ほぼ日刊イトイ新聞 アニ(スチャダラパー) × 梅佳代 
こう見えて報道系。  ポスト梅佳代カメラマン、アニ登場!
第9回 『ブリングザノイズ』
糸井 アニさんは、なんにも考えずに、
乱暴に撮っただけなのかもしれないけど、
こうやってまとめてみると
どこかアートっぽいんですよね。
アニ そうッスか。
それはちょっとまずいんじゃないですか。
うめ 「かっこいい」があるよね、どこかに。
アニ よくないッスね。
糸井 いや、それはそれで、開き直るしかない。
うめ えっ、かっこいいのはイヤなんですか。
アニ ん。かっこいいのは、別にイヤじゃない。
糸井 だって、タイトルがかっこいいからね。
『ブリング ザ‥‥』、ええっと。
うめ そうそう、わたしも
なかなか覚えられなかった、このタイトル。
『ブリングザノイズ』
糸井 ネーミング的にどうなんだ、それは。
アニ 有名な曲のタイトルなんですよ(笑)。
大好きなんですよ、この曲。
糸井 いや、そんなこと言われてもさぁ。
うめ (笑)
アニ はたちのときに、
すごい好きだった曲なんですよ。
糸井 やっとはっきり批判できるところを見つけたよ。
『ブリング ザ‥‥』、ええと。
アニ 『ブリングザノイズ』。
糸井 『ブリングザノイズ』ね。
そこは、やっぱり、かっこいい方へ、
グイと倒したわけだね。
アニ そうッスね。そこはやっぱ。
糸井 『ブリングザノイズ』。
うめ 『ブリングザノイズ』。
アニ そこはやっぱ、
リリー(フランキー)さんに習って、
ちょっとやっぱ二枚目なとこ出さないと。
うめ そうなんやー。
アニ おちゃらけてばっかりだと、
なめられるっていうことで。
うめ なめられたくないんだ?
アニ あ、いや、ほんとは
なめられたいんですけど。
糸井 その点、うめ先生を見なさい。
『じいちゃんさま』だぞ。
アニ (笑)
うめ (笑)
糸井 うめかよは逆に
なめられようとしすぎてるかな。
うめ 実際、よくなめられるんですよ。
アニ やっぱそこは、フォロワーとしては
踏襲していきたいですね。
糸井 うん。じゃあ、いいよ。
その『ブリングザノイズ』は、いい。
その世界は、なんかOKだ。
あれだろ? 「ジャングルジム」って
言ってるようなもんでしょ。
うめ え、どういうこと?
糸井 いわゆる二枚目じゃない人だからこそ
そう言えるわけでしょ。
アニ はいそうです。
うめ 「はいそうです」(笑)。
糸井 ははははは。
うめ あの、すいません、
話が締めに入りそうなところで
申し訳ないんですけど、
ちょっとトイレに行きたいんですけど。
糸井 行っておいで。
きみはほんとにかわいいから、
トイレなんか行っても
なんにもしないで帰ってくるって
ぼくらは信じてるよ。
うめ よかった、よかった。
はっきり言って、うんこじゃないから。
糸井 大でも小でもないね。
きっと、中だ。中だ!
アニ ははははは。
うめ すぐ帰ってきますー。
バラを摘んできますー。
糸井 ‥‥‥‥。
アニ ‥‥‥‥。
糸井 ‥‥あのキャラクターだと
だいたいことは収まっちゃうね。
アニ ‥‥うん、そうッスね。
糸井 すごいなぁ。
親がよかったのかな?
アニ ははははは。
糸井 あと、あれが男の子だったらさぁ、
もっと違うものになっちゃうだろうね。
アニ はははは、そうかも。


(アニさんと梅佳代さんと糸井の話は
 今回でおしまいです。
 お読みいただき、ありがとうございました)

2009-05-21-THU


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