ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

なにが題材になろうが驚くまいぞ、と思いながら、
フランソワーズさんからの原稿を読むのだけれど、
やはり今回も「は?」と驚いてしまった。

‥‥‥‥「美男子」?

そりゃ、ほめる人は、造作なくほめるだろうけど、
なんでまたわざわざ「美男子」を?
ご安心ください。
ただの「美男子ファン」とは視点が異なります。



第八回
美男子をほめる。
〜神様からの贈り物〜

20代、私は「美男子」がきらいだった。
何故ならば勝手に「性格が悪い」と決めていたから。

「いい男」と「美男子」はたしかに違う。
20代の私は「いい男」に夢中だった。

ああ、でも、気付いてしまったの。
それは「主婦」になってから。

「主婦」とは「人妻」である可能性が極めて高い。
ということは「もう、恋なんてできないわ」。
「いい男」を見つけてしまわぬよう
祈りながら生きる。それが「主婦」。

そんな主婦の救世主として颯爽と登場したのが
何を隠そう「美男子」だったのです!!

家庭を持つと意外と多くなる、
「町内会」「学校」「幼稚園」などで
行われる行事や会合。

こういってはナンですが、
結構「お付き合い」も疲れるもの。
「めんどくさ〜」なんてことはよくある話でしょ。

でも、そこにたった一人でいいの
「美男子」さえいてくれれば
ほら、なんだか「ワクワク」してくる!!
もちろん話なんてするはずもなく、
「同じ場所に居る」だけなのだけど
「来てよかった!」と感じられるでしょ!!

それに「美男子」が性格が悪いなんて大間違い!!
「うまれつき」かっこいい訳だから
「卑屈」になることなくすくすく育っています。
「顔がいい」だけで「よくない噂」を流されたり、
「女子から敬遠」されたりってこともあるのです。
そんな「美男子」は見た目以上に「苦労人」。

最初に100点もらった「美男子」は
減点されることばかり‥‥。
ああ、かわいそうに‥‥。

そんな「美男子」の苦悩に気付くにはやはりそれなりの
人生経験が必要だと言えるでしょう。

わかりやすく言いますと
「美男子」はそこに居て、
2、3歩でいける距離を
わざわざ4年かけて人生経験を積み
「あなたのもとへ」という事です。
直線でいったのでは「わからない」のが
「美男子」の本当の魅力。
「こども」には絶対にわかりません。

そうやって「女」として「熟成」された「主婦」。
もっとはっきり言えば「人妻」は気付くのです。
「美談」よりも「美男子」と!!

そうなると、こうも言えます。
『「美男子」わかるようになって一人前。』

「美男子」よ!!
あなた方は気付いていないでしょうけど
どれほどの「恋」をあきらめた「人妻」たちが
あなたの存在で「ストレス解消」していることか!!
そこに居るだけで「人の役に立つ」「美男子」。

「更年期障害」はホルモンバランスの崩れ。
それも「美男子」が時々現れさえすれば改善されるのです。
これは「私だけ」の調査により確認されています。
これを「社会貢献」と言わず、何と言う??

私は娘にも
「美男子には騙されても、美談には騙されるな」
これを、しっかと伝えることにしています。

みなさんも「美談」を語る「男」でなく
「語らない」「美男子」に愛を!!

「美男子解放運動」をしようじゃ、ありませんか!!

「美男子」が好きな自分をもう隠す必要はありません!
だって、「美男子」は「体にいい」のだから!
「赤ワイン」とか「ざくろ」とか「大豆イソフラボン」
となんの変わりもないのです!!

これは「家族」のためでもあるのです!!

おお!! 「美男子」よ!!
日本の家族の幸せはあなたにかかっているのよ!!

みなさんも今日から「美男子」を見かけたら
「ありがとう」といいましょう!!



‥‥どうですか。
「美男子」が「体にいい」だなんて、
『あるある大事典』でも教えてくれませんよ?

「美談」よりも「美男子」だなんて、
『課外授業〜ようこそ先輩〜』でも教えてくれませんよ?

「美男子解放運動」だなんて、
『その時歴史が動いた』でもテーマになりませんよ?

次回もまた「ほめ道」でお会いしましょう。

イラスト:さとうみどり

2003-11-25-TUE


戻る