



・『海馬』読ませていただきました。
 先行発売で買ったのですが、
 書店に並ぶより早く本が読めるのって、
 優越感があって嬉しかったです。
 ぼくは出版社勤務なので、
 自社の本は見本誌の段階で読めますが、
 自社じゃない本を早く読めることが
 こんなに嬉しいとは、と意外な発見でした。


 脳はこんなこともしてるんだなあ、
 という体験をしたので報告させてください。
 メガネのことなんです。
 メガネがずり落ちてくるなあ、
 ダイエットしてるから顔が痩せたのかなあ、
 と思いつつ、フレームを調整してもらいに
 メガネ屋に行きました。すると、
 「一度ぶっ壊れたのかと思うくらい
  フレームが歪んでますよ」と言われて驚きました。

 じつはメガネ屋に行く3日ほどまえ、
 酒の席で貧血で倒れ、
 メガネが吹っ飛んだことがあったんです。
 そのときに曲がってたんですね。

 で、その場で修理してくれたんですが、
 直ったメガネをかけたら視界が全然違う。
 それまでの1.5倍くらいの大きさに物が見え、
 さらに滑り台の上から滑降面を見たような感じで、
 視界が向こうに行くにつれて
 「下がってる」ように見えるんです。

 フレームが曲がっていたときに、
 昔のヤンキーのメガネのように、
 レンズに角度がついちゃってたみたいです。
 その曲がった角度のまま3日ほど生活した間に、
 本当は視界が歪んでいるところを、
 脳が調整して普通の角度に見えるように
 してくれてたんだと気づきました。
 ところが角度がきちんと戻ったときに脳が対応できず、
 それまでの誤差の修正分のツケが
 戻ってきちゃったんだと思います。
 
 『海馬』を読んでなかったら、
 パニックになってたかも。おもしろい体験でした。
 (匿名希望)



・海馬、読みました。(調理場も読んでます)
 脳ってファンキーな奴なんだなぁ・・て思ったです。
 一気に読んじゃうかな、って思ったら
 読めなかったです。
 気になる言葉や文章にぶつかるたび、
 そこでむむっと考えたり
 どういうことがあてはまるだろう??とか思ったり
 また、前に戻ったり。

 気になるとまた、本を開いて・・・の繰り返しでした。
 読み終わりましたが、今もまだ、続いてます。。
 シナプス、つながれ〜〜〜〜

 30歳の誕生日の思い出は・・・・
 わたくし、大晦日が誕生日なのです。
 その時は一人暮らしで、大掃除と、親戚連中が集まる
 明日の元旦の新年会の料理作りを、
 痛めた腰をだましだまし、休みながら
 紅白を見て作ってました。えぇ。ひとりで。

 今月末、また一人暮らしに戻ります。
 やはり、ひとりに戻るのね・・・ふふふふ
 一人暮らしで、誰かのためのご飯を作ってるワタシって
 何者なんだろう・・・・・????
 (けい)



・ちょうど今「海馬」読み終わりました。
 いやあ面白かったです。HPにて
 ふつうの本屋にも出ているとあり
 フラッと立ち寄った名古屋の本屋にて見つけました。 
 面白かったです。とてもわくわくしました。
 「つながり」なんですねえ。
 またこういった科学的なアプローチって
 とても納得させられます。
 そうか、そうなっているんだ。
 個人の経験、体験から「こうすべきだ」なんて言われると
 へそ曲がりなボクは反発を感じることもあるのですが
 科学的なアプローチから言われるとそうか、
 そうなんだなんて納得してしまいます。
 一眠りすると考え方も整理され
 新しい認識パターンが出来上がっていることを
 期待したいと思います。
 ボクは今、36歳。
 脳力開発の油がのってくる頃なんだと思うと
 わくわくしています。ありがとうございました。
 頑張ってください!
 (モリタツ)



・海馬に続いて、調理場という戦場も読みました。
 26歳にもなって今更かもしれないですが、
 来年の春までにお金貯めて
 一人暮らししようと決めました。
 自分の「ちぐはぐ」なところを
 少しずつでも直していきたいと思っています。
 来年は自分で自分に
 「あけましておめでとう」って言える様になりたいです。
 変なメール失礼いたしました。
 (し)



・今日36歳の誕生日を迎えました。
 人生、こんなんでいいのかなと思うこともあるけど、
 30歳の誕生日をどう過ごすかが意味があるということを
 ほぼ日で読み、なんだか嬉しくなりました。
 私の30歳の誕生日は、
 トラックというミクロネシアの島で迎えました。
 ダイビングを趣味にしていて、
 友人と2人でダイビングのサークルのようなところで
 企画するツアーに申し込んで出かけたのです。
 始めてそこで知り合った仲間たちと
 学生の合宿のようなノリで仲良くなり、
 8日間の終わりの方で誕生日と重なった
 ということもあって、
 20人もの人に祝ってもらいました。

 子どもの頃はお盆で、友達には誰にも会えず、
 寂しかったことの多かった思い出が多いのに、
 この時は、それまで全然知らなかった人たちに
 祝ってもらえて、もう何年分かの
 お祝いを受けたかのように、すごく嬉しかったです。
 
 30代になるということが、憂鬱だったのに、
 そんなこと吹き飛んでしまうくらい
 嬉しい気持ちになった誕生日でした。
 今、自分の人生を考えると、結婚運はなさそうだけど、
 仕事も、友人も、やりたいことに巡り会える幸せにも
 恵まれ、なんて幸せなんでしょうと思いました。
 30歳の日の過ごし方が、
 私のこれからの人生の道標なら、
 きっとたくさんのひとや出来事に
 恵まれて生きていけるのだわ
と、心が軽くなります。
 いい誕生日になりました。
 (いるか)






ではまた、このページで、お会いしましょう!!
質問、待っておりますよーー。

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