宇宙鳥フェザード・シジュ 宇宙鳥フェザード・シジュ

フェザード・シジュとは、
WEBサイトほぼ日刊イトイ新聞で
見習い勤務をしている宇宙の鳥。
フェザード・シジュの鳥生相談
100のバードハウス
フェザード・シジュの銀河新年
などの企画を担当するかたわら、
得意のテルミン演奏を
「ザ・ぷー」や「レ・ロマネスク」のライブで披露するなど、
受けとめる側の焦点が定まらない
勝手気ままな活動が特徴。口ぐせは「ジュ」。
2017年秋、一時行方不明に
その後ふたたび「ほぼ日」に勤務し、
いまは元気にすごしています。

よろしくだジュ〜!

フェザード・シジュのお元気だジュか?

みなさん、こんにちは。
ほぼ日で見習いとして働いている
銀の鳥、シジュだジュよ。
もうすぐ2022年が終わるだジュな。
今年はどんな年だっただジュか。

新型のコロナウイルスが地球にやってきてから、
もう3年経つだジュ。
ほんとうにいろんなことがあるけども、
地球のみなさんは
なんとかがんばるだジュな。
シジュも、がんばりたいと思います。

そんななか、シジュはこのまえ、
レ・ロマネスクザ・ぷーという、
ふたつの尊敬する音楽家のツーマンライブに
出演したんだジュよ。
きょうはそのこと、ちょこっと報告させてくださいね。

そもそもこのような銀鳥がステージにあがるのを受け入れてくれるお客さまの存在に、驚かなくてはいけないのである。

この日はひさしぶりに、お客さまの前で
「テルミン」を演奏したんだジュ。
しかも、シジュのテルミンの師匠である
ザ・ぷーの街角マチコさんと
たぶん人鳥初の「テルミン連弾」をしたんだジュ。
二重奏じゃなくて、連弾。 
右手(メロディ)担当がシジュ、
左手(ボリューム)担当がマチコさん。 
テルミンを演奏したことのある方なら、
この連弾がけっこう難しいこと、
わかってくれるだジュよね。
テルミンというのは、ロシア発祥の楽器で、
世界最古の電子楽器と言われているんだジュ。

なぜ、私たちは、こんなことをしたのでしょうか。

テルミン連弾。曲は「ジムノペディ第1番」で、スリリング演奏だっただジュ。

それは、テルミンという楽器の
すばらしさを伝えたいからにほかなりません。
テルミンって、ほんとにねー、まずねー、
弾くのがすっごく気持ちいいんだジュよ。
どこにもふれることなく、空気中で演奏するから
すこしでも動くと音が違っちゃう。
演奏じたいはけっこう難しいんだジュ。
でも両手を駆使して、
タイミングよくふんわり弾けたときにそれはもう、
人の心をうつような音のひろがりが出るんだジュ。
シジュはそんな音を、まだ2回くらいしか、
出したことはありません。
でもその音をもいちど聞きたくて聞きたくて、
いっしょけんめい練習してしまうんだジュ。
みんなももっと、聴いたり演奏したりしてほしい。
テルミン、もっとメジャーになってほしい。

‥‥でもね、まずはおまえだよ。
何かをメジャーにするなら、
自分がメジャーになってからだよ。
自分の舌鋒の刃が、自分にむかってくるよね。
そんな大自然からのツッコミは
テルミンのアンテナのようにするどいよ。
がんばろう、テルミン&自分。

さて、ステージで街角マチコさんと連弾を終えたシジュは、
ほぼ日でともに働く同僚ギタリスト、奥野さんを
ステージに呼び込みました、
これから3人で、名曲「翼をください」を演奏するんだジュ。
シジュには翼がすでにあるんだけど、
こう見えても、こころの翼はないんだジュ。

奥野さんがペコリと頭を下げます。彼は、ほぼ日の乗組員でありながら、レ・ロマネスクのバンドでギターを担当しています。

ここで、ちょっと時間を巻き戻しまして、
このリハーサルがどんな状態だったか
振り返ってみましょう。
↓これがリハーサル時の写真です。

リハーサルの同僚同士のようす。

見てください。シジュが棒立ちでしょう。
もう十年以上いっしょに働いている
奥野さんとシジュではありますが、
互いの演奏のリズムが
つかめないでいるのです。
ジャラーンジャジャーラーンハラハラハラハラジャーン
というような、つかみどころのないリズムで、
奥野さんの前奏ギターが場内に響きます。
テルミンパートの出だしが、まったくわからない。
奥野さんのほうも
「ストロークがわからないって言われても」
と、じゃっかん焦りぎみです。
トーシローのリハにそんな時間を取ってはなりません。
ストロークというのはその人どくとくのリズムなんだジュな。
つまり奥野さんとは長年しんそこ、気が合わないのです。

結局はマチコさんに「いち、に、さん、はい」と合図してもらうことにして、乗り切りました。

この「翼をください」の3人の演奏は、
あんがいうまく行き、
会場のみなさんから大きな拍手をもらいました。
「ジムノペディ」で一度背筋が凍りきったみなさんが
ほっとした瞬間でもあったんだジュな。

以上の2曲を演奏して、
シジュはこの日の友情出演を終えました。

友情出演で奥野さんとの友情も深まった。
ストロークの雨降って地かたまった。

この日のザ・ぷーと
レ・ロマネスクのライブは
両チームともめっちゃくちゃ凝っていて
力が入っていたんだジュ。
ライブの内容は配信もしていたのですが、
あまりにもすごくて、配信くりかえし3回見た、
という方もいらっしゃったほど。

