ほぼ日刊イトイ新聞プレゼンツ モノはコトなり、コトはモノなり。 そしてコトバは、すべてをつなぐ。 |
今週のGOODS JOCKEYはいつもより 熱気10倍増しと言っても過言ではありません。 GOODS JOCKEYをはじめる当初から 「ぜひとりあげたい!」とdarlingが熱望していた 世界一小さな歯車と、 その歯車を作った樹研工業の代表取締役松浦元男さんに スタジオにお越しいただいているのです。 販売する商品は以下の2点です。 世界一小さい100万分の1グラム(径0.1489mm)の 歯車をパッケージしたカード。 比較のために10万分の1グラムの歯車も入ってます。 右側は米粒の上にのった拡大写真。 松浦元男さんが書かれた本 『百万分の一の歯車!』 松浦元男さんについては 「今日のダーリン」で何度もdarlingが 書いてきました。
今週は本ページでも放送の翌日に 松浦さんとdarlingのラジオでのやり取りを 毎日掲載していきます。 ラジオで松浦さんの肉声を聴いていただいて、 翌日、「ほぼ日」でぜひもう一度 「100万分の一グラムの歯車」のこと、 「世界一の中小企業経営のこと」 「日本の底力のこと」などを味わってください。 どうぞお聞き逃し&お見逃しなく! 放送は火曜日〜金曜日の21時35分〜 TBSラジオ(AM 954) (「mix」(ミックス)という番組内で放送されます。 放送開始時間は若干変更となる可能性があります) ラジオを聴くことができない方のために、 放送終了後にTBSラジオのGOODS JOCKEYのページで 聴くことができるようになっています。 聴いていただいた感想やご意見は gj@1101.comまでぜひお寄せください。
先週の放送で取り上げた<やさしいタオル>は、 品質はもちろんすばらしいのですが、 darlingは、なによりのおすすめポイントとして、 「デザインがシンプルでかっこいい」と きっぱりと言っています。 ということで、先週木曜は、<やさしいタオル>を含め、 ほぼ日グッズのさまざまなデザインを担当する、 乗組員、べっかむ3が、 <やさしいタオル>にまつわる話を してくれることになりました。 初ラジオ出演、やはり緊張したようで、 本人としては反省点もいろいろあったとのこと。 ラジオでは話しきれなかったことを 語ってもらいました。 ほぼ日 さぁ、初めての全国放送のラジオデビューの 感想から聞きたいのですが、実際出てみて、 どうでしたか? べっかむ3(以下べ3) ラジオデビューですか。そうですね。 プロの洗礼をあびたアマチュアって感じで 「ほろにがデビュー」でしたね(笑)。 自分としては、最初っからずっと たずさわってきた<やさしいタオル>の話だし、 デザインのことや生産地の今治のことは スラスラ答えられるつもりだったのですが、 いざブースの中に入って、マイクを前にしたら、 なかなかうまく言えなくて‥‥。 シドロモドロになっちゃって‥‥。 ほぼ日 確かに緊張されてたのは伝わってきましたね。 べ3 最初、べっかむ3ってあだ名の話しで、 わっと盛り上がったんで、 お、いけるかな、なんて思ったんだけど、 そのあと、2日目の収録分の話しをするときに、 自分の回が3日目用の収録だったので、本当だったら、 「昨日の話し」って言わなきゃいけないところ、 「さっきの」なんて、言っちゃって、あ、しまった って思ったら、それで、ペースが乱れちゃって‥‥。 もし、場慣れしている人だったら、 「あっ、さっきじゃないや」なんて言って、パッと 笑ってフォローできるんだけど、そこは素人なもので、 あせっちゃっいました。生放送じゃないのにね。 ほぼ日 あとで編集できるし、ホントはそんなに あせらなくてもよかったんですよ。 べ3 ええ、あたまではわかってたんですけど、ラジオだし、 ちゃんと正確に伝えなきゃ、みたいに思ってたんです。 なので、素材に使われているピマコットンのことを 話したときも、こんなにいい綿をタオルに使うことは ありえないって言おうとしながら、あたまの中で、 フト、本当に全てのタオルで使われていないかどうかは 厳密に調査をしたわけではないなあ、どう言おう? って考えはじめたら、 「ピマコットンってとても上等なコットンなので、 普通、タオルには使われていません。でも、 すべてのタオルがピマコットンで つくられていないというわけではありません。」 みたいに回りくどいへんな言い方になっちゃいました。 