谷川俊太郎の『家族の肖像』。

谷川俊太郎さんの、家族の詩。
「おとうさん」

今日は、谷川俊太郎さんと賢作さんの新しいCD
『家族の肖像』のなかから、
谷川俊太郎さんの詩をご紹介します。
「おとうさん」という詩です。



賢作

まず、ここに出てくる父親像に親近感がわきます。
こんなかんじぼくにもあります。
娘にも「お父さん、人の話きいてんの?」
「お父さん、今のわかった?」って
よく叱られたりします。
なんか、ぼーっとしちゃうんだよなあ、、、
わかるんだよなあ。
詩を分析するのはよくないけど、
音楽でいうところの転調が
「まえにおとうさんのこどものころのしゃしんをみた」
からだと思うのですが、これが俊太郎の醍醐味。
見事です。
そして、「おとうさん ずうっといきていて」
で決めるんだもん。
ああーっ もう この卑怯者ーって
叫びたくなるよ。
CDにおいてはゲストの覚和歌子さんの朗読が、
さわやかでとてもよかったです。
俊太郎の声が続いているところに、
時々ふっと女性の声がはいるところが、
新鮮なんだな。

おとうさんの子どものころの写真。
これからを夢いっぱい描いている少年の瞳のその先に
自分がいるんだなあ、とつくづく思います。

では、今日の家族の肖像の
投稿を見てみましょう!

自分の家族を端的にあらわす
おもしろい写真

母があかんぼの肖像

数年前、祖母からもらった写真です。
アルバムの添え書きには
昭和17年4月 大東亜戦争應召
と書かれていて、祖母は
「この赤ちゃんはあんたのお母さんだよ、まだ2カ月だった」
と教えてくれました。
もうすぐ戦争に出向く祖父のために、
五反田の写真舘に出向き撮ったものだそうです。
この時祖父母は何を思いながら写真に写ったんだろう、と、
時々写真を取り出しては考えます。
(オカザキなを)


俊太郎

父母の幼いころの写真を見ると、
一瞬自分が親になったような気がする。
愛の逆流?


賢作
こういう写真のすべてに
グッとくるものがある 。

貴重な一枚をご投稿いただき、
ありがとうございました!
みなさんのおうちのたんすのなかに、
家族の肖像、眠っていませんか?
ご投稿をおまちしていま〜す!


2004-05-16-SUN

home
戻る