糸井重里
・たまに、今年の大谷翔平のことを考えている。
投手としては8勝2敗、防御率1.79だった。
すばらしい成績である、こんな投手なんぼでも欲しい。
打者として523打数144安打で打率0.275、打点81、
本塁打30本、こちらもチームの代表級の成績だ。
いままでの「人間じゃないような活躍」に比べると、
これでも足りないと思われてしまう。
シーズン途中で左膝の異常が出て投手を休むことになり、
さらにその後、上腕二頭筋の炎症という発表があった。
これは打撃にも影響をあたえていた。
そして投手としての復帰の可能性はなくなった。
首の不調もあったということも報じられていた。
9月になって、15日間欠場する故障者リスト入りした。
ポストシーズンへの出場は間に合ったが、
成績は思ったようにはあがらない。
チームは勝っているが、大谷翔平の躍動ではなく、
他の選手たちが活躍している映像が流れてくる。
ここ何年、こういう「大谷翔平のいるチーム」は、
見たことがなかったので、不思議な気持ちになる。
たいていのプロ野球選手が経験しているような
故障や不調というものが「奇跡のヒーロー」にもあった。
いや、あったのか? それともすぐに復活するのか。
答えはわからないままだし、誰かが知ってるわけでもない。
アメリカMLBのワールドシリーズへの道は、
まだ、はじまったばかりでもある。
「人間じゃない」「マンガでもありえない」と言われた
大谷翔平という「ユニコーン」は、これからどうなるのか。
これが大河ドラマなら、いまが「負のクライマックス」だ。
不調のとき、形勢が不利なとき、なにを考えなにを強化し、
どうやってそれを抜け出し、爆発してくれるのか。
いままでになかった物語が、すでにはじまっている。
いまの大谷翔平の気持ち、あとでもいいから、知りたい。
◆質問はno.066「絶不調のときは、どうしますか?」
どんな答えでも。よかったらメールで教えてくださいな。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
同じ人間にはちがいないわけですからねぇ。応援してます!