動物のカワイイとこ探して46年、
写真家の松原卓二です。
はじめまして！

私はコンピュータのプログラマなのですが、
生来の動物好き＆カメラ好きがどんどんこじれて、
今では動物写真家としても、活動しております。

どんな写真を撮っているかといいますと、
ずばり「カワイイ動物」です。
これまでに4冊の動物写真集を出版しておりまして、
その最新刊は、我が家の周辺で暮らしている
野生のニホンリスを8年に渡って観察・撮影した
写真集「りすぼん」です。
帯に「超かわい〜!!!!!!!!」と書いてありますが、
そう、本当に、腰が抜けるほどカワイイのであります。
表紙にピピッときたあなた、よろしければご覧ください。

さて私はいま、野生のニホンリスが暮らす、
富士山麓標高1000m付近に住んでおります。
我が家の周囲には自然の森があり、
鳥、シカ、タヌキなど、
いろいろな生き物を見ることができます。
なかでも、ちかごろ私がすっかりハマっている動物が、
「エナガ」です。

エナガは体重7g程度、日本最小クラスの鳥です。
古来より、
山中でエナガに出会った人は、
そのあまりのかわいさに心を奪われ、
息をするのも忘れてしまい、
そのまま死んでしまうのじゃ、
と言われています。
（言われていません）

どうです、この正面顔の愛らしさ！
世間で言われている「カワイイの条件」を
すべて満足する解、それがエナガです。
条件を箇条書きにしてみましょう。

・まるい
・ちいさい
・しろい
・きれい
・フワフワしてる
・つぶらな瞳

ほら、ぜんぶあてはまる。すごい！

しかもこのエナガ、見た目がカワイイだけじゃなく、
生態が、つまり生き様が、たまらなく魅力的なのです。

エナガは冬のあいだ、10羽前後の群れで暮らします。

朝から晩までずっと群れで移動し、
おしゃべりをし、ごはんを食べ、
身繕いをし、そして夜になると、
一本の枝の上に一列に並んで眠りにつきます。
ギュウギュウに、温めあいながら、眠るのです。
もう、これ、たまりませんね。
ここ、最大萌えポイントですよ。
10羽のエナガが仲良く並んで眠っている
ところを想像するだけで私は、私は、
頭が真っ白になって失神してしまうのです。
（しません）

私はいま、エナガのとりこです。
朝昼晩と、暇さえあればエナガの群れを探し、
驚かさないよう距離を空けて追跡しつつ、
観察し、ルートを記録し、撮影をしています。

いつの日か幸運に恵まれて、
エナガが一列に並んで眠っているところを
撮影できればいいなー、と願っております。

というわけで、
カワイイカワイイ小鳥のエナガについて、
これから週一でお話をしたいと思います。

まるくて小さくてモフモフしたものが好きなみなさま、
よろしくおつきあいくださーい！

（来週の火曜日、本編スタートです！）