ほめ道を往く。 「ほめられて伸びる派」のためのページ。 |
フランソワーズさんから原稿が届き、 またしても愕然としてしまいました。 だって、それは、ほめられないでしょう。 ほめる人なんているんですか。 ほめるべきところなんてあるんですか。 どこをどうほめるというんですか。 今回のテーマは、「毛玉」です。 ええええ、それは無理だろう。 しかと見届けよ、これが「ほめ道」だ。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
「毛玉付けてますか?」 わたしなんてパジャマの毛玉もう何年も取っていませんよ。 それは何故だ?? 「毛玉に勝つ己」を目指しているからです。 実際、「毛玉」だらけのパジャマでいるとたまに 「今夜、火事が起こっても私は外に逃げれず、焼け死ぬな」 って怖くなりますけど、でも「己」のためです。 私は恐怖と戦います。 「毛玉」いえ、「毛玉ちゃん」。 「毛玉ちゃん」は小さい。 でも、気付いていますか? その「破壊力」に!! 「毛玉ちゃん」がついた服、着て出かけられる人は とても強い精神力の持ち主。 大抵「あ〜毛玉が付いてるからこれやめよう」 って思っていますよね! そうなのです。 人は「毛玉のついた服を着る」ことによって 「ダメな自分」になってしまうのを恐れているのです。 あんなに小さいのに「人」の服選びを左右させることが できる「毛玉ちゃん」。 服選びだけではありません。 時には「人生」まで狂わせてしまうことだって! 今まで「尊敬」していた人がある日うかつにも 「毛玉ちゃん持参」で登場。 特に、ひじの裏あたり‥‥。 「尊敬」していた気持ちはなぜか「軽蔑」に‥‥。 なんてことも、これよくある話。 そんな「毛玉ちゃん」ですが というか、だからこそ「毛玉ちゃん」!! あなたは素晴らしいのです!! 「毛玉ちゃん」はその人物の「真の姿を映す鏡」。 本当に人間として素晴らしければきっと、 「毛玉ちゃん」のひとつや、ふたつや、みっつ。 誰も気にとめはしませんよ! 「毛玉ちゃん」がついてるくらいで 「ダメ人間」に落ちぶれるようでは 所詮「ハリボテ」ということなのよね!! 要するに、 「スーツ姿でどんなに権威を振りかざすおやじ」も 中身が「ダメ」なら 「毛玉ちゃん」一つで命を持っていかれるってわけよ。 「中身が透けて見える」魔法の「毛玉ちゃんパワー」!! 私はこの素晴らしい「毛玉ちゃんパワー」をもっと国は 使うべきだと思います。 「世界平和」「人類愛」「お買い得」 この3つのコトバを愛する私。 「戦争反対!!」 いろんな国で信じられないような 「悪いやつ」がのさばってるでしょ!! 言葉もあんまり通じていないみたいだし、 独裁者で困っている各国の国民のために 「毛玉ちゃん」大作戦よ!! こっそり独裁者に 「毛玉ちゃん」つきの服を着せてみて!! たちまち、国民は「な〜んだ〜。ダメじゃん」 と独裁者の「真の姿」に気付き、 独裁社会は崩壊!! 血を見る事無く平和に‥‥。 選挙のときも立候補者はみな「毛玉ちゃんつきセーター」 を着用して、選挙活動!! すると、「真の人格者はおのずと分かる」というものよ! ああ、素晴らしい「毛玉ちゃん」。 「毛玉ちゃんに負けない自分を作る!」 なんて特集も女性誌でそろそろ組まれるでしょう!! 「毛玉ちゃんつきブーツ」とか 「毛玉ちゃんストラップ」とか そんな日だって夢じゃないのよ! だってあなたは素敵な「毛玉ちゃん」 「強い女」「蜂の一刺し」「媚びない女」 そんなフレーズがよく似合う! ああ〜もう、「毛玉」、一人歩き!! そんな、ブームが来たとき、すでに 「毛玉ちゃんに」に負けない「いい女」になってたいと 思うってぇ〜のが人情ってもんじゃ、ありませんか? 「世界平和」と「人格者」 その二つを同時に産む「毛玉ちゃんマジック」! 「人をみたら泥棒と思え」ってことわざがありますが 「人をみたら毛玉をつけろ」っていうのも これからは「あり」です。
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● なんと、「毛玉」をほめながら、 「世界平和」への道を提示するとは‥‥。 「ほめ道」の神髄をみた気がします。 「人をみたら毛玉をつけろ」 心の引き出しにそっとしまっておきたい言葉です。 来週はいったいなにをどうほめてくださるのでしょうか。 楽しみにお待ち下さい。 イラスト:さとうみどり |
2003-11-19-WED
戻る |