「<やさしいタオル>は、ふつう、タオルではめったに 使われない、最高級のピマコットンを 使っています」って さらっと自信満々に言えばよかったって思いますね。 ほぼ日 誠実に伝えようとするがゆえに、シドロモドロに。 べ3 そうなんですよ。他にも、そのピマコットンは、 世界の綿収穫量の5%しかとれない 「超長繊維綿」なんです、 って話しをしたんだけど、よく考えたら、 自分ではどういう漢字かわかってるけど、 ラジオを聞いている人は、 いきなり「チョーチョーセンイメン」ですって 言われても、音だけ聴いていると 「ちょーちょー何? 麺?」みたいに、なんだか よくわからなかったんじゃないかなあと思って。 その時は、すぐ横で、糸井さんが、 「ながーーい綿なんだよねー」って、 フォローしてくれて、 「そうなんです、すごく長いんです」 なんて付け加えたりして。 そういう見えない人に伝える工夫っていうのも、 あとになってから気付くんですよね。 ほぼ日 そんなにたくさん反省していたなんて‥‥。 それで、「ほろにがデビュー」だったんですね。 べ3 どれだけ伝えられたかなぁって考えると、 最初の、「べっかむさん」って、 変わったあだなの人がほぼ日にいるということしか 伝わってないんじゃないかって。(笑) ほぼ日 <やさしいタオル>のデザインをしてくれた べっかむ3っていう人の人柄は伝わってますよ。 でも、デザインにあたっての 細かい作業の積み重ねの話を外でされたのは、 今回が初めてじゃないですか。 べ3 そうですね。デザインをしてから、 でき上がりを確かめるために、 夜中に何枚も何種類も実寸で出力したり、 チェックの大きさや重なる本数を、タオルの 大きさにあわせて幅がきれいに見えるように 微調整していった話とかね。 他にも、赤と青のチェックは色を選び違えると 毒々しくなってしまうし、黒と黒のチェックや、 茶と茶のチェックなんかは、遠くから見ても、 ちゃんとチェックに見えないといけないし、 微妙な色の組み合わせは、本当にもっとも 苦心したところのひとつです。 でもラジオなので、実際の色を見せずに、 話だけで伝えるのはやっぱりむずかしかったです。 ほぼ日 まあ、GOODS JOCKEYは、今までも、放送で 味やニオイを伝えることにチャレンジしたり、 Back to schoolハラマキではデザインを伝えるために ファッションショーまでしてましたから(笑)。 「ほぼ日」でデザインされたものをみて このデザインの後ろにはいろいろと考え抜いて デザインをしているべっかむ3がいるって 伝わるといいですね。 べ3 それだけでも、伝わっていたら嬉しいですね。 ぼくは、もともと自分が 「ほぼ日」読者だったので 今の「ほぼ日」読者の人たちにも、 ほぼ日グッズを通して「ゴキゲン」ってことを 伝えられればいいなあと思っています。 ほぼ日グッズと出会って、 日々の生活が前よりなんだか楽しい、とか、 使い始めたらますます元気がわいてくる、とか、 そういうことを一番に考えて、 デザインをするよう心がけています。 タオルやハラマキだけでなく、 どんな商品をデザインするときでも、 どれもほしくなっちゃって、選ぶのに困るような ワクワクしてしまうシリーズにいつもしたいし、 家族や友達同士や、みんなでわいわい言いあいながら 楽しみながら選んで、 使ってもらえるとうれしいですね。 ほぼ日 そうですね。<やさしいタオル>以外にも、 ほぼ日手帳やハラマキシリーズをお持ちの方々、 ぜひ、デザインももう一度見てみてください! それと、これから出てくるいろんなほぼ日グッズも、 楽しみにしていてほしいですね。 では、最後に一言なにかありますか? べ3 実は、実際のオンエアを こっそりひとりで聞いてみたんですが、 心配してたところは、 うまく編集してもらってたみたいで、 ピマコットンのところも、 わりとサラッとなっていました。 いい商品をしっかり伝えられるよう、 しっかり投げ込んで、もし、いつか、 次の登板があれば、その時は「ほろにが」 ではなく、「リベンジ」です。 ほぼ日 野球のたとえ好きは、 「ほぼ日」の特徴のひとつですかねぇ?(笑)
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2004-02-10-TUE
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