ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

「海」に「豚」と書いて「イルカ」です。
「栗」に「鼠」と書いて「リス」です。
‥‥では、「秋」に「桜」でなんと読む?
そうですそうです、コード進行でいうと、
冒頭はEマイナーからAマイナーです。
今回の「ほめ道」は秋らしい歌から始まります。
それではうたっていただきましょう、
フランソワーズさんの登場です。



第五十三回
コスモスをほめる。
〜「コスモス」に憧れるわたし〜

♪明日嫁ぐわた〜しに、苦労はしても〜
笑い話に時が変えるよ、心配いらないと笑った〜〜♪

さだまさしさん&山口百恵さんも歌ってる
「秋桜」と書いて「コスモス」
いい歌ですねー。

昨日、長男と「整形外科」に行きました。
そこは開院したばかりで
院内にお祝いの「胡蝶蘭」の鉢が
10鉢くらい並んでいたの。

1時間くらい待たされて、その間ずっと
その「胡蝶蘭」をうっとりと眺めて色んなことを
考えていたわたし。

でも、よく見ると、「茎」のところに
添え木がしてあるのよ。
今までも、「そんなもんだ」程度に見てたんだけど
急になんとも複雑な気持ちになったわたし。

「この誰もが黙るほどの美しさって、
 人の手をかけて造ってるんだよなー」と思ったの。
あたりまえのことだよ、それはね。
だって「胡蝶蘭」だもの。

でもね、野生の「蘭」って
きっともっとたくましいんだろうなって思ったの。
「蘭」にだって原種があるんでしょ?
まあ、よく知らないけど。

「胡蝶蘭」は本当に美しくて大好きよ。
でも、あまりにも「繊細」で「人工的」で
少し、寂しい気分になっちゃった。

そこへいくと「コスモス」!
本当にたくましい花よね!

この時期になると毎年こぼれ種で人知れず
大きくなってきれいな花を咲かせてるでしょ?
「コスモス」はあんなに優しくかわいい花を持つのに
実はすごく「野生的」で生命力は強いのよね!

わたしも一度我が家の花壇に植えたら
花壇からはみ出すほど成長しちゃって
どこかの観光名所みたくなっちゃって
背丈もわたしより高くなっちゃって
台風で全部倒れちゃって
もう! 始末が大変だったから二度と植えない!
って思ったほど、本当にすごいのよ!!
早い話「雑草的」な花なの。

その時に思ったのは
「コスモスは広い場所が良く似合う」ということでした。

「花壇」程度の子供だましみたいなことは
通用しないのよ。
広ーーい場所で自由に大きくなって風に吹かれているのが
「コスモス」の生き方なのね!
いやーん、かっこいい!!

「コスモス」といえば
『ウルトラマンコスモス』も
ムサシ隊員がかわいかったよね。
杉浦太陽くんでしたが。

でも、わたしは『ウルトラマンダイナ』が大好きでした。

知ってる? 『ダイナ』

アスカ隊員役のつるの剛士くん!
よっかったんだよーーー!

それまでの『ウルトラマンティガ』は
長野博さんのダイゴ隊員で、かなり繊細な男の子で
ストイックなウルトラマンだったの。
それも魅力的だったけど
わたしは見てて、「じれったいなー」って思ってました。

ところがその次の『ダイナ』!!
アスカ隊員の男気のあるキャラクター♪
お調子者で涙もろくて熱くなりやすい!
これこそ、わたしの好きなタイプ!

家族で映画も観に行って
観終わって、泣きながら旦那に
「子供が大きくなっても来ようね」と
訴えたほど、『ダイナ』は良かった!!

つるの剛士くんが好きでした!
彼はロッケンローラーなのよ! 知ってた?
しかも将棋の腕もかなりのものらしいです!
ピンときたね。わたしは。
今でも注目しています。
本当は二枚目なのに、シャイだから三枚目ぶってるのよ
たぶん。
そんな気がするなー。
どう思う?
まあ、いいや。

さて、「コスモス」の話も順調に進んでいますが
最近は品種改良により、おしゃれな小さめの
「コスモス」もたくさんあります。

花の色が茶色の「コスモス」がわたしの一押し♪
冬の寒さにも強くて、育てやすいし
切花にして部屋に飾ってもかわいいしね!

わたしも「コスモス」みたいに
野生的で強く優しくかわいい女になりたいなー♪
「僕のかわいいコスモスちゃん」って呼んでね!
フランス人男性みたいに♪



Eマイナーから始まった『秋桜』が転調し、
『ウルトラマンダイナ』を絶賛し始めたときは
どうなることかと思いましたが、
ヒョイと裏庭の垣根を飛び越えるように
あっさりと帰ってまいりました。
このあたりの落ち着き振りは
もはやベテランの妙技とすらいえるかもしれません。
それはそれとして、
「コスモス」の雑草的要素は
指摘されてなるほどと感じます。
帰り道に突如咲き乱れたりしてたもんなあ。
秋らしいコラムをありがとうございました。
また来週。

イラスト:さとうみどり

2004-10-12-TUE


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