My Phone is iPhone.

にじり寄るモギ

針生 じゃあ、まずは
iPhoneにした理由からお聞きします。
このなかで最初に変更したのって‥‥
ちょうさんですよね?
ちょう 私は、もともと買いたいと思ってたんですね。
それこそ、発売日に。
ヤエ あのスゴく行列ができた日に?
ちょう そう。
でも、家族全員auだし、
家族割にも入ってたんです。
しかも携帯を買い換えたばかりだったんですよ。
針生 キャリアは違うわ、家族割だわ、
買い換えたばかりだわの三重苦ですね(笑)。
iPhoneへの道のりが
ずいぶん厳しい話になりそう。
ヤエ (笑)。
ちょう でも、きっかけはあっさりしてて、
どうしようかなぁ、って思っていたところ、
ある日、夫が急に「iPhoneにする!」って
言い始めたんです。
ヤエ おぉ、やった!
ちょう その夫のひと言で、
家族全員がソフトバンクに切り替わりました。
針生 あっさりしすぎ(笑)。
前回の座談会で話を聞いてた乗組員たちは
社内の盛り上がりがあって
ユーザーになった人たちが多かったんですが、
ちょうさんは全然違いますね。
ちょう そうですね。
むしろ、社内の盛り上がりを
引っ張っていきたいくらいだったんですよ(笑)。
でも、最初のころって、
よくないウワサがあったじゃないですか。
「本体のどこかが割れる」とか。
ヤエ あったあった。
ちょう それを夫がすごく警戒してたんですね。
いろいろ調べたりしていて、
「もう大丈夫だろう」ということになって
「iPhoneにする!」と切り出したみたいです。
針生 で、ちょうさんの後に買ったのは‥‥
シノダさんですね。
シノダさん、iPhoneにした理由ってなんですか?
シノダ やっぱりうちも夫の話からなんですが‥‥。
元木 うんうん。
シノダ うちの夫はちょっとミーハーの部分があって、
わりと早めにiPhoneにしたんですよ。
でも、そのときは「触らせて!」とも思わず、
「へー、これがiPhoneなんだ」くらいにしか
思ってなかったんですね。
針生 それ、けっこうな無関心ですよ(笑)。
シノダ で、静かに月日が流れていって、
ある日、社内でモギちゃんたちが
『スター・ウォーズ』のライトセーバーのアプリで
楽しそうに遊んでいた様子が
ただいま制作中にアップされたときがあったでしょ?
針生 はい、前回に引き続き、また登場します。
これです。
ヤエ あ、やってましたね、こんなこと。
シノダ あれを見て、これはすごいって思ったんです。
で、家に帰って夫に
「iPhoneをおもしろく使っている人が社内にいる」
っていう話をしたら「ふーん」としか言われなくて(笑)。
針生 旦那さんはアプリを使ってないんですか?
シノダ もっぱら電話とiPod、
あと、子どもの写真入れてるくらいなんですよ。
アプリはぜんぜん興味がないみたいです。
ちょう うちもいっしょ(笑)。
シノダ で、ある日モギちゃんに
「シノダさん、iPhone買うんだよね」って
にじり寄られまして‥‥。
元木 モギさん、にじり寄ったんだ(笑)。
シノダ 「シノダさんは買うと思う」って言うんです。
ヤエ モギちゃん、すごいね(笑)。
シノダ で、その揺らいだ心のまま、
正月明けに買ってしまったわけです。
針生 なるほど。
で、つぎは元木さんですよね。
元木 私は友だちがiPhoneの機種変更しに行くときに
ついていったのがいちばんのきっかけでしたね。
ヤエ へぇ。
元木 それで、ソフトバンクのお店で待っているときに
店頭に置いてあったのをちょっといじったんです。
そうしたら「あ、いいかも」って思っちゃって。
針生 これは、前回のメンツのおーたさんと同じですね。
社内の盛り上がりの様子はどう思ってました?
元木 もちろん気にはなってたんですが、
もともとドコモなので、
機種変更の手続きが面倒だなって思ってたんです。
でも、友だちの横で手続きの説明を聞いてて
「けっこう簡単なんだ」ってわかったし、
迷っている時間のほうがもったいないと思って
変えましたね。
シノダ それは思い切りがいいね。
ちょう あとはご近所の会の影響も大きいんじゃない?
元木 あぁ、あれは背中を押されましたね。
ヤエ ご近所の会?
ちょう モギちゃんとぐっさんと
モッキー(元木)と私の4人で
飲みに行ったときがあったんです。
針生 うんうん。
ちょう モッキーだけ持ってなくて、
3人が手に持った状態で
取り囲むような布陣で攻め込みました。
元木 それこそ、もう逃げられない状況に
追い詰められました(笑)。
針生 それはまるで3人の強烈なプレゼンを
受けたような感じですね。
元木 本当、そうですよ。
シノダ しかもその3人はプレゼンする人として
かなり強力ですからね。
針生 なるほど。
しかし、ここにもモギさん出てきましたね。
じゃあ、最後のヤエさん。
ヤエ 私は、もともと携帯電話が嫌いで、
できれば持ちたくないと思ってる人間なんですね。
ちょう へぇー。
ヤエ で、もともとはiPod Touchを持ってたんです。
だから必要ないかな、と思ってたんですが、
あまりの社内の盛り上がりぶりに
心を揺さぶられてたんです。
元木 あの盛り上がりは尋常じゃないですもんね。
ヤエ そうしているうちに、
私のところにもにじり寄って来たんです。
ちょう え?
