ほぼにちわ、
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」です。
あらためまして、
「ぬ」「ね」「む」「め」「よ」「ろ」の再募集には、
たくさんの投稿をありがとうございました。
すべての作品をひとつひとつ、じっくりと味わい、
それぞれにつき20前後の作品を
「一次選考通過読み札」として選んでまいりました。
そして、いよいよです。
その「一次選考通過読み札」のなかから、
6枚の「最優秀読み札」を発表できることになりました!
最終選考を行ったのはもちろんこの人、
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」会長、糸井重里です。
前回行ったときと同じように、
プリントアウトした作品を会長の前に並べていきます。
それでは、
最終選定札の発表へと移ってまいりましょう。
糸井会長の「短めの感想」にはじまる、
「ぬ」「ね」「む」「め」「よ」「ろ」の
選定札をご覧ください。
「ぜんぶそろってよかったね、
という、その感想につきますね。
参加してくれたみんなのおかげです。
とてもたくさんの投稿をいただきました。
こちら側で"選ぶこと"をはっきりとやった後だったから、
みなさんも考えやすかったんでしょう。
ああやってポイントを示して、別枠でお願いすると、
やっぱり出てきますねぇ、いいのが。
総評ですか?
それを語るには、まだちょっと早いかな。
またね。
ほんとの、最後のときにね。
今回は短めの感想ということにしておきましょうか。」
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【選評 糸井重里】
ヌンチャクのはねえ、
つい笑っちゃったんですよ(笑)。
いや、わかるんです、
ヌンチャクっていうのがこういうものだっていうのが。
笑ってしまったからには、
まあ、次点くらいには入れておかないとな、と。
で、いちばんの札は「ぬかづけ」にしました。
恒久的に使えそう、という点で。
いい作品だと思いますよ。 |
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スカッとしてますよねぇ、ねこよどこへゆく。
ここから先の展開が、
想像力のある人なら誰でもたのしみになるような、
そんな読み札です。
いわゆる「猫族」と呼ばれる人たちが
この先どこに向かっていくかっていうのもあるし、
ほんとうに具体的な行き先としての
「今日はどこにいくんだ?」っていう感じも当然ある。
もっと言うと、
「どこへ行くかを問われない自分」
というのも見えるんですよ、この札には。
「どこへ行くのかって、もうそんなことは
わかっているに決まってるじゃないか」
っていう「私」が見える。
これは、みごとなものだと思いますね。
次点はこれで。
絵になったらたのしそうなのを選びました。
これは家族まとまって暮らしてた時代の景色ですよね。 |
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「む」はちょっと悩みまして。
悩んだときはこういうシンプルなのを選ぶんです。
むいた栗が売っている‥‥。
この中に含まれてるものは、いっぱいありますよね。
甘栗をむくというのは、
すべて「手作業」なんだということを
よく知っているぼくならではの思いもあります。
次点は、どうかと思いながらも、これでしたねぇ。
「毛」だ「肉」だ「無駄」だ「厳しい」だって、
もう、見苦しい字が並んでるんですけど(笑)、
選んでしまいましたよ。
もういっこ、次点を。
これも「肉」なんですけどね。
こういう場面と感想は、たしかにありますから。 |
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実際にカルタをやっているときに
「名案なければあみだくじ〜」って読まれたら、
「あ〜、そうそうそう」って思うじゃないですか。
この「そうそうそう」
って言われそうなところがいいですよね。
こういう札も混ぜておきたいので選びました。
次点もいいですよ、これは。
多くなってないですか? こういう赤ちゃん。
むかしの赤ん坊はもっとボーッとしてたでしょ(笑)。
近ごろは生まれたばっかりの写真が
すでにかわいかったりしますからね。
だんだんと、こういうふうになったんでしょうかねぇ。
「しっかりしてるわぁ」っていう
赤ん坊のホメかたも
最近はずいぶん増えた気がするんですよね。 |
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「よ」は、よかったです。
いい読み札がいっぱいありました。
それで最終的には、
声に出していい感じだった作品を選びました。
「よろしくといってさるおとこ〜」
‥‥ねぇ(笑)。
声に出すといいんですよ。
かめばかむほど、という読み札ですね。
いちばん笑えたのは、これ。
次点にします。
これはやっぱりねぇ、
目の前でそれ見たら
すごいインパクトだと思いますよ(笑)。
いや、すごいなぁ‥‥。
いるんだろうなぁ、こういう人。
ほんとに見たんでしょうかねぇ(笑)。
笑いました。 |
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「6月」ということばに、
もう「雨」が入っていますからね。
こういう誰も言ってないところを
パーンと伝えるセンスっていうのは、
たいしたものだと思いますよ。
「ろくがつがなけりゃこめはねえ〜」
読んでみても、いいんです。
次点にはこれを入れましょうか。
上手いです。
でも普遍化して笑えるところまではいってなくて、
そこがちょっとだけおしかったですね。 |
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と、いうわけでみなさま、
ついに、ようやく、とうとう、
「あ」から「わ」まで44枚の読み札をすべて、
ここにめでたくそろえることができました!!
ありがとうございます!
長い時間がかかりましたが、
ここまでたどり着けたのは、
ひとえにみなさんからのたくさんの投稿のおかげ。
ほんとうにありがとうございました!
「詠み人しらず」という
投稿者の名前を掲載しない決まりなのにも関わらず
こんなに多くの参加があったのは、
ほんとにすごいことだと
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」は感激しております。
さあ、
ひとまずの目標、すべての読み札がそろったいま、
「カルタ・ド・ニッポン」はどうなるのでしょうか?!
終わる?
いえいえ、終わりません。
「カルタ・ド・ニッポン」は、
次の展開へとすすむことをすでに決意しています。
カルタの読み札がそろって「次の展開」といえば、
もちろん‥‥。
くわしくは、次の更新でおしらせいたしましょう。
一週間後にご報告できる予定です。
いましばらく、お待ちください。
最後にもう1回。
たくさんの投稿をありがとうございました!
読み札については、とうとうカルタがそろいましたよ!!
2009-02-13-FRI