ほめ道を往く。 「ほめられて伸びる派」のためのページ。 |
大きなものから小さなものまで 森羅万象、すべてを対象に ほめあげていく「ほめ道」。 今回のテーマは、ずいぶん身近なものです。 具体的に、ひとつの商品をほめます。 きっと、読後は、 この商品に対する考えが 変わってくることでしょう。 それでは、どうぞ。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
みなさん、「ヤマザキスイスロール」はお好きですか? 山崎製パンのロングセラーのあれです!! わたしは大大大好き!!! でも、この「ヤマザキスイスロール」には 実は切なくちょっと悲しい思い出があります。 それは、わたしがバリバリのキャリアウーマンの頃 わたしの母はこの「ヤマザキスイスロール」が 大好物でした。 いつも、こっそり3時のおやつに インスタントコーヒーと「ヤマザキスイスロール」を 人生のたったひとつの楽しみのように 味わっていたのです。 そんな母にその頃のわたしときたら。 「あー、そんなものが人生の楽しみだなんて 悲しいねー。わたしはそんな風にだけはならない!」と 言い放ったのです。 だって、だってですよ、 その頃はバブルの真っ只中ですよ! わたしは高い給料をもらって 毎日豪遊して、いい洋服着て 浮かれてましたから。 そんな「ヤマザキスイスロール」なんて あんた、それって何よ? ケーキはやっぱモーツアルトじゃなきゃ! って、本気で思ってたんですよ。 そりゃそうですよ、 だって「W浅野」の時代ですよ、 みんな、前髪をとさかのようにロールしてたんですから 「ヤマザキスイスロール」じゃなくて 「前髪ロール」だったんですから!! でもね‥‥。 バブルははじけるし、わたしは主婦になるし 世の中から「前髪ロール」が消えるし‥‥。 それで今わたしが どんだけ火曜日を楽しみにしてると思います? 火曜日ですよ、火曜日。 「ほめ道を往く。」の更新があるからじゃないですよ、 「火曜市」があるからに決まってますよ。 「火曜市」でこの「ヤマザキスイスロール」が わたしの近所のスーパーで 一体いくらで売られていると思います? 105円ですよ! たった105円!! ね♪ 安いでしょ? 本当に「ヤマザキスイスロール」はうまい!! 柔らかくて、甘くて、もう最高!! 包丁で切ったときに、ちょっとへちゃげてしまう 切り口の柔らかさがたまんない♪ お口の中でスイスとロールが奏でるハーモニー ああ!! 生きててよかった!! しかも105円ですよ♪ 家計にもやさしいし、それでいてちょっとリッチな味わい。 だって、お皿によそって、フォークでいただくんだもの、 リッチじゃん? 日本の家庭の3時のおやつにぴったりでしょ? インスタントコーヒーとも相性ばっちり!! これが、高級ロールケーキだったら やっぱインスタントコーヒーってわけにはいかないもの。 そりゃ、たまには高級ロールケーキと 豆から挽いたコーヒーをいただきたいけど 主婦の毎日にそんな贅沢は敵ですし 贅沢は時々だからこそありがたいわけだしね。 そういう、かわいい主婦の味方が この「ヤマザキスイスロール」なのですよ!! 以前、わたしのキッチンに 「ヤマザキスイスロール」があるのを見た わたしの母がこう言いました。 「あんた、あのときの言葉、忘れてないでしょうね」 「あーー、 ってか『ヤマザキスイスロール』って最高だね!」 「ほらね、あんたも主婦になるとわかるでしょ?」 「うん、最高、最高!!」 よく、「母になって母のありがたみがわかる」と言いますが わたしにとってのそれは 「ヤマザキスイスロール」なんです。 あ、ちょっと涙を拭いていいですか? 失礼しました。 そういうわけで「ヤマザキスイスロール」ですが ヤマザキと言えば、あれですね、 「白いお皿」 あれ、うちの母すごく気に入ってるんですよ。 割れないそうなんです。 わたしは残念ながらまだ集めてないんですが あれも長いですよねー。 しかも、最近では楕円形とか形もおしゃれなんですよ! 幼稚園とかに行くと、 時々ママ同士が集まって茶話会ってのがあるんですけど、 その時にみんなでカレー食べたりするんですが そういう時、あの「白いお皿」は 本当に重宝すると思うんです。 ちょっとのことでは、割れませんから! 特にこどもが使うのにはもってこいです。 で、話しは変わりますが 「ヤマザキスイスロール」の「スイス」って 何か「スイス」と関係あるんですか? 国の「スイス」のことなんですけど。 関係あるんでしょうね。 「スイス」では毎朝「ロールケーキ」を 食べるのかも知れないですね♪ 違いますね♪ とにかく!! おやつの王様「ヤマザキスイスロール」!! 甘く切ない節約時代の母の味♪ あなたの近所の「火曜市」ではおいくら? ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● しばしば「ほめ道」では、 固有の商品をほめることがありますが、 むろん、いかなるタイアップも 仕込まれてはいません。 利己的な思いを一切差し込まず、 ほめるべきものをほめる。 それが、「ほめ道」です。 あ、そんなにたいしたことじゃ ないような気もしてきました。 さて、次回はいったい 何をどのようにほめてくださるのでしょうか? イラスト:さとうみどり |
2006-02-07-TUE
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