ほめ道を往く。
「ほめられて伸びる派」のためのページ。

ちっちゃくて些細なものを
大仰にほめたりすることもある
フランソワーズさんですが、
大きなものをガツンとほめることもあるのです。
今回のテーマはデカいです。
ていうかご本人も述べられているように
「崇高」なテーマです。
けれど、内容は、いつもにまして、
おかしな方向へ跳躍しているようです‥‥。



第七十二回
エコライフをほめる。
〜これからの地球に暮らす人々へ〜

今日のテーマはなんと崇高なテーマでしょう!
インド人もびっくりのこのテーマですが
なぜ、このような難しく且つ社会的なテーマを
取り上げたかと申しますと
先日の台風で強烈に感じましたの、わたし♪

昨今の自然災害の規模というとハンパじゃないですね。
地球は変わりつつあるのだなーと
ひとりの小さな人間として思います。
普通の生活の中で
クールビズなども含め、
環境問題に取り組むことは
もはや「あたりまえ」ではありますが、
先日の台風の被害の映像を観て
わたしはある漠然とした思いを確信に変えました!

最初にそれを思ったのは阪神大震災でした。
うすうす気が付いていて
きっと、みなさんも気付いているとは思いますが。

わたしたち、物を持ちすぎです!
特にアレは必要ないですね。

アレ‥‥。

「婚礼家具」

ね‥‥。

〜ショートストーリー「絵子ちゃんと婚礼家具」〜

絵子は今年30歳。
3ヵ月後に同じ会社の浩と結婚を控えていた。

父「やっぱり、あちらさんの手前、
  婚礼家具くらいは揃えにゃならんだろ」

母「そりゃそうですよ、お父さん。
  じゃなきゃ、絵子が恥をかきますし、
  あちらとの今後のお付き合いもありますから」

父「足元を見られんようにせんとな」

母「そうそう。最低限のものは持たせないと」

絵子「えー、あんなダサいものいらねぇー。
   そんな金があるんなら、新婚旅行行きてぇ〜」

父「おまえは結婚をなめすぎだ」

母「そうですよ! 結婚をなめすぎです!」

父「結婚は最初が肝心」

母「見栄張るのもあんたの幸せのため」

絵子「でも、どこに置くのさ。
   狭いアパートなのに、
   そんな見栄張っても意味ないじゃん」

父「どんなに狭くても、どんなに生活スペースがなくても
  結婚する以上、『婚礼家具』は絶対だ!
  無理してでも入れろ!」

母「そうよ、ある意味結婚には
  『愛』以上に『婚礼家具』が必要なのよ!」

絵子「ふーーん‥‥そうだったのか」

絵子は両親の説得により、
「婚礼家具」一式500万を値切って100万で買った。
でも、なんでこんなに安くなるのだろうかと
絵子は思ったりなんかしたりもした。

「婚礼家具」には秘密がいっぱい♪

〜終り〜


そんなわけで戻ってきました。

だから地震なんかあると
「婚礼家具」のある部屋じゃ寝れないなーと
思いませんか?
で、家具を固定する道具なんかも売り出されたりしてね。
でも、よく考えるとナンセンスな話しでしょ。
大きすぎるのが問題なんですよね。
押しつぶされますよ。

あと「持ち家」。

これも、これまでの感覚ではちょっとした
マイホーム信仰があったようですが、
こう自然災害が多くては、どうなの? って感じです。

何千万のローンを組んで、定年までローンに縛られて
そこまでして「持ち家」にこだわったのは
もう過去の話。

だって、いつ自然災害で
何もかも失うかわかんないんですもん!

もっと人間はシンプルに暮らしたほうが
これからの地球に暮らすには都合がいいのです!
これは変化なのですよ!!

でね、わたしすごくいいことを思いつきました。

今回の台風でかなりの場所で冠水、浸水しましたが
テレビを観てるとけっこう車で立ち往生とか
車が使い物にならなくなったとか多かったですよね。
これって、今後も台風のたんびにあると思うの。

で、ひらめきました!

要するにこれからの車は
「水に浮く」必要があるでしょう!!
水に浮きさえすれば、避難の道具としても使えるじゃん?

「水陸両用」ですってば! 絶対に!!

なので、これを読んだ自動車メーカー勤務のあなた!
是非、開発を進めてください!
絶対にそういう時代になります。

今、まさに地球の変化により
わたしたちは古い価値観を捨てなければならないのです!

「エコライフ」とは実は
「古い価値観を捨てる」ことなのではないのでしょうか?

リサイクルやごみの分別収集など定着して久しいですが、
わたしたちの中にはまだまだ
「古い価値観」に縛られている部分がおおありです!!

わたしたちがこの先、所有すべきは
「婚礼家具」でも「持ち家」でも「ローン」でもなく
「物でない価値を見つける目」なのです!
「自然に順応する能力」なのです!!

でも、だからと言ってみなさん今お持ちの
「婚礼家具」や「持ち家」を捨てないでください!
だってゴミになりますので‥‥。

「持たない・捨てない」

これこそが「エコライフ」!!

「エコってなんかビンボくさーい」
なんて言ってる場合ではありませんよ!

この地球を守りながら生き延びるためには
それしか道は残されていないのですから!

「エコ」というのだって
よく聞けばかわいいじゃないですか!
女の子の名前みたいで。
(※上のショートストーリーを参照)

「俺、エコが好きなんだー」と
騙されたと思ってちょっと言ってみてくださいよ。
心の温度が一度上がりますから♪

そんなわけでもっと色んな角度から
「エコライフ」を楽しんでください!

ちなみに
わたしの友達がやってる
ソニーマガジンズのエコ雑誌「リンカラン」も
読んでみてね♪




「婚礼家具」、「持ち家」、「水に浮くクルマ」、
そして結果的に、「ビバ、エコライフ!」。
今回は、いろいろと考えさせられることの多い
「ほめ道」だったように思います。
ありがとうございました。
それにしても、突如、
謎のショートストーリーが挿入されたときは
どうなることかと思いました。
こういうことがあるから
「ほめ道」、目が離せません!

イラスト:さとうみどり

2005-09-20-TUE


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