あのひとの本棚。
     
第1回 清水ミチコさんの本棚。
   
  テーマ「もう一冊買った本」  
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これは私にとっては、最高のホメコトバ。
あの四角いスペースは、誰にも邪魔されることのない、
自分に向き合える貴重な場所。
そこで読みたい本とは‥‥。
   
 
           
           
 
 
 
 
『レベッカ』 ダフネ・デュ・モーリア、茅野美ど里(訳) 新潮社/3150円

最近読み始めたので、まだ結末を知りません。
もちろんヒッチコック作の
映画は見ているのですが、
この本はそれとは結末が違うんですって!!
21世紀版の新訳だそうです。
トイレの中だけじゃがまんできず、
ついつい持ち出してしまう一冊。

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『無名仮名人名簿』 向田邦子 文芸春秋(文春文庫)/500円(税込)

向田さんは、大の憧れの人。
作品はもちろん、生き方もかっこいい。
どの作品を読んでも、ぷっと笑いながら
「表現がうまいなあ、
 どうすればこんな文章が書けるんだろう?」と
うなるばかり。
この本は、読み終わったあと
「人間っておもしろい、憎めないなあ」と
思わずにやにやしてしまう話が多いです。

   
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『金の言いまつがい』 ほぼ日刊イトイ新聞 東京糸井重里事務所/1260円(税込)

ご存知! 説明の必要はないですね。
我が家の2階のトイレに、常駐しております。
2階のトイレは、家族だけが使うプライベートな場所。
先日、我が家の中学生2人がこの本を持ち出し、
ぱっと開いたページを交互に音読して、
笑い転げていました。
この本の新しい楽しみ方を知った瞬間でした。

   
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『もやしもん』 石川雅之 講談社/560円(税込)

マンガです。
「もやし」が出てくるのではありません。
「もやしもん」=菌類です。
そして主人公は、この菌たちが目に見える農大の男の子。
しかもその菌たちが、とってもLOVELY。
ストーリーはたんたんとしているのですが、
登場人物が個性的だからか、
ぐいぐいひっぱられてしまう。
ちなみに今、私のケイタイには、
重要登場人物の1人(1つ?)、
A・オリゼー(麹菌)がくっついております。

   
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『美人の日本語』 山下景子 幻冬舎/1470円(税込)

「美人の」という言葉に釣られて、手にしました。
1年365日毎日の
その季にあった昔ながらの言葉が記され、
そしてコメントが書いてあります。
ガタガタ忙しい時も、
トイレに座ってその日のコトバを読むと、
「ああ、日本語ってキレイだなあ」と、
心底思えてなんだかホッとするんです。

 
 

『キッパリ!』『しろのあお』などの著者として
おなじみの上大岡トメさんは、
ご家族といっしょに山口県に住んでいます。
いま、トメさんのふたりのお子さんは、ともに中学生。
執筆活動で超多忙!なうえに、
ダンスや柔道(トメさんは黒帯なんです)など
いろんなことにチャレンジするトメさんの子育てには、
なにやら魔法でもあるのでしょうか?
子どもさんたちが保育園に入る頃から
小学生時代の毎日を描いた本が、トメさんの最新刊
『これでもかーちゃんやってます』です。



本のタイトルどおりに
「これでもかーちゃんです」「これがかーちゃんなの」
というひと言がところどころに入った、
トメさんの暮らしそのままの内容。
(「うちよりウワテかも‥‥」と思える内容もあり、
 「ほぼ日」スタッフ、勇気づけられました)
かわいい子どもがいるからがんばれる、
仕事が忙しくてイライラしちゃってもいいじゃない?
働くお母さんには
これって自分のために書かれたのかも!
と、感じる方も多いと思います。
トメさん流の、正直できもちのいい言葉が
この本にも込められています。

トメさんのwebサイト「トメカミカメト」

 
2007-08-17-FRI
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