ほぼ日 |
今、出版業界で絵本って、どんな状況なんですか?
|
桑原 |
残念ながら、全体的に絵本は
あまり人気がありません。
でも、先日話題になったのが、
『あらしのよるに』っていう絵本で、
それが100万部ぐらい売れました。
愛子さまが読んでる本っていうのも
すごく人気があるんですよ(笑)。
本はほんとに、ここ数年、
だんだん悪くなってきて、
普通の書店さんでも、
絵本を置いてもらうコーナーが
どんどんどんどん、減ってきました。
そんな中で、『ミッケ!』が多くのかたに読まれている
っていうことはすごく嬉しいことです。
|
ほぼ日 |
アメリカでは700万部
っていうことですが
すごいですね。
|
桑原 |
アメリカはケタ違いです(笑)。
アメリカは、子どもの絵本に、
かなり力を入れているみたいですね。
テレビ番組で、そういう絵本を紹介するものもあるし、
『ミッケ!』もそのうち番組になるって聞いてます。
それから、本屋さんに行くと、
よく子どもの本のコーナーがあって、
小さな舞台みたいになっていたり、
カフェがあったりして、そこに座って、
お父さんが子どもに読んであげていたりします。
あと、たまにゲストが来て、
読んであげるってこともしてるそうです。
アメリカでは、どこの本屋さんに行っても、
そういうコーナーがちゃんとあるから、
力が入ってるんだなあと
うらやましく思います。
それから、もうひとつは、
ブッククラブが さかんらしいんですよ。
|
ほぼ日 |
「ブッククラブ」ってなんですか?
|
桑原 |
お客さんには、会員になってもらって、
そのかわりすごく安く本を売る組織があって、
たとえば、スコラスティック
(『ミッケ!』の出版社)なんかは、
かなり会員を持ってるんです。
スコラスティックは、
日本だと学研さんみたいなもので、
子どもの本にすごく力を入れている
出版社なんですね。
で、本屋さんでももちろん売りますけども、
それ以上に、そういうクラブで、
月に1回かふた月に1回か、冊子を送って、
注文してもらって、本を送るっていうことが
すごく盛んらしいんですよ。
それが、ひとつには、
アメリカは郵便料金が安いんですよね。
雑誌なんかも、店で買うより
定期購読をしてる人が多いんです。
|
ほぼ日 |
日本でも、もっともっとたくさんの人が
『ミッケ!』で想像力をふくらませたり、
家族だんらんできたりするといいですよね。
|
桑原 |
そうですね。
今は時期はずれですけど、
クリスマスにはすごい人気でしたね。
どの書店でも、ひとタイトル、
山のように積んでありました。
『ミッケ!』シリーズ8/「クリスマス」より
|
ほぼ日 |
このゴールデンウィークにでも、
みなさんで遊んでもらいたいですね。
|
桑原 |
ちょうど学校が始まったシーズンでも
ありますしね。
「がっこう」がお薦めです。
英語も小学校で習いますし!
|
ほぼ日 |
桑原さん、どうもありがとうございました。
なんだか、自分で『ミッケ!』の問題を
作りたくなってしまいました!
これからも、どんどんミッケてくださいね。
|
桑原 |
はい、喜んで。
|
|