みなさーん、ほぼにちわー! 今回の「しょうがのお勉強。」では、 糸井がいつも ちなみに最初は 最後にレシピをご用意していますので、 さあ、それではまいりましょう。 |
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謝罪の記者会見ではありません。 |
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──── | よろしくお願いします。 | ||
はい、よろしくお願いします。 |
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1.真面目に準備をする。 | |||
まずは真面目にしっかり手を洗いました。 そして真面目に、しょうがを洗って、 はじっこや皮とかを包丁で取りのぞきます。 えーと、 きょうは約900グラムのしょうがを シロップにしましょう。 こちらですね。 |
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ここからはじっこを除いて、約900グラムになりました。 |
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2.しょうがを切って、水で洗う。 |
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しょうがを切ります。 スライスですね。 |
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ケガをしないよう、ゆっくり切ります。 |
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──── | けっこう、分厚く切るんですね。 |
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3〜4ミリ? あとで干したときに、 あんまり薄すぎるとだめなので、厚めに。 |
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──── | 繊維を切るように、 スライスするんでしょうか。 |
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そうですね、今回はそうしてますね。 でもこれは、成り行きです。 繊維にそって、 横にスライスしても別にいいんです。 (ひたすらスライスを続ける) で、今日は切ったしょうがを、 ざっと水で洗います。 なぜならば、細かいゴミとかをなくして、 なるべくきれいなシロップにしたいからです。 また、さらしたりゆでたりをすると、 辛さがぬけていくということですね。 |
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ざっと洗いました。 |
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3.きび砂糖をまぶす。 |
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スライスしたしょうがに、 しょうがと同じ重さの、きび砂糖をまぶします。 |
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ざざーっと、いきます。 |
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──── | きび砂糖じゃないとだめなんですか。 |
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そういうわけじゃないけど、 いろんな砂糖で試してみて やっぱり、きび砂糖がおいしい気がしますね。 |
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ざっくざっくと、くまなく砂糖がまぶされるように。 |
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4.スパイスを準備して加える。 |
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自分のスパイスを持ってきましたよ。 これ。 |
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上から時計回りに、ベイリーフ、クローブ、 シナモン、カルダモン。 |
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──── | これをぜんぶ使うんですか。 |
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入れすぎて台無しになることはないけど、 ぜんぶは入れませんね。 この中では、クローブを入れすぎないよう注意です。 5粒くらいで十分です。 シナモンは多めに入れて大丈夫なので、 この半分くらい入れましょう。 ベイリーフは、ぼく自身も 今日初めて入れてみるので、 控えめに1枚。 |
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──── | ベイリーフは、初めて。 |
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知り合いの方から、 「合いますよ」とすすめられたんです。 そして、カルダモン。 これは5個ですね。 5個、皮をむいてください カルダモンは皮をむくと、 中からつぶつぶが出てくるので、 このつぶつぶだけを使います。 |
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そうしましたら、 紅茶のティー・バッグ、ありますよね? ああいう袋に、スパイスを入れます。 きょうはちょっとその袋を準備し忘れたので、 コーヒーのペーパーフィルターで代用します。 |
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──── | それでも、大丈夫ですか。 |
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大丈夫でしょう。 こぼれ出ないように、 ふちをホチキスでとめちゃえば。 |
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──── | あ、とめてますね、ホチキスで。 |
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そうしましたら、 ぼくはもう、これをこうします。 |
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5.しばらく放っておく。 | |||
──── | ああ、そこに入れてしまう。 |
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これを、また混ぜます。 すでにしょうがからすこし 水分が出ていますので、 これをしみこませるように。 |
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この状態で、放っておきます。 |
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──── | それが、ジャムづくりの応用ですね。 |
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そう、放っとくと しょうがから水がじゃんじゃん出てきます。 |
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──── | どのくらい放っておけばいいんでしょう。 |
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いつもはこのまま寝ちゃうんで 一晩放っておくんですが、 まあ、今回は30分にしましょうか。 30分、歌でも歌って待つとしましょう。 ♪るるるぅ、るるぅ〜‥‥ |
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しょうがを放っておいているあいだ、 内山田洋とクール・ファイブを熱唱する糸井重里。 |
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♪あ〜あ、あ〜あ、ここは札幌ぅ‥‥ |
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──── | 糸井さん、30分経過しました。 |
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どれどれ、ああ、 いいんじゃないでしょうか。 もう、こんなに水が出てますね。 |
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びっくりするくらい水が出ました。 |
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6.水を加えて煮込み始める。 | |||