シノダ まさか‥‥。
ヤエ そう‥‥モギさんです。
針生 それは、もはやホラーですね(笑)。
ヤエ 「ヤエさん、そろそろだよね」っていうひと言が
決め手になりましたね。
元木 モギちゃんの布教活動はスゴイですよね。
ヤエ それで、そんなに携帯電話にこだわってないなら、
逆に変えてもいいかな、って思えてきたんですね。
で、モギさんに言われたその日に買いに行ったんです。
針生 ‥‥モギさん、恐るべし。
じゃあみなさんの購入動機もわかったことですし、
いま入れているオススメのアプリを教えてくださいな。
一同 待ってました!
Google Mobile App
ちょう GoogleのiPhone用のアプリです。
元木 これってSafariについている
Google検索機能とどう違うんですか?
ちょう じつは、音声で検索できるんですよ。
針生 へぇー、音声検索?
しゃべると、その言葉を検索できるんですか?
ちょう そうです、そうです!
シノダ えー、それはちょっと便利かも。
いちいち入力する手間が省けるんだ。
ちょう いいですよね?
でも‥‥。
一同 でも?
ちょう 英語でしかできないんです。
一同 は?
ちょう 英語しか認識しないんです。
ヤエ 日本語はダメなんですか?
ちょう そうなんです。
シノダ それじゃ、ダメじゃないですか(笑)。
ちょう でも、でも、すごく夢があって、
このアプリ大好きなんですよ。
いつか、音声入力で
「ほぼ日刊イトイ新聞」を検索するのが夢なんです。
針生 あははは、いいですね、その夢。
元木 ね、ちょっといいかも。
ちょう 英語っぽく言ってみて、チャレンジしたんですが、
やっぱりダメでした。
一同 (笑)。
針生 「ホボニッカンイトイシンブーン」って?
英語っぽくしただけじゃダメじゃないですか!
シノダ (すんごく流ちょうな英語で)
New York Times.
一同 おぉっ!
ヤエ さすが、弊社のCFO
シノダ あれ? うまく認識しないな。
(教材のようなキレイな発音で)
New York Times.
元木 スゴイ‥‥。
シノダ あれ? 全然ダメだ。
いやね、どういうふうに認識するのかなと思って、
すごくメジャーな英語の単語を言ってみたんだけど‥‥。
ニューヨークタイムズなんていう超メジャーなものを
認識しないのはちょっといただけないですね。
ちょう そのへんもまだまだなんですよね。
針生 うーん‥‥前回は誰かがアプリを紹介すると
「早速入れよう!」というような
熱を帯びた感じになったんですが、
こんな雰囲気になったアプリは初めてです。
一同 (笑)。
ちょう いつか日本語で検索できる日を夢見てます。
針生 できたら、僕、絶対入れます!
iSteam
シノダ 使用頻度が高いのが、子どもがおもちゃ代わりに使う
これですね。
iPhoneの画面が湯気で曇った状態になってて、
そこを指でなぞると‥‥。
ヤエ あ、絵が描ける!
針生 なるほど!
子どものころ結露したガラスにやったような
ラクガキができるんですね。
シノダ そう。
で、ちゃんとiPhoneを立てると、
水滴も下に垂れていくんですよ。
元木 ホントだ!
ちょう これいいですね。
シノダ で、結露したガラスに散々ラクガキして、
曇っているところがなくなったら
どうします?
ヤエ そりゃ、「ハー」って息をかけて
また結露させますよね。
シノダ このアプリも「ハー」って息をかけると
曇るんですよ。
針生 へぇー、そういったところも再現されてるんですね。
シノダ しかも背景の写真を変えることもできるんです。
うちの息子はこのアプリが大好きでよく遊んでます。
115円でけっこうたのしめますよ。
ヤエ これいいかも。
元木 おもしろそうですよね。
ちょう 早速入れようっと。
針生 そう、この感じ、この感じ!
やっぱり誰かがアプリの説明をしたら
誰かが「早速入れよう」ってならないと。
ちょう う、うらやましい!
Doodle Kids
ヤエ 紹介するまえに、少し古い話をさせてください。
マックの正式名称がまだマッキントッシュのころって、
みんな、ハイパーカードというソフトで
ソフトを作って遊んでたりしてたんですね。
針生 僕もその時代は知ってます。
ヤエ iPhoneのアプリってそういう時代と同じ
自由な楽しさがあるな、って思うんです。
で、その自由な楽しさを持っていると思う
アプリがコレです。
なんと9歳の男の子が作ったアプリ!
一同 えぇっ!
針生 9歳?
ちょう すごい!
ヤエ びっくりするでしょ?
ちょっと変わったお絵かきソフトなんです。
ちょう うちの子の1コ上だ‥‥。
シノダ あ、そうなんだ。
そういう話を聞くとすごくリアリティを感じるね。
ちょう そのアプリ、名前なんでしたっけ?
ヤエ 『ドゥードゥルキッズ』ですね。
ちょう ちょっと入れてみます。
元木 背景の色が変わったりもするんですね。
ちょう これはかわいい。
描ける柄なんかもいろいろ変わるんだね。
しかし、うちの子の1コ上でこのアプリとは‥‥。
針生 あ、ちょうさんが教育ママの顔に。
ヤエ ちなみに、この子のお父さんは
IT関係に勤めているそうで、
ちゃんと宿題をやってからじゃないと
パソコンを触らせてもらえないんだって。
一同 へぇー。
針生 よくそれでこのアプリが開発できたね。
それでいて無料だもんなぁ。
ヤエ 無料っていうのがまたいいですよね。
純粋にプログラミングを楽しんでる感じがします。
(つづきます)
2009-04-30-THU
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