ザ・ぷーのおふたり。ときどき曲よりトークが長かったりする。

ザ・ぷーが「レ」にちなんだ新曲を、
ということでこの日おひろめとなった
「レンタルおじさん」という曲では、
袖に控えていた
レ・ロマネスクのMIYAさんが
爆笑しておられました。
そんくらいの完成度だったんだジュよ。

ひ〜もうやめて〜といいたくなるほどの、笑い攻めが。

レ・ロマネスクのステージは、名曲揃い。
いっしょに踊って、ほんと、ダンスナイト。
TOBIさんのトークで、また爆笑してしまう。

奥野さんがちゃんとギターを弾いてるよ。

そして、シジュはテルミニストとして
もういちどレ・ロマネスクさんのステージに
あがらせてもらったんだジュ。
もう、うれしくてハッスルしちゃってさ。

ハッスルしすぎたシジュは思いっきりダンスをしてしまい。
もの静かなギターの奥野さんに連続でぶつかってしまったんだジュ(奥野さんの頭がシジュのうしろに見える)。

宇宙鳥のおしりでデーンデーンとなんども押され、
せっかく猛練習したギター演奏が
本番中マジでめちゃめちゃになったので、
危機を味わった奥野さんは、ステージ上で大きな声で
「もっと前に!! もっと前に!!」と
叫びました。

奥野さん悲痛な叫び。

奥野さんのあれほどの大きな声を聞いたのは、このとき、
全員(レ・ロマネスクさん)が全員(シジュ)が
全員(お客さま)、はじめてでした。
しかたないのです、シジュは中身が思ったより遠いから、
大声でないと通じないんだジュ。
奥野さんは、がんばりました。
ふだんの職場でもあの大きな声を
聞かせてほしいくらいです。

いろいろあったけどほんとうにたのしかっただジュ。
フィナーレはみんなでレ・ロマネスクの「YOKOZUNA」を歌ったよ。イェーイ!

こんなふうにレ・ロマネスクとザ・ぷーのステージで
ひとまわり大きくなったシジュは、
翌週しゃちょう(糸井さん)の誕生日にみかん山に出かけて。

乗組員のみんなとゆっくりおしゃべりしたよ。
なぜかよってたかってかつぎおろされる瞬間。

ほぼ日の株主ミーティングも、
お手伝いとして参加しました。

見習い乗組員として、がんばっただジュよ。

こんなかんじで、シジュの2022年は
暮れていくだジュ。

ところでみなさん、知ってますか。
人にも鳥にも、3つのだいじなことがあるんだって。
ひとつは、自分がなにかの役に立つこと。
ほら、シジュがこうして、見習い鳥として
ほぼ日にお世話になっているようにね。
自分がここにいていいという根拠になるし、
ときにはお金をもらえることもあるんだジュよな。

ふたつめはたのしみ。
自分が夢中になれる、たのしいことをやる。
シジュがテルミンを弾いているときのようにね。
これってほんと、大事だよ。
ときが経つのを忘れるもんね。

社会や人の役に立つ、たのしいことをやる。
それだけでもいいんだけど、それがそうじゃないんだジュよ。

みっつめの、誰にもわたせない、
自分だけの世界がだいじなんだ。
ことばにできない、自分だけのものを、忘れずに
ゆたかに築いていこう。
この3つはきっと、どれが大きくてもよくなくて、
みなさんそれぞれのバランスで
うまく歩いていくのがいいんだジュよな。
シジュにとっては、それはたぶん
ふるさとの宇宙を考えることだジュ。
今日も夜空を見上げるよ。

来年の2023年はどんな年になるかな。
きっとよくなりますように。
またみなさんと、会えますように。

(よいお年を!)

2022-12-14-WED

フェザード・シジュちゃんの最近の活動

2022年11月
「レ・ぷー」に友情出演。
同僚ともめました。

2022年10月
前橋BOOKFESで
活躍しました。

2022年8月
ゲームの祭典BitSummitを
突撃レポートました。

2022年6月
文藝春秋文庫部さんに
遊びに行きました。

2022年4月20日
いなりずしを作って
お花見に行きました。

2022年1月18日
みうらじゅんさんの展覧会が開催されている、
京都に行ってきました。
じゅんさんにインタビューしました。

2021年8月31日
来年のほぼ日手帳を
どれにするか悩みました。

2021年6月14日
やついいちろうさんに
長年の悩みを打ちあけました。

2021年4月10日
ほぼ日のキッチンで
はりきってクッキングしました。

2021年3月11日
神田にできた「ほぼ日の學校」で
みうらじゅんさんに再会しました。

2019年8月6日
北海道で「お役に」立ってきました。

2019年7月6日
コスモプラネタリウム渋谷に出演します。

2019年1月18日
気仙沼ツアー大海原」に出かけました。

2018年8月10日
「おーたとシジュのコンサート」を開きました。

2018年7月31日(火)
ほぼ日の「みんなで見よう、火星大接近。」に出演しました。

5月26日(土)27日(日)
ザ・ぷーの「ぷ道館」に出演しました。

宇宙に強制送還されて
お休みをいただいておりましたが、
なんとか復帰いたしました。
その顛末はどうぞこちらからごらんください。
2018年4月10日〜15日の期間、復帰を祝って
ほぼ日のTOBICHI2の1階で
シジュちゃんフェアを開催いたしました。


2017年9月3日(日)
「全日本テルミンフェス」
電子楽器テルミンによる音楽フェスに、
テルミン奏者として出演しました。



2017年6月30日(金)
「派手な棚卸し」
レ・ロマネスクさんといっしょに演奏しました。



2017年5月19日(金)
「愛の台南放浪記」
川島小鳥さんのお願いをかなえるため、
台南を旅しました。



シジュちゃんへの依頼は、
お気軽にpostman@1101.comまで
メールでご連絡ください。

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