ほぼ日ハラマキ PRESENTS しょうがの お勉強。
しょうがの基礎知識編
その7
基本中の基本を知っておこう。

みなさーん、ほぼにちわ!
どんどん寒くなってきましたねー。
ハラマキとか、しょうがで、
カラダをあっためてますか?

「しょうがのお勉強。」と題して連載中の
このコンテンツ、
「お勉強」と言いながら最初にやったのは、
「しょうがを掘りに行く」ことでした。
なんだか、幼稚園の「おいもほり」みたいですね。

ある意味とっても、初歩的なお勉強の方法です。
たいへん初歩的なやりかたでしたが、
畑の現物に触れたおかげで
わたしたちにとって、しょうがは、
一気に特別なものになりました。
とはいうものの、
「たのしかったー」だけでなく、
しょうがについての
ごくごく基礎的な知識くらいは、
やっぱり知っておこうと思うのです。
机の上で調べられる範囲ですが、
「まずはこれだけ」
という基本中の基本をまとめてみました。
もしかしたらこの先、
しょうがの先生にもっと詳しく教えてもらいに
行ったりするかもしれませんが、
ひとまずこのくらいまで、覚えておきましょう!
 
そもそも、しょうがって?

ショウガ科の多年草で、
原産地はアジア南部と言われています。

一般的な植物と同じように、
しょうがも「根」「茎」「葉」がありますが、
八百屋さんや
スーパーマーケットに売られているしょうが、
つまり私たちが食べているしょうがは、
地下茎のことを言います。
根っこだと思っていた方も多いのでは?
しょうがは「茎」なのです。
これ、ポイントです。
しょうがは、この地下茎の株分けによって
増殖するのだそうです。
「しょうが掘り体験」で収穫した「親しょうが」は、
株分けの元だったわけですね。

しょうがの種類
品種でいうと、何百種類になるのだとか。
ここではシンプルに、
下の3種類に分けて覚えておきましょう。
新しょうが

すごい迫力ですよねー。
「親しょうが」から分かれた新しい地下茎を、
「新しょうが」と呼ぶのだそうです。
「ひねしょうが」と比べると、
やわらかくて辛みがすくないのが特徴です。
ひねしょうが

しょうがといえば、これがポピュラー。
スーパーマーケットに行くと、
通年で買うことができるしょうがです。
「ひねしょうが」は、秋に収穫したしょうがを
土の中に貯蔵して、
年中出荷できるようにしたもの。
だからいつでも手に入るのですね。
「新しょうが」に比べて繊維が多く、
辛さと香りも強いのが特徴です。

ちなみに「親しょうが」のことを
「ひねしょうが」と呼ぶこともあるようです。
(親しょうがのことはさらに調査が必要ですねー)

葉しょうが
すみません!
近くのお店を探し回ったのですが、
初夏に多く出回る「葉しょうが」なので、
実物の写真を用意することができませんでした。
「よく焼き魚に添えられている、
 ほのかにピンク色の細長いしょうが」
といえばおわかりでしょうか?
芽が2〜3センチ成長して
葉っぱがついたままで出荷されるものを
「葉しょうが」と呼ぶのだそうです。
昔は東京都台東区の「谷中」でよく取れたので
「谷中生姜」とも呼ばれています。
しょうがの成分
しょうがには様々な成分が含まれていますが、
代表的なものとして、下のふたつを覚えておきましょう。
ちょっとおもしろい名称ですよー。
〈ジンゲロール〉

 生のしょうがに含まれている辛み成分。
 殺菌作用や整腸作用がある。

      ↓ 加熱

〈ショウガオール〉
 「ジンゲロール」を加熱すると、
 大部分が「ショウガオール」に変わり、
 この成分に「あっため効果」がある。

いかがですか?
「ジンゲロール」と「ショウガオール」。
このふたつなら、覚えられますよね??

ポイントは、「しょうがを加熱する」ことです。
しょうがの効果について調べてみると、
「抗菌」「食欲増進」「吐き気止め」「美肌」
「せきを鎮める」「つわりの軽減」などなど‥‥
他にもいろいろな薬効がある様子。
ですが、ここはひとつ、
「あっため効果」に注目しましょう。

新陳代謝を上げて、血行を良くするのは、
「ショウガオール」です。
その「ショウガオール」は、
「ジンゲロール」を加熱してできるもの。

つまり、
あったまりたいなら、
しょうがを加熱しましょう。

ということです。

たとえば、
しょうがシロップをお湯で割って飲んだりするのは
あっため効果にとてもいい、というわけですね。

以上、
しょうがについての基本中の基本を、
簡単にご紹介いたしました。

しょうがのことで、
新しい大切なことがわかったり
まちがいに気づいたときは、
またこちらでご報告いたしますね。

寒い冬、
しょうがとハラマキで
じんわりあったまりましょー!


2009-11-30-MON

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