ほぼ日 |
最初はそんなに注目されていなかった本が、
だんだん人気が出てきたっていうことですが、
その理由ってなんでしょうか?
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桑原 |
最初はいわゆる平面的な写真が
多かったんですよね。
ウィックさんが立体的な写真を
撮るようになって、段々と本が売れ出しました。

ガラスの板にはりつけて撮影すると・・・↓

こうなります。

これが、↓

こうなります。
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ほぼ日 |
すごいセットですよねー。
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桑原 |
文章担当のジーン・マルゾーロさんと
ウィックさんが、コンセプトを話し合って、
テーマに合わせた小道具を
カタログやアンティークショップや
屋根裏部屋から見つけてくるらしいんですよ。
それが一番大変だろうなあと思います。
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ほぼ日 |
たしかに初期の平面写真の時代と比べて見ると、
立体になったことで、
一気にワクワク度が増しますね!
イラストは一切使ってないんですよね。
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桑原 |
イラストはないですね。
「写真がきれいだから」
って買って行かれる
女性もいらっしゃるって書店で聞きました。
いちばんすごいのが7巻目の
「たからじま」です。
縦横が5メートルもある大きな町の
ジオラマを作って、
それを5つの方向からカメラで撮って、
5場面の写真ができたんですよー。
いやあ、すごい。

『ミッケ!』シリーズ7/「たからじま」より
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ほぼ日 |
このウィックさんとマルゾーロさんは、
アメリカでは主にどんなお仕事を
されているんですか?

マルゾーロさん(左)とウィックさん(右)
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桑原 |
ウィックさんは
300誌くらいの雑誌の表紙を
撮ったりされているかたです。
それに、もともとゲーム本が
すごく好きらしいです(笑)。

マルゾーロさんは、『ミッケ!』の
アメリカ版を出してる出版社の
編集者でした。
自分で子ども向けの本も
どんどん書いてらっしゃるらしいんです。
2人は、一つ一つの写真に、
子供たちが自分自身のストーリーを
それぞれが見つけてくれたらいいなあ、
と思って
この本を作られているそうです。
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ほぼ日 |
ああ、それすごくわかります。
子供のころって、1人で遊ぶとき、
よく勝手なストーリーを作って、
リカちゃん人形や、字のない絵本で遊びました!
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桑原 |
(笑)
中には、
「あの本に載ってた写真の積み木、
買いたいんですけど」
って、お母さんから問い合わせが
あったりします。
「どこで売ってますか?」とか言われて。
「ま、ちょっと、日本じゃなくて、
アメリカで作っているので、
すいません、わかりません」と言いながら
こっちもお返事したりしまして。(笑)
思わぬ電話が来ますね。
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ほぼ日 |
へえ!
絵本で問い合わせが来たりするって、
みんな真剣に遊んでくださってる証拠ですよね。
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桑原 |
あ、でも、いちばん多いのは、
「とにかく見つからないから
教えて下さい」
って電話です(笑)。
ちょっと怒り気味で。
とくに最近増えましたね。
手紙も来ます。
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ほぼ日 |
教えるんですか?
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桑原 |
あ、教えますよ。
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ほぼ日 |
へえ! ずるいです!(笑)
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桑原 |
でもね、楽しくないと思うんですよ、
教えてもらったりすると。
「答えの本はありませんか?」
っていう電話があったりするんですが、
それがあると、絶対探さないと
思うんですよね。
自分で最後まで探したときの
喜びを味わうことが、
この本のいちばん面白いところだと
思うんです。
そういうふうに説明して、
どうしてもわかんなかったら、
またお電話下さい、
っていうことを言ってます。
どうしてもわからない、
という方に教えてあげると、
「わぁーっ!」って(笑)。
「あ、ここか!」みたいな反応で。
おかしいですね。電話口で大声で。
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ほぼ日 |
(笑)
そうなりますよねえ。
すごく楽しそう。
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桑原 |
家族でやってる方が多いですよね。
「お父さんは、『その答えはこっちだ』、
って言う。
娘は、『こっちじゃない』って言って
ケンカになって困っています」
っていう手紙がお母さんから
来たこともあります。(笑)
でも、『ミッケ!』で遊ぶ前までは、
娘と父親は、話すらしなかった、って
書いてくださっていて。
おかげで仲良くやっています、と。
そういう電話や手紙が、最近多くて、
ものすごく嬉しいんですよねえ。
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