第4回エロは大宇宙

──
みうらさんは、子どもの頃から
エロを集めていらっしゃったんですね。
みうら
ぼくらが育った時代は
高度成長期でした。
その頃は、工事がさかんで、
広場に土管がよく置いてあったものです。
そこにこう、羽根をつけた神様が
降りて来られて‥‥
写真
──
神様が。
みうら
いわゆる、工事の方々ですね。
エロ本を、小学生のために
撒いていかれた時期がありました。
でも、そこに載っている写真を見ると、
ぼくを含めたみんなが
「キッツい!」という言葉を口に出すんですよ。
そこに出ている人たちはまぁ、
小学生にとってはとてもキツいんですけども、
「その『キツい!』ってなんだ?」と
ぼくはこの歳になって思ったわけです。
「うちのオカンより『上』だ」
というのがポイントだったのかもしれません。
うちのオカンも、そのとき実は若いですからね。

しかも、男子のあいだでは、そういう際に、
「キツい」と言わないとだめだ、
という儀礼があったんじゃないかということが
だんだんわかってきました。
ほんとうはあっちのほうがいいくせに。
──
え?
キツいほうがですか。
みうら
俺ね、キツいほう、きてたんですよ。
だけど、男の間では、エロに
すごいセーブ機能が働くんです。
「こんなものを『好きだ』って言うと、
 『変態だ』と言われるんじゃないか」
と、そういう恐れですよね。
そんなもの、「なぜ恐れるんだ!」と
いうことなんですよ。
写真
──
わはははは。
みうら
自分が乗ったエロのロケットが
セックスに至るとだけ思っていては大間違いです。
エロは、大宇宙なんですよ。
大宇宙にはいっぱい星があるじゃないですか、
そのちっちゃい星のひとつが
「セックス」だった、
というだけのことなんです。
──
あとはなにがあるんですか?
みうら
あとは、いろいろ。エロエロですね。
それでは本日の動画をおたのしみください。
ポイント
本日の「エロ編」動画ポイント

□どんな世界にも神様はいます。
 世の中を見回して、神様が残されたものを
 いただきましょう。

□「キツい」の裏になにが隠れているのか
 追求することで宇宙に羽ばたけます。

□大宇宙にはさまざまな星が浮かんでいます。
 それを「変態」と
 ひとくくりにするのはやめましょう。

□雑誌に「死ぬまで現役」などという
 見出しが踊りますが、
 そんなのは、小さな話です。
 鼻くそみたいな小さな星の話をしているのです。
 実はエロは、ものすごく、大きいのです。

2015-01-22-THU

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