SAITO
もってけドロボー!
斉藤由多加の「頭のなか」。

東京タワーろう人形館をめぐるここだけのはなし

最近の私にとってメインの仕事となっているのが
あたらしい「シーマン」。
11月15日には新たにPS2版がデビューします。
最近のゲームは、タレントや芸能人の名前を使ったものが
少なくないですが、個人的にはいまひとつ好きになれません。
ゲームというのは架空世界なわけですが、
そこに声優さんの顔や舞台裏の存在があまり強く出すぎると、
ペンキがはげてしまうような気がする。
サンタクロースの中身は知らないほうがいい、
というのに似ている気がするのです。

Dreamcastでデビューした「シーマン」は、
ですから「実在する」ということで通し、水族館展示やら、
なにやらとおよそゲームらしくない宣伝をしました。
さて今回は何をしようか、と考えていたときに
たまたま目の前にあったもの、それが「東京タワー」でした。

六本木の交差点から飯倉方面をみると
その延長に凛々しくそびえたつ東京タワー。
東京の名所です。
これほど有名な場所であるにもかかわらず、
東京の人間はほとんど誰も行かない場所・・。
今日10月14日、ここに、ちょっとかわったろう人形が2体、
ひそやかに納入されました。
なにが「ちょっとかわっているか」っていうと、
この人形のモデルとなる人物の名前は
ジャン=ポール・ガゼー博士、つまり架空の人物なのです。



フランス人科学者であるこのジャン=ポール・ガゼー博士、
じつはちょっとした有名人でして、
アメリカ版が発売された直後などは、
氏に関する質問のメールを
たくさんの子供からもらうことになりました。
(くわしくはwww.yoot.com または
 http://www.seaman.tv/museum/
この人物の誕生日は1899年10月15日、
つまりもし生きていれば、
今年の10月15日で102歳になります。
それを記念して「ガゼー博士とシーマン展」なるものが、
10月15日から東京タワーろう人形館で
開催されることになったというわけです。
港区のブラックホールのようなモニュメントに
架空の科学者の蝋人形が
まことしやかに並べられるという話でした。
くわしくはhttp://www.seaman.tvまで。

2001-10-16-TUE

BACK
戻る