都心では、周囲に山をみることはあまりないもので。
週末あたりに郊外に出かけたりして山を目前にすると、
「はるばる遠くに来たものだな〜」となっちゃう。
地図ではかれば、たいした移動距離でもないのに‥‥。
そんな、都会人の愛らしくも切ない側面をあらわす読み札に
キープマークをつけつつはじまりました、
「カルタ・ド・ニッポン」。
今週もたくさんの作品が寄せられました。
ハンドルネームを掲載しない「詠み人しらず」という
決まりなのにもかかわらず‥‥うれしいことです。
みなさんの「純粋な遊び心」で、
カルタは(たぶん)順調に育っております、よ?!
それでは、
お題・「関東地方」に寄せられた読み札を、どうぞ!
そういえばここ数年、都内に温泉施設が増えた気が。
入湯してみれば、これがまた、なかなかどうして。
便利で楽しくて極楽極楽と思っていましたけれど、
言われてみれば、そうですよねぇ、ふしぎかも。
「あんた、どこから来なすった」
「え? あ、千葉から」
「千葉?」
「ええ、千葉から」
「ふ〜ん‥‥。おーい、みんなぁ、
この人わざわざ東京から来たんだってよ!」
という場合と、
「あんた、どこから来なすった」
「え? ええとぉ‥‥
東京から来ました!(ほんとは千葉だけど)」
という2種類のケースがありますよね!
東京を主題にした読み札には、
このような作品もいただきました。
・車も電車も 輪を描いて走る東京
・東京で 地下鉄乗り換え 五里霧中
・江戸っ子は 東京タワーにのぼらない?
・意外と優しい 東京人
はい、こちら、こんかいの「おかぶり札」です。
よっぽど間違いが多いのでしょう、たくさん届きました。
・いばらぎじゃないの いばらきと呼んで!
・どうしても「いばらぎ」と読んでしまう
・「いばらぎ」じゃなく「いばらき」なのね‥‥。
ちなみに正しいのは「いばらき」です。
茨城県も茨木市も、どちらも「いばらき」。
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」は推測します。
イバラという植物の「トゲ」が、
潜在意識の中で「濁点」に変換され、くっつけられ、
ついつい「いばらぎ」と濁ってしまうのではないかと!
‥‥心細い分析はともかく、読み札の紹介を続けましょう。
ご存知ですか?! みなさんは、サンマー麺を!
神奈川県の隠れた名物、サンマーメン。
なんと説明しましょう、あれは、
あんかけラーメン? タンメンのあんかけ版?
とにかく、おいしいのでキープ!
県を尋ねられているのに、神奈川県ではなく、
横浜です!! と答える。
そのちいさなプライドがなんとも愛らしい‥‥キープ!
ちなみに「出身地をごまかす」件に関して、奇しくも、
みうらじゅんさんの力強い発言を聞くことができます。
こちらでどうぞ。
神奈川が続いておりますが、
群馬からも多数届いております。
さすが「上毛カルタ」の地。
・焼きまん こんにゃく おいしいぞ群馬
・そうなんさ さーさー言うのは群馬県
ご当地の美味しいものから、あたたかな方言と続きまして、
たいへん気になったのがこちら↓です!
前回、秋田のヒーロー「超神ネイガー」に驚いた
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」は、またびっくりしました。
「超速戦士ジーファイブ」‥‥。
公式サイトはこちらからどうぞ。
ど、どういうことでしょう?
地域発の戦隊ヒーローものが、もしかしてトレンド?
お題・「関東地方」のラストは、
たのしい「言いたいだけ札」で締めくくりましょう、
どうぞ!!
‥‥なにごともなかったように、
「フリー部門」へと移行します。
キープ!
血液型にこだわるニッポンの人々を
端的にあらわす良作です。
・日本のツートップ 「どうも」と「すみません」
・お寺への石段 なぜか数えちゃう
・さむいのにアイス 暑いのにラーメン
あぁ、ふしぎなニッポンが並びました。
あらためて読み札にしてみると
つくづくふしぎに思えてきます。
顔が?
それとも味が?
いずれにせよ気になる読み札でした。
繊細な和菓子の仕事、ニッポンの誇りです。
食べものの読み札を続けてみましょう。
縁日の風景が目に浮かびます。
たしかにあれは超魔術。
メニューにはないのに、引き受けてくれる、
「つゆだく」って、おもしろい。
とってもふつうの読み札ですが、
ニッポン人みんながホッとする読み札。
キープしました。
最後に、ニッポンの小学校の
不変的な質問事項を詠んだ札で
こんかいは終了。
次回の「お題」を。
「中部地方」。
山梨、長野、新潟の甲信越。
富山、石川、福井の北陸。
静岡、愛知、岐阜の東海。
都合9県の「ふしぎと愛おしい日本」を募集します。
中部地方をざっくりとしか理解していない
そこのあなたも、ふるってご参加を!
中部地方にお住まいのあなた、いまが行くときですよ!
下の投稿のルール(仮)を
さらっと一読いただいたなら、
どうぞ、かなりお気軽な気持ちで、投稿くださいね。
あなたのかるーい思いつきが、
そのままカルタになっちゃうかもしれませんよ?!
募集するのは「読み札」
カルタは「読み札」と「取り札」に
わかれているわけですが、
当面は「読み札」のほうを募集したいと思います。
七五調や七七調の札がカルタっぽいみたいですよ。
「ふしぎと愛おしい日本」がテーマ
なにを書いてもよい自由な投稿です。
でも「ふしぎと愛おしい日本」というテーマからは
どうぞ、はなれないようにしてくださいね。
どの文字で投稿するかは自由
「いろはにほへと‥‥」の文字のなかの、
どれを選ぶかは今のところ自由です。
部門について
大きくわけて、「お題をテーマにした部門」と、
それ以外の「フリー部門」の投稿を受け付けます。
過去の「お題」を投稿するのもOK。
その場合は「フリー部門」への投稿になります。
ひとつのメールにひとつの「読み札」
いっかいの投稿で送る「読み札」は、
一作品だけにしてください。
ひとつひとつ、集中して吟味したいので。
たくさん思いついた場合は、
何回もメールを送っていただければ大丈夫です。
詠み人しらずの投稿です
『万葉集』のように、というと大げさですが、
“詠み人しらず”の作品を集めたカルタを目指します。
“無名の知”のパワーに期待するカルタを。
なので、投稿者のハンドルネームは発表いたしません。