糸井 |
一般的な企業の定年っていうのが、
長いところで65歳なんですよね。
で、そこから別会社に出向してどうのこうので、
ま、せいぜい2年なんですよ。
そうすると、67歳の人が、
まったく役割を要求されなくなるんですよ。
つまり、特別に講演を商売にしてる人以外は、
役割がなくなっちゃうんです。
そうなると、年寄りの話を聞くっていうことが、
なんか、こう、アウト・オブ・ファッション
みたいな扱いを受けてて。そこが、変ですよね。 |
谷川 |
なるほどね。 |
糸井 |
それをずーっと思ってて。
ぼくは、年上の方から話を聞いては、
こう、元気づけられて生きてるもんですから、
それを分けてあげようかな、と。
それがテーマのひとつなんです。
たぶん、20代や30代の、若い人たちも集まるんで、
その人たちをビックリさせたいんですよ。
イベントが終わったあとで
観られなかった人に、
「もったいなかったーっ!」て言わせたい(笑)。 |
谷川 |
そこまで、長老たちに
魅力があるといいんだけどねー(笑)。 |
糸井 |
いや、でもやっぱりね、
打ち合わせでひとりずつお会いしてますけど、
アナーキーですよね、みなさん。 |
谷川 |
まあ、そうですね。
それは、ほんとそうですよ。
だんだん楽になってきますね。 |
糸井 |
子どもの持ってるよさに、
もう1回、こう、
つながってきてるっていう感じがして。 |
谷川 |
そうですね。 |
糸井 |
4人の方、どなたも、会ったときに
「なんでもいいんじゃない?」って
言ってるような人ばかりなんですよ(笑)。
小うるさいこと、言わないんです。 |
谷川 |
それでぼくも糸井さんの
お眼鏡にかなってるわけだ(笑)。 |
糸井 |
だって、そっちがほんとでしょ? |
谷川 |
ねぇ、歳取ったら、
絶対そうなるんだと思うけどさ(笑)。 |
糸井 |
そっちがほんとだと思うんですよ。 |
谷川 |
いや、でも、2種類いるんですよ、人って。
小うるさくなる人と、どうでもよくなる人と。
分かれますね、こう、Y字型にね、どっかで。
おかしいねえ(笑)。 |
糸井 |
三叉路なんですよねー。
でも、いまこの企画を人に話すと、
みんなものすごくおもしろがるんですね。
じゃあ、誰かが実際にやったかっていうと、
やってないんで、ちょっと、
客入んなくてもいいから、
思い切ってやってみようと思って。
いちおう、ちゃんと入場料も取るつもりですし。
場所も東京国際フォーラムですし。 |
谷川 |
けっこうデカいでしょう? |
糸井 |
ちょっとね、怖いんですよ(笑)。 |
谷川 |
それは心配だ、なんかね(笑)。 |
糸井 |
たっぷり入ると1500人くらい入るんですけど。
でも、まあ、この企画で1500人集まったら
気持ちいいだろうと思うんですよ。 |
谷川 |
それはすごいですよねぇ。 |
糸井 |
こうやって、ひとりずつね、
打ち合わせでお会いするとね、
もう絶対にやりたくなるんですよ(笑)。 |
谷川 |
(笑) |