ほめ道を往く。 「ほめられて伸びる派」のためのページ。 |
いつも、年代や性別を超えた 新たな価値観を提示し、 私たちをくらくらさせてくれる フランソワーズさんですが、 今回はちょっとガーリーな「ほめ道」です。 女子には女子特有の世界があるのと同様に、 女子特有の「ほめ道」もあるのです。 かといってそれは男子を拒否しません。 今回のテーマはこちらです。 ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
みなさま、お久し振りです♪ お元気でしたか? わたしは元気です♪ さて、早いものでわたくしもいつしか 30代最後の一年を残すのみになってしまいました。 こういうギリギリな感じは嫌いじゃないのですが と言うか、むしろ 「ギリギリでいつも生きていたいから〜ウォ〜〜♪」 と言うくらい好きなんですが(カトゥーン並み) 40歳なんて言うと ちょっとしたプレッシャーもあるんですよね。 「どんな心持ちで40代を生きればいいんだろ?」 みたいなことを漠然と考えていたりします。 ま、なってしまえば 自然に「それなり」になるのでしょうが。 そんな迷える子羊のわたしに、 こないだ仕事仲間の37歳の女性が仕事の打ち合わせの最中 (もなかじゃないですよ、さいちゅうです) 1冊の雑誌をテーブルに乗せてわたしに差し出しました。 見ると「オリーブ」!!! 1987年8月18日号!! 表紙はモノクロで外人の女の子が 憂いを含んだ表情でこっちを見ていて タイトルが 「オリーブから提案! 秋から、わたし変わります。 オリーブも変わります。」 なんて懐かしいの〜〜〜。 わたしはあまりの懐かしさとかわいらしい表紙に 気分はすっかり「ラブリー♪」 1987年と言えば、わたしが20歳の時です。 そっか〜 なんか、こないだのような気がするけど あれからもう19年も経っちゃったんだね。 ほぼ倍? 「シンジラレナ〜イ」 わたしとそれを持って来てくれた彼女は キャアキャア言いながら (気分はすっかり女子高生) ページを1枚ずつゆっくりとめくり 古いアルバムでも見るように丹念に目を通しました。 20歳ですから、この号が出たころには もうすっかり「アンアン」に移行してはいましたが 「オリーブ」の放つラブリーなオーラは 熱心に読んでいた高校時代のままだったの♪ 今更ながら 「わたしが『オリーブ』を卒業しても 後輩たちが育っていたんだな〜」 などと、まるで卒業生のような感慨深さを感じました。 でね、今読んでも とってもいいことがたくさん書いてあるの! ファッションのこと、映画のこと、本のこと、 外国の女の子の暮らしや大切にしていること、 マナーや立ち振る舞いや友情に恋愛、 それを読んでいて気が付いたのです。 「オリーブ」はお行儀が良くて 知的でおしゃれな女の子を育成していたんだな〜って。 10代の頃にはわからなかったんですよね〜。 ただ好きで読んでただけだったからね♪ こんな見方ができるのはわたしが大人になったからですね。 「大人目線」ってやつでしょうか? フフ♪ 最近流行の「ハウツー本」って おしゃれだって感じたことないけど 「オリーブ」はスッと気持ちに溶けてゆくんだよね。 それっておしゃれだからじゃないかな? さりげなさがおしゃれっていうのかな? そういうのわかるでしょ? で、よく考えたらそういうの今、あるの? 「オリーブ」に匹敵するような女の子雑誌って? わたしも中1の娘を持つ母ですが、 もし、今「オリーブ」があれば 是非、娘には読んで欲しいの! 「女の子のたしなみ」がいっぱい詰まっているんだもん! そういうファッション雑誌ってあんまりなくない? それも楽しく、軽快に、なのに思慮深くておしゃれ♪ 外国のお話もたくさん書いてあるし 普通っぽい外人の女の子がモデルだから すごく外国を近くに感じるの。 これからは「世界を意識した女の子」でなくっちゃ! 女の子だからって小さくまとまってちゃダメダメ! この「世界意識」こそ 今のギャル雑誌にない「なにか」ではないでしょうか? 「世界意識」って、今わたしが考えた言葉なのですが 「意識の中に常に世界がある」というような意味です。 広辞苑には載ってないと思います。 しつこいようですが今、わたしが作りましたから。 一応言っておきますが 「世界征服」とは何の関係もありません。 そっちになっちゃうとラブリーから かなり離れてしまうのです。 ちょっとビミョウなバランス感覚が必要な 高度な話になってしまいましたが、大丈夫ですか? そういうことを踏まえると どう考えても10代にこういう雑誌は必要ですよ〜。 だって「女の子」は永遠に不滅なわけですから! 親でも先生でもない「女の子の先輩」たちからの メッセージって絶対に大事!! 「お金で買えない教養とセンスと世界意識」 これが、なんとなく今の世の中に欠けている気がするな〜。 ポイントは難しい本じゃダメなの。 ラブリーじゃないと だって女の子はラブリーとスィートでできてますから♪ 「オリーブ少女」であることに誇りを持っていた10代、 そんな当時の女の子はあれから20年経ち、 今、40歳を真近に何を思うかと言えば 「『オリーブ』読んでいて良かった♪」ですよ、やっぱり♪ さてさて、そんなわけで「オリーブ」復活を希望します! きっとわたしも読んじゃうな〜。 余談ですが、その「オリーブ」の中の 「家出のドリッピー」の広告に しばし釘付けになっちゃいました。 ほら、あの英語教材のですよ! これ、今でもあるのかな? あの外人のおじいさんがすごい怖い顔して睨んでる写真が しっかりと記憶に刻まれているんだけど それはそれでいいの? ちょっとわたしの人格形成に なんらかの影響があったような気がしてなりません。 具体的にはわかりませんが‥‥。 ただ、あの怖い顔が今になってみると泣けるほど懐かしい! ほんと、何が感情を揺さぶるかなんて わかったもんじゃないっすよ! さて、昔のオリーブ少女のみなさん♪ あの頃のまま、夢を見ていましょう。 おしゃれで知的でユーモアがあって世界意識のある いつまでもそんなオリーブ少女でいましょうね♪ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 調べてみたところ、 雑誌、「Olive(オリーブ)」の創刊は1982年。 2000年に休刊となり、 その後いったん月刊誌として復活したものの 2003年に再び休刊となっているようです。 当時のバックナンバーを持っている人も 意外に多いのではないでしょうか? いま読んでも大切なことがたくさん書いてある、 というのは、なんとなくわかる気がしますね。 それではまた、次回の「ほめ道」で。 イラスト:さとうみどり |
2006-11-28-TUE
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