「それで?」 「保坂さんの気持ちは?」 という質問は際限がない。 だけど際限がないのに中身が何もない。
目の前の事実を 解釈するのではなく 受けとめるように訓練を積んでいくと、 まとめの言葉なんか事実とは別のことで、 事実の一部分を くっつけたりしているだけだとわかるんですね。 大事な忘れられない経験を 思いだして誰かに伝えた時に 「それであなたはどう思うんですか」 ときかれたらうっとうしいじゃない? 自分の心に起きたことなんて、うまく言えないよ。 そこには事実の連鎖以上の説明は要らないんです。
明日に続きます。
小説を読む醍醐味があれこれ語られますし、 「おもしろさって、一体なんなのだろう?」 と一緒に考えながら読みこめる本なんです。 読みなおすたびにヒントがもらえる本だし、 しかも、分量もたっぷり。おすすめですよ。
2005-07-21