ここに、水を加えます。 |
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──── | どのくらい加えるんですか? |
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それがいつも聞かれると困るんですけど、 適量なんです。 今回は、500ccくらいでしょうか。 汁の濃さが、こんな具合になる感じですね。 |
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多少の増減は気にしないでオーケー。 |
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で、火にかけます。 |
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シュボッっと点火。 |
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──── | 火加減は? |
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沸騰するまでは、中火から強火で。 まあ、そうそう焦げないですけどね。 火を使いますのでちゃんと見ていましょう。 |
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7.レモンも加える。 | |||
あ、いけねえ、いけねえ、 レモンを入れるの忘れてた。 |
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──── | レモンは入れた方がいいですか。 |
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圧倒的にいいと思いますね。 |
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──── | どのくらい? |
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1個でも2個でもいいんですが、 今日は1個の半分にしときましょう。 しぼって入れます。 |
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お皿に絞ってから入れると、タネを取り除きやすいです。 |
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このレモンの汁を入れて(入れる)、 ちょいとかきまぜて(かきまぜる)、と。 もう、ここで味をみちゃおう。 |
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すでにかなり、しょうがシロップです。 |
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──── | いかがでしょう、お味は。 |
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うみゃーい。 |
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8.真面目にアクを取る。 | |||
よーし、沸騰してきたよー。 |
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火を弱めましょう(弱火にする)。 沸騰するとアクが出てくるので、 これを真面目に真面目にすくいとります。 |
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中心のあたりに集まったアクを、ひょいと。 |
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9.アクを取りながらことこと煮る。 |
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ここまできたら、ことこと煮込むだけです。 |
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──── | 何分くらい煮込みましょう。 |
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20分くらい? 火からあまり離れないでね、危ないから。 あと、ときどきアクも取りつつ。 |
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ことこと煮ているあいだ、 内山田洋とクール・ファイブを熱唱する糸井重里。 |
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♪これぇ〜 きりぃとおぅ〜 いいぃ〜 かけたぁあ〜 くぅちびるが くちびるにぃいいいい〜。 |
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──── | ♪わわわわ〜。 |
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‥‥なんでもかんでも「わわわわ〜」って 言えばいいわけじゃないでしょ。 |
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──── | すみません。 20分経ちました。 |
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どれどれ(見に行く)‥‥。 ああ、まだですね、もっと煮ましょう。 |
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──── | 目安としては、どのくらいまで煮れば? |
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しょうがが、すこーし透き通ってくるまでかな。 まあ、自分で何度かやってみれば わかりますよ。 これは、まだですね。まだ煮ないと。 |
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──── | わかりました。 |
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♪会わずぅに 愛してぇ いついつ まぇでぇもおおおおおお‥‥ |
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──── | ‥‥‥‥‥‥。 |
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‥‥「わわわわ」は? |
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──── | わわわわ〜。 (20分経過) |
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うん、いいですね、火を止めましょう。 |
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このくらいまで煮ます。参考にしてくださいね。 |
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10.室温に冷めるまで放っておく。 |
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──── | これで完成でしょうか。 |
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いや、まだなんだよ。 そういえばこれはまだ みんなに言ってなかったわ。 ここから、まだある。 |
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──── | まだある。 |
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冷ますの、このまま放っておいて。 室温くらいまで冷めていくときに、 いちばん味がしみますからね。 これは煮物の基本です。 摂氏24度で最も味はしみると、 ぼくは認識しております。 |
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──── | 室温くらいまで。 どのくらい待てばいいのでしょう? |
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3、40分? |
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──── | では、そのあいだ、また歌でも。 |
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あ、おれちょっとメシ食ってくるわ。 |
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サッと、表に出て行きました。 |
