ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

すでにお知らせしたように、
「ほめ道を往く」が書籍化されました!
もう本屋さんに並んでいるはずですので、
どうぞお手にとってご覧くださいませ!
そして、書籍の発売にともない、
フランソワーズさんから原稿が届きました!
きっと、本の発売を祝った内容だろうと思っていたら‥‥
まったくもっていつもどおりでした。
つねに平常心。さすがです。
本の発売に、少しも動じず、いつもの「ほめ道」。
目からウロコが落ちるようでした。
さあ、今回ほめるテーマはこちらです。



第六十七回
「電車男」をほめる。
〜がんばれ! 秋葉系〜

暑さにバテ気味でクラクラな毎日を送っていますが
みなさまは、大丈夫ですか?

夏休みですね。
ここ何年か、夏休みと言えば
ドラマ「ウォーターボーイズ」を楽しみにしていたのですが
今年はないですね。
残念です。

ですが、わたし、今はまっています!
「電車男」!!

みなさん、観てます?

はじめて観た時、オープニングの歌のバックに流れる
アニメがすごくいやで
「なんなの、これ」
と、もろ「嫌悪感」でした。

ですが、「秋葉系」と呼ばれる人のことが
わかるのではないか? という興味から
わたしはとにかく、観ました!

一回目の感想は‥‥
うーん、ネットの掲示板の前にずっといる人たちが
どうしても受け入れられませんでした‥‥。

でも、どうしたのでしょう
二回目以降、わたしの気持ちは変化し始めたのです

ある放送で「電車男」の純粋さにわたしは涙したのです!!
それ以来、観る度に涙!
しかも、すごく気持ちのいい涙なの!

高嶺の花に胸を焦がす、秋葉系の主人公の姿が
遠い昔、初めて人を好きになったときの自分と重なったの!

電話したくても怖くてできない
とか
彼女の書いた宅急便の送り状を大事にとっている
とか
彼女に嫌われないように、ファッションを変えたり
サーフィンを練習したり。

「勇気」よ
そう!
「愛することは勇気」なのね♪

「人を好きになる」ということの
大切さを思い出させてくれました。

ドラマって、だいたい
「かっこいい男」と「きれいな女」でしょ?
せつなさとか本気で伝わってこないんだけど
「電車男」は伝わるわー。

主人公の俳優さんは決してぶさいくじゃないけど
「オタク」っていう設定でしょ。

「オタク」が主人公だなんて
これまでどっかタブーだったんじゃない?

そうそう、わたし実は「オタク」とか「秋葉系」とか
よくわかってません。

「秋葉系」の人は「アニメ好き」なんですか?
わたし、今回の「電車男」ではじめて
「アニメの声優マニア」という人の存在を知りました!

「オタク」っていうのは「インドア派」で
自分のこだわりの世界を持ってて
突き詰めたり、収集したりする人だと思っています。

だから「オタク」自体はわたしは嫌いではありません。
どっちかというと、
専門的で偏った人はおもしろいとさえ思います♪

ですが「アニメ」とか「フィギュア」とか言われると
なぜ、こんなに気持ちがひいてしまうのでしょう。

いけません!!

わたしはそういう自分を変えようと思います!
だって「電車男」ってすごく泣けるんだもん♪

あんなに素直で自信がなくて優しいんですよ!!
「アニメオタク」の人は!!

わたし、今度そういう人に会ったら絶対に優しくします!

やっぱさ、コンプレックスのある人って
魅力的です! 深味が増します!!

で、何がいいって
CCBの「ロマンティックが止まらない」。

あれって、聴くと
「毎度お騒がせします」だっけ?
ミポりんの。

あれ思い出します。

ミポりんと言えば
すっかりママになられましたが
でも、フランスですよ。

フランスでママになるなんて
どうやったらそうなれるのか
今、密かに研究中です♪

「冷静と情熱のあいだ」
つまり「普通」なご主人に何か秘密がありそう!

わたしは
「平成と昭和のあいだ」つまり「自粛」を意識中!

関係ないですね。

なので「秋葉系」のみなさん!!
わたしはあなた方を支持します!!
可能な限り!!

インターネットの掲示板って
暗くていじけた世界に見えがちだったのに
そこに、こんな心温まるドラマがあったなんて!

「人〜はみな〜ひとりでは〜
 生きてゆ〜けな〜いも〜のだ〜か〜ら〜♪」

誰にでも、待ってる誰かがいて
誰にでも、誰かを励ますことができて
誰にでも、思い出してくれる誰かがいる。

「電車男」でわたしはそのことに気付いたぜ!!

秋葉原、今、行ってみたい場所NO.1よん!




「オタク」や「秋葉系」を、
ちっともわかっていないのだとあっさり白状しつつ、
両者を肯定し、受け入れてしまう懐の深さ。
2000年代の文化を臆せずほめる一方、
CCBに代表される1980年代文化に
自己のルーツを確認することも忘れない。
まさに、時代を縦横無尽に駆け抜ける。
それが「ほめ道」。それがフランソワーズさん。
さあ、つぎはいったい
なにをほめてくださるのでしょうか?

イラスト:さとうみどり

2005-08-09-TUE


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