ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

かつてフランソワーズさんが
「イカ」をほめたとき、
まず彼女はその始まりに
「イカはうまい!」と書き、
我々の度肝を抜きました。

今回は「たまねぎ」です。
しかしながらフランソワーズさんは
「うまい」などとは言わないのです。
そのかわり、
「NASAには内緒です」とささやくのです。

摩訶不思議な「ほめ道」へようこそ。



第十四回
たまねぎをほめる。
〜地球を守る宇宙からの使者〜

主婦なるもの
じゃがいも、たまねぎ、にんじん。
それだけは絶対に切らしてはいけません。

この「お野菜三王者」さえあれば
どんなピンチも乗り越えられます。

「肉じゃが」「カレー」「シチュー」「ポテトサラダ」
「ポトフ」「コロッケ」・・・ね。

そんな「野菜」としての「たまねぎ」を
ほめると思ったら大間違いです!!

みなさんよく思い出してください。
「たまねぎ」。
他の野菜たちと明らかに違う。

・・・「泣かされるでしょ」!!

わたし、気付いちゃったんです。
「たまねぎ」の本当の姿。

そう「地球征服をたくらむ宇宙生物」だということに。
いいえ、NASAには内緒です。

そう思う理由はいくつかあります。
まず、「泣く」こと。
人間を悲しいお話なしで泣かすなんて
地球の生物のできることではありません。
しかも、
「食べよう」すると「泣かされる」わけですから
「抵抗」か、もしくは
「何かの成分を人間に注入」しているかのどちらかです。

次に、「お寺の橋」。
橋の欄干によく「たまねぎ」を
モチーフにした飾りが乗っかってるでしょ。
あれ、何かの目的があるんじゃない??
きっと、あの部分から「宇宙と交信」してるんです。

もっと象徴的なのは「日本武道館」の屋根。
あそこにも燦然と輝く「たまねぎ」。
きっとあれが「宇宙との交信の拠点」でしょう。
世界中の小さな「たまねぎ」から
あの武道館の大きな「たまねぎ」に地球の秘密が集められ
宇宙へと発信しているのではないでしょうか??

あと、わたしの大尊敬する「黒柳徹子」さん。
あのお方ほど、人類の将来を考えていらっしゃるお方は
いないでしょう。
大大大好きなのですが、ほら、ね。
ヘアースタイルが「たまねぎ」でしょ。
宇宙規模の愛の持ち主
「黒柳徹子」さんもやはり「宇宙と交信中」です。

ここまで、状況証拠があるのですよ!!
あとは物的証拠さえ、あれば・・・。

名探偵コナンくんも言っています。
「解けない謎はない」と。
彼は「見た目は子供、頭脳は大人」ですが
わたしは「見た目は大人、頭脳は子供」です。
本題からそれましたね、失礼しました。

この「宇宙生物」である「たまねぎ」は
よく風の通る軒下に吊るさなければいけません。
地べたにじかに置くと腐ります。
案外弱い「宇宙生物」。
しかたありません。
だって、地球と宇宙空間とでは
気象条件が大きく異なるわけですから。

ほかのお野菜はどうでしょう?
あんな形で吊るしたら
大根だったら一週間で
たくあんになってしまいます!!

ね、やっぱり
「たまねぎ」は「宇宙生物」でしょ?

だから、みなさん「たまねぎ」と
もっと「お話」してください。
語り合うのです!!
宇宙は私たち地球人の話を
聞きたがっています!!

一袋198円で手に入る「宇宙」。
「たまねぎ」を大切にすることで
きっと、地球は救われるでしょう!!

今日からせっせと「たまねぎ」料理!!
私たちの家の、外から見える
一番目立つ場所に
「たまねぎ」を吊るそうではありませんか!!

「たまねぎ」さん。
これで地球人もあなたの愛に気付くでしょう!!
いままで、私たちを守ってくれてありがとう。
物言わぬ「たまねぎ」。
泣かす「たまねぎ」。
まるで、石原裕次郎さんのよう。
これからも、わたしたちを守ってね!!



なにがなんやらわからんけれど、
どうやら話の規模はとてつもなく大きいようです。
なにしろ地球が救われるというのですから。
愛と宇宙とホメルギー。
ともかく「たまねぎ」に感謝。

イラスト:さとうみどり

2004-01-13-TUE


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