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11.漉しながらシロップを容器に入れる。 |
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(約40分後) | |||
♪なかのしぃいまぁブゥルゥウスよお〜。 ただいま。 |
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──── | おかえりなさい。 |
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ついでに家に寄ってさ、これ持ってきた。 はい。 |
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──── | あ、そういえばこれ、用意してませんでした。 |
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茶こしと漏斗(ろうと)があれば、かなり便利です。 |
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(鍋を手で触って)いいんじゃなあい? いい温度になってる。 |
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──── | いよいよシロップを。 |
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容器に移します。 |
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長めに保存したいときは容器を煮沸消毒しましょう。 |
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──── | ‥‥はい。 お疲れ様です、すべて移し終わりました。 |
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でもまだ終わりじゃなくて、 この「副産物」を、ね。 |
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11.しょうがスライスをザルに並べる。 | |||
しょうがのスライスを、 1枚ずつ、真面目に、 ザルの上にならべていきます。 冷ましたからベトベトしますけどね、真面目に。 |
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ステンレスのザルで少し汁を切ればベトベトが緩和します。 |
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最初にスライスを薄く切りすぎると、 このときにすこし残念な気持ちになるんです。 「なんでこんなにうすっぺらいのを ていねいに並べなきゃならないんだ」って。 厚めに切りましょう、の意味がわかったでしょ? |
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──── | はい。 |
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‥‥‥‥(並べる)。 |
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──── | ‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥(並べる)。 |
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──── | ‥‥‥‥。 |
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‥‥‥‥ここは手伝ってもいいんじゃないでしょうか。 |
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──── | はい(並べる)。 |
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びっしり。このザルで2枚分になりました。 |
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ひとまず、完成! |
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真面目に、たどり着きました。 |
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──── | お疲れ様です。 シロップをすこし、かわいい瓶に入れてみました。 |
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瓶がおしゃれだと雰囲気が変わります。 |
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いいねえ〜。 じゃあ、あしたおれはいないけど、 ちゃんとこのスライスをさ、 天日で干しておいてね。 で、しばらく干してからグラニュー糖をまぶせば、 「しょうがチップ」ができるから、 「モバイルしょうが」。 |
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──── | わかりました、まかせてください。 |
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ならばぼくは、 干す前のしょうがチップを囓りながら、帰ります。 |
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「ああ、これはうまくいったみたい」 |
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12.しょうがスライスを干す。 | |||
さあ、翌日になりましたー。 この日、東京は朝から良いお天気。 ご覧のようにして、3時間ほど天日にあてました。 |
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陰干しでも大丈夫ですが、できれば天日に。 |
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ここで、大切なポイントを。 からからになるまで干してはいけません。 表面がしっとりしているくらいの 半乾きで、干すのをやめましょう。 |
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13.グラニュー糖にまぶす。 |
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半乾きのスライスを、ざざっと鍋に移します。 | |||
鍋に移すと、砂糖をまぶしやすくなるのです。 |
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そこに、グラニュー糖をササーッと。 |
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量は感覚で。ぜんたいに行き渡る量を。 |
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鍋をあおったり、 箸でしょうがをころがしたりして、 スライスの表面にグラニュー糖を付着させます。 砂糖がくっつくように、 半乾きにしていたわけですね。 |
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ぜんたいの表面にくっつくように。 |
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こうして、しょうがシロップの副産物、 「しょうがスライス」も完成しました! |
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おいしいんです、これが。 |
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さらに、こういう袋に小分けに入れておけば、 どこにでも持ち歩ける、 「モバイルしょうが」に! |
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ポケットに入れておいて、どこでもポカポカ。 |
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というわけで、 イトイ式「しょうがシロップ」と 「しょうがスライス」のつくりかたは、以上です! しょうがシロップは、 お湯で割ってよし、紅茶に入れてよし。 ほんとにポカポカあったまります。 しょうがチップは、 気軽につまめるおいしいお菓子。 1枚で、首のあたりがじんわりあったまりますよ。 「おひとつどう?」って、 お友だちにおすそわけするのもたのしいですよね。 ぜひぜひ、おためしくださいませー。 |
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