- akemiさんの投稿を見ていて思ったんですけど、
猫だけじゃなくて、
犬を撮るのもお上手ですよね。
犬を撮るときになにか
意識していることってありますか?
- そうですね、犬のときは、
ご家族の方が一緒にいることが多いので、
まずはその方にあいさつして、
「撮らせてください」ってお願いします。
- やっぱりあいさつから始めるんですね。
- はい。
その後は、特に猫と接するときと違うことはせず、
ふつうに2、3枚撮らせてもらうんです。
もちろん犬も好きで、仲良くなりたいんですけど、
ドコノコに投稿したスパークくんを撮ったときは、
あんまりうまくいきませんでした。
- akemiさん、猫とはすごく仲良くなれるのに。
- うーん、そうなんですけどね。
スパークくんがくわえてるわっかを投げて、
一緒に遊びたかったんですけど、
ギーって強くくわえたまま、離してくれなくて。
- ほんとうだ。
「おまえには渡さないぞ」って顔してる。
- しかも、写真を撮ったあとは
プイってそっぽを向かれちゃって。
犬の気持ちはあんまり読めないみたいです(笑)。
- akemiさんにもそういうことがあるんですね(笑)。
あと、akemiさんの投稿を見ていると、
コメントやタイトルもいいなあって思うんです。
たとえば、このブックタイトルの
「おじゃまします」とか。
「おじゃまします」ってなかなか
思いつかないような気がします。
▲ ブックとは、ドコノコのなかにつくる
アルバムのようなものです。
- 犬や猫が静かに暮らしてる場所に
「おじゃましている」と思って写真を撮っているので、
そのタイトルになりました。
- ああ、たしかに犬や猫にとっては、
人間が「おじゃまします」ですね。
- はい。それと、犬や猫に対してだけじゃなくて、
犬や猫をお世話してくれている地域の人にも、
「おじゃまします」という気持ちなんです。
- なるほど。
- それで、撮影をしていて気づいたんですけど、
地域の猫を1時間くらい撮影していると、
いろんな人が代わる代わる
その1匹の猫のところに来て、ごはんをあげるんです。
つまり、その猫は1日に何回もごはんを
もらうことになるんです。
- 猫はお腹いっぱいになっちゃいますね。
- そうなんです。
ごはんをあげる人同士はお互いのことを知らないので、
「わたしだけがごはんをあげている」って
どうしても思っちゃうんです。
だから、みんながあげちゃうんですよね。
- うーん、たしかにそう思っちゃいますね。
- ごはんだけならまだいいんですけど、
目にすこし病気のあった猫に、
3人の人が別々の薬をあげてたことがあったんです。
- え、それは大変だ。
- わたしも「まずいな」と思ったので、
まずはその3人の方それぞれにごあいさつして、
連絡先を交換して、やりとりして、
最終的に薬を1つにできたんです。
- すごいですね。
- しかも、その猫はその後、
里親も見つかったんですよ。
- うわあ、よかったですね。
そういった猫の保護活動のようなことも
やられているんですか?
- そうですね。
猫を保護するためのパトロールは、日課です。
▲ akemiさんのブック「ねこぱと。」より。
見守られている、お外のこ。
- どういうきっかけで、
保護活動に興味を持たれたんですか?
- イヴとチョコが家族になってからは、
他の猫についても気になるようになって、
いろいろと調べるようになったんです。
そしたら、屋外には、あまりよくない環境で暮らす
たくさんの猫がいるということが分かって。
- はい、はい。
- だからわたしも、地域の猫を撮影しつつ、
ごはんをあげたりしていました。
「わたししかごはんをあげる人がいない」って
勘違いしていたことが、わたしにもあったんです。
- 最初は分かりませんよね。
- はい。でも今では、
猫ちゃんが多いところには
きちんとボランティアさんがいて、
去勢を済ませてくれていることもあると知りました。
- そうなんですね。
そういったボランティアさんにとっても、
ドコノコというアプリは
役に立つんじゃないかな、と思うんです。
地域の猫の写真を投稿することで、
「この猫の面倒はわたしが見ています」って
みんながわかるようになったらいいなあと。
- なるほど、それはいいかもしれませんね!
でも、猫の写真に位置情報をつけるのが、
やっぱりすこし心配なんです。
猫のいる場所がわかると、
猫にいたずらをする人が出てくるかもしれませんし....。
- そうですよね。
ただ、猫の写真に位置情報をつけたとしても、
猫の住んでいる場所が
正確に分かるようにはしていません。
自分の身の周りにどんな犬や猫が住んでいるのか
ユーザーさんにはわかるようにして、
みんなで身の周りの犬や猫を見守ることが
できるといいな、と考えているんです。
ドコノコであつかう位置情報について
「エリア」のページにある「このあたりのこ」では、
現在地から半径1km以内の避難所に登録している
犬と猫のブックを見ることができます。
また、「このあたりで撮られた写真」では、
現在地から半径1km以内の場所で
撮影された写真を見ることができます。
避難所や撮影場所を、他のユーザーから
特定できるようにはしていません。
- なるほど、そうなんですね。
地域の猫のお世話をする人は、
ほんとうに休みなく、365日、
雨でも雪でもごはんをあげたりしているんです。
だからドコノコを通して、
お世話をする人たちの負担が減って、
そしてなにより犬や猫が
もっと暮らしやすくなるといいですよね。
- そう思います。
- 今、お世話のボランティアをしている人たちとは、
犬や猫の健康状態のことや、ごはんのことなどを、
SNSを使ってやりとりしているんです。
だから、個人的に、
ドコノコもそういうコミュニケーションに
使えるといいなって思います。
- じつは、まだ企画中なんですけど、
いずれはユーザーさん同士が
直接連絡をとれるような機能を
つけることができるといいなあと、考えているんです。
- いいですね。
そういう機能ができたら、ぜひ役立てたいです。
- 今後も「ドコノコをもっとこうしたほうがいい」という
ご意見があったら、遠慮なく教えてくださいね。
それでは、今日はたくさんの
お話を聞かせていただき、ありがとうございました。
- ありがとうございました。
akemiさんからのおしらせ
インタビューから数日後、akemiさんから、
「わたしが猫ちゃんを
撮影するときに心がけていることを、
これから撮影なさる方にもぜひお伝えしたい」と、
メールをいただきました。
猫の撮影をする方へ、7つのおねがいです。
- 1.急には近づかない。
- 2. 大きな声をださない。
(かわいいー!は心のなかで) - 3.むやみにさわらない。
- 4.カメラのフラッシュはオフに。
- 5.シャッター音もオフにする。
(スマホのシャッター音は、
スピーカーを手でふさいで音量をさげる) - 6.猫ちゃんをむりやりカメラ目線にしない。
- 7.猫ちゃんが距離をとったら追いかけない。
(akemiさんへのインタビューは、おわりです。
次回、Kiyomiさんへのインタビューにつづきます。)
次回、Kiyomiさんへのインタビューにつづきます。)
2016-06-